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日々掌編短編小説(そよかぜの千夜一夜物語)

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2020年1月1日から、ほぼ毎日掌編小説を執筆中。東南アジア小説をはじめ、興味のあるあらゆるジャンルをネタにして作品を発表しています。ちなみにこちらには「書き下ろし」としてしばら… もっと読む
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#眠れない夜に

眠れない夜に 第1165話・5.23

「今日は午前中からでもよいかな」こうしておいらはまだお昼にもなっていないのに昼寝をするこ…

眠れない夜に 第1128話・3.12

「あ、もう、こんな時間だ」私は時計を見た。まもなく日付を超えようとしている。明日は朝早く…

眠れない夜に 第1118話・2.26

「さてと寝よう」僕は心地よく目をつぶるのだった。直前にスマホをチェックしたが、珍しいこと…

眠れない夜に 第1078話・1.14

「ちょっと遠いかな。でもまだ時間があるし、行ってみよう」漠然とそう思って歩いていたら、い…

私だけかもしれないレア体験 第1064話・12.29

「新作第一号だもんな」働き者と自称する男は、ようやくできた試作品、新製品に満足すると、家…

眠れない夜に 第985話・10.6

「後片付けって明日でいいな」今日この部屋に引っ越してきた。親元から離れ、夢のひとり暮らし…

ブランコを揺らすわけ 第982話・10.3

「なるようになるかな」と、一瞬頭の中に浮かんだ女は、近くの公園にあるブランコを見つけると、座ってゆっくりと前後に揺らし始めた。  女は無心にブランコを揺らす。子供がゆっくりと揺らすブランコと違い大人の揺らすブランコは真剣そのもの。どんどん上下に大きく揺れるようになっている。ブランコが揺れながら金属同士が接触するような音が定期的に聞こえた。  おかげで相当上のほうまでブランコが揺れている。女は微動だにせず揺らし続けるのだ。  女がなぜこうも真剣にブランコを揺らしていたのだろう

追われているのか、監視されているのか 第981話・10.2

「多分そうなんだろうなあ」男はコーヒーを一口飲んでつぶやく。コーヒーは落ち着く味。だけど…

巨大風船が 第977話・9.28

「なにやっているの?」家の裏山の上にある小さな祠の前で、女の子が風船を片手に何かを探して…

反転する夢と現実 第967話・9.18

「そっか、昨日一緒に住もうといったからなあ」目が覚めて、そう呟きながら現状に嘆いている自…

CMを見る 第965話・9.16

「ふぁあああ。さてと」大あくびをしたあとにテレビの電源をつける。そのままテレビを見た。テ…

シミュレーション 第957話・9.8

「シミュレーションは万全か?」上司が僕のテーブルまで来てつげたひとことに、僕は途端に背筋…

小説の禁じ手? 第954話・9.5

「で、なに、それで主人公は夢の世界を繰り返したってことだな」  アマチュア小説家のオロチ…

夢か現実か 第953話・9.4

「起きろ、もう朝だぞ!」そう声が聞こえて、急に起こされた。起こされ目を覚ましたが、起こした人がいない。代わりに頭が痛かった。 「イテテテ!」と言いながら頭を押さえる。 「どうせまた飲んできて、二日酔いなのだろう」 「え、あ、はあ」と言って適当にごまかしてベッドから出た。 「あれ? 昨日は酒なんて飲んでないはずだけど」ベットに起きて服を着ている間、昨日の記憶をたどる。しかし昨日は一日家にいてたし誰にも会っていない。酒なんて飲んだ記憶がない。 「そもそも、酒なんて飲んでないはず