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ミトコンドリアと不妊治療

こんにちは(^ ^)クマです!

ミトコンドリアに関するお話は以前もしたことがありますが

そこではお伝えできなかった内容を今日記事にできればと思います。



◎ミトコンドリアは不妊症において大きな役割を担う

ミトコンドリアはすごく小さな細胞ですが、不妊に大きく関わりがあることがわかっています。

ミトコンドリアは実は、卵子成熟、受精、胚発育、着床に関して大きな役割を持っています。

例えば、着床時には胚が子宮内膜に侵入するのに大きなエネルギーを必要としているため、ミトコンドリアのエネルギー産生が必要になります。

また、精子の運動性にもミトコンドリアのエネルギーが大きく関わっており、精子の運動率(精子無力症)などもミトコンドリアが関わっています。



◎ミトコンドリアと卵子の質

卵子のミトコンドリア量は、卵子の成熟やその後の発育に影響をもたらします。

マウスを用いた研究では成熟卵子のミトコンドリアDNAコピー数が5万個を下回ると胚は胚盤胞までは発育しますが流産してしまうという結果になっています。

このことから、ミトコンドリアの数がかなり重要な要素であることが分かります。



◎ミトコンドリアの移植

ミトコンドリアを移植するという方法が研究されつつあります。

ミトコンドリアは筋肉や肝臓が最も活動性が高いですが、そこから採取するとなるとかなり困難で、またミトコンドリアの形態が卵子とはことのあるため、筋肉や肝臓からの採取は考えにくいです。

ではどこからとったミトコンドリアを移植するのでしょうか。

とある研究では卵子前駆細胞という卵子になる前段階の細胞からミトコンドリアを採取し使用しました。卵子になる前の細胞ですので、卵子とはミトコンドリアの形態がほとんど同じでしょうから、上記で述べたような形態的な問題もカバーできますね。



◎ミトコンドリア移植の成績

卵子前駆細胞から採取したミトコンドリアを移植した結果、胚の形態が改善された方は42.9%でした。

また、有効な胚が採取できるように成績が改善した方は60%を超えました。

よってミトコンドリア移植は良好胚獲得にむけてかなり有効な方法であると言えると考えられます。

しかし、まだ研究段階の部分も多く、これからの進展に期待です。



細胞などの話は難しいものが多いですが、、、

少しでも不妊治療中のいいニュースになれば嬉しいです(^ ^)


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