カワカミ

言葉での空間の記録

カワカミ

言葉での空間の記録

マガジン

  • 裸足たち(私の舞)

    エッセイ集。基本、思考たち。たまに本能と感覚が舞っている。

  • ことばたち(詩に舞う)

    私の詩たちが、言葉を寄せあっている場所

  • ノイズ×カワカミ「言の葉スクランブル実験室」

    • 1本

    ノイズ×カワカミとの共同企画「言の葉スクランブル実験室」はじめました。詩、写真、イラストを織り交ぜつつ、滴らせたい。

  • 言の葉スクランブル実験室

    ノイズ×カワカミ 共同企画

  • 少女たち(瞬間に舞う)

    女の子たちの瞬間のものがたり(短編小説集)

最近の記事

  • 固定された記事

はるのジャケット(飽和地点)

確定的だったのは、母の若い日の写真。それと、先生の一言であった。 ことは確かだけれど、予兆はすでに、私の意識のうちに、投げかけられ続けていた。 大きなリボンがついてるような女の子らしい服を好む妹と、年中ほぼ、シャツとジーパンの無頓着な私。 顔は似ていると言われるが、性格も、好んで着る服も違う。それは妹が成長していくにつれ、如実な差として、あらわれてゆく。 最近妹ちゃんはとみに可愛くなったわねぇ~、 あんた、負けてるわよ~ もっと オシャレしなきゃ、だめじゃないの~ 悪気

    • 私は私の無価値感を現実として直面するのが怖くて怖くて、それで様々な出来ることすらさけてきたけど、それが今目の前にもう立ち行けないほど直面している。思わずnoteしてしまうくらいには。馬鹿だな、逃げて解決しないってことここまで来ないとわかんないなんて。

      • 昨日主観的にnoteを綴った(下書きに戻した)けれど、一日たって遠くから眺めたら、自分の中での柔らかくできてないプライドが爆発してて、余裕がなくなった時の自分勝手さみたいなのを再確認してしまった。シフトはちゃんと出せてたけど。 見つめて見つめて、形成していきたいなぁ

        • アイクチヲノム

          あなたがどんなに私を嫌っていても、私はあなたの幸せを願う。 という思いはこの世にたしかに存在していて、同じくらいにそのたった一文で終わる表現をしてしまうことによって、気持ちは一生宿れないままに放浪してしまうように感じる。 言葉にしたら、だれにも見せないようにこっそり忍ばせて、自分の一部にする他ないような感情は、厳重な雰囲気で、無防備に転がらざるを得ないらしい。秘密が人間の特権であるのは、生命以上の価値をそこにほのめかすから。秘めごとは蜜やかさを無くすとき、深みを失いふと足

        • 固定された記事

        はるのジャケット(飽和地点)

        • 私は私の無価値感を現実として直面するのが怖くて怖くて、それで様々な出来ることすらさけてきたけど、それが今目の前にもう立ち行けないほど直面している。思わずnoteしてしまうくらいには。馬鹿だな、逃げて解決しないってことここまで来ないとわかんないなんて。

        • 昨日主観的にnoteを綴った(下書きに戻した)けれど、一日たって遠くから眺めたら、自分の中での柔らかくできてないプライドが爆発してて、余裕がなくなった時の自分勝手さみたいなのを再確認してしまった。シフトはちゃんと出せてたけど。 見つめて見つめて、形成していきたいなぁ

        • アイクチヲノム

        マガジン

        • 裸足たち(私の舞)
          16本
        • ことばたち(詩に舞う)
          20本
        • ノイズ×カワカミ「言の葉スクランブル実験室」
          1本
        • 言の葉スクランブル実験室
          1本
        • 少女たち(瞬間に舞う)
          3本

        記事

          「いい子であるのは、手っ取り早いから、」というのは、私にとって昔は嬉しかった「いい子」という誉め言葉が段々身の丈以上になって合わなくなり、違和感に耐えられなくて暴露しなきゃならなかった 「いい子」な自身を息苦しく思い傷ついている優しいが沢山いて、その人々を傷つけたい訳じゃない

          「いい子であるのは、手っ取り早いから、」というのは、私にとって昔は嬉しかった「いい子」という誉め言葉が段々身の丈以上になって合わなくなり、違和感に耐えられなくて暴露しなきゃならなかった 「いい子」な自身を息苦しく思い傷ついている優しいが沢山いて、その人々を傷つけたい訳じゃない

          いい子でいるのは、手っ取り早いから、

          その三文字は、身の丈にあわないほどの華美を、知り始めている。 本当にいい子だね、なんて言われる。主に私よりずっと年上の、親ほどの世代の人々から。私はそれを都度、少し困ったような笑顔でそんな、と謙遜する。はたまた嬉しそうに礼を言う。そうして心の中で当たり前、と舌を出している。かと言われれば、そうでもなかった。それはただの、相手の事実として脳みそにインプットされて、一つの価値観として理解する。あぁ、相手に心地いい印象を与えられたんだな。試行錯誤の末の本日の評価。心は凪いだ草原の

          いい子でいるのは、手っ取り早いから、

          傷付きやすさは繊細さ、か

          ある知り合いについて。彼女は母の友人の娘だった。私より一つ年下の女の子。 大学進学で、私の地元に越してくるといった。 初対面の彼女は、私が話しかけても、すべて母親の方を向きながら答えた。母親がその答えを整えるように、私を見て返事をし、時には娘の答える前に返答をした。 彼女の家は複雑で、割愛して結論を出すと、その子と母親の共依存が凄かった。私はそんな二人を見ながら、あぁ、と思った。日本人は他国に行くほどに自国を愛す、という直近に目にした思想の如く、彼女たちは離れれば離れるほどお

          傷付きやすさは繊細さ、か

          65℃

          漂白では間に合わないからデリートしたいなんて、己に怠惰に甘えていることを自覚した後にわたしは一体どうしたいんだろう。輪郭線を毛羽立たせるような出来事がわたしにあったとして、その響きは余韻を残して果たして言葉になってくれたことがない。どうして書けないんだろう。筆を折りたい貴方に教会の鐘の大聖堂のオルガンも足りないような水面の共鳴を感じて、脊髄は今日を保ち続けているけれど、事実が事実であると迫りくることに抗えないとして、止まっているだけで進めるような暴風が背中から殴ってくる時に、

          わたしについて (改訂二版)

          味覚と視覚の刺激への渇望値は、反比例する。不安定に平均的な、理論及び方程式は、私の中で20年ほど改革の文字をなぞらなかった。 自身がパイソン柄に魅力を感じるという事実。新訳。依然、強い塩味は好ましいままで。 幼少期に見た太陽の塔は瞬間の嫌悪と恐怖をもって毛細血管を沸き立たせた。「あれだけおぞましいものは芸術ではない」と純粋な反応の日、母はまだ、神の輪郭を私に知らしめなかった。 ジッパーを縫い付けられた毒々しく猛狂うサメは、心臓を囲うビニールをニチァと割いて、教科書越しに私の

          わたしについて (改訂二版)

          自己価値 22

          己の存在に自惚れていたことを知ってしまったことは、自己破壊の一つなのかもしれない。哀しいほどに、私は、私であるという事実以上の価値を持ち得ていない。 新型のウイルスが流行る。時は待たないから、就職活動の歳になる。一番、仲の良い友人は最終面接に落ちたと泣いて、一番、負けず嫌いで努力家だった10年来の友人があっさりと学生結婚をする。けれど私は、きっとどうだったって「そう」だった。 どのような偶然か、一般職につく大人が周囲にいない子ども時代も影響をあたえているのかもしれない。同

          自己価値 22

          毎日投稿を不意に忘れて糸が切れたかのようにnoteを見られていないし、すっかり投稿していないけど、レポート課題を完成させ次第、読んでいない分全て読みたいし投稿もしたいです。

          毎日投稿を不意に忘れて糸が切れたかのようにnoteを見られていないし、すっかり投稿していないけど、レポート課題を完成させ次第、読んでいない分全て読みたいし投稿もしたいです。

          優しい人でありたいけど、自身の加害意識が、ゆわぁんと被害意識に転換しているときの驚きの焦りと虚しさというのは、多分私が弱いからで、弱い優しさは薄くて悲しいけど、受け止めるしかない。自分にたいして、強くありたい。

          優しい人でありたいけど、自身の加害意識が、ゆわぁんと被害意識に転換しているときの驚きの焦りと虚しさというのは、多分私が弱いからで、弱い優しさは薄くて悲しいけど、受け止めるしかない。自分にたいして、強くありたい。

          祈るということは救われたいという思いであると思い込んでいたけど、よく考えたら幸福に祈ることだって何て多いんだろう。幸福であれ、とも。祈りって一体なんなんだ。

          祈るということは救われたいという思いであると思い込んでいたけど、よく考えたら幸福に祈ることだって何て多いんだろう。幸福であれ、とも。祈りって一体なんなんだ。

          影響

          寺山修司の詩集を一冊、買ったまま、少し読んで本棚にいたものを、今日改めて読んでみた。買った当時よりも感銘を受けて、溶けるように詩集に心を委ねながら、ふと、自分は過去に読んだ際の詩集の内容を全然に覚えていなかったけれど、今日の自分の詩の言葉は、眠りの中に影響を受けていたことを知った。溶けあった輪郭のまどろみが、私の詩のかすかな息のつかいのように、こちらに目じりで笑いかけた。女性の腕の、柔らかな肌の、甘い体温の香りのような。夢はたしかに、春風のよう、慈しんでは、なでてゆく。

          詩を書くときに、基本、番号と足して、副題をつけるんだけども、文字にした瞬間、違うなってなるの。漢字でも違う、ひらがなでも違う、カタカナは違う部屋にいるみたい。だけど副題は甘味材のように欲しかったり欲しくなかったり(いらなければ無言のみ)後から文字になったであろう言葉の形は難しい。

          詩を書くときに、基本、番号と足して、副題をつけるんだけども、文字にした瞬間、違うなってなるの。漢字でも違う、ひらがなでも違う、カタカナは違う部屋にいるみたい。だけど副題は甘味材のように欲しかったり欲しくなかったり(いらなければ無言のみ)後から文字になったであろう言葉の形は難しい。

          【詩】21 ( ・  )

          誰となるか いつなるか わからないんだ けれど、 ある日、 不意なあいさつの瞬間に なったりする 水面を揺らす 木琴の共鳴 超越は 瞬間だった 全身で 裸体な 空間の 鼓動は 呼吸に わたしとあなたを 鮮明に させる

          【詩】21 ( ・  )