絵と短歌 星野

「途中の話」 自作の絵と短歌を一枚の画像に封じ込めています

絵と短歌 星野

「途中の話」 自作の絵と短歌を一枚の画像に封じ込めています

マガジン

  • 絵短歌「途中の話」

    今までUPしたnoteの中から絵短歌のエントリーのみ集めました。

  • Drawing.

    絵短歌以外のエントリーです。

最近の記事

欲望

ブラインド まみれ欲欲 よう足さん コールタールの 壺の底から。 ・ ・ とある事件に際して。 加害者は、誰に責められてもおかしくないようなことをしているんです。 次々と暴かれる事実は、それに関与していない私からさえも、生命力を削いでいくようなえぐみがありました。 よくそんな欲望を抱けるな。 被害者のことを思うと、胸が潰れそうになります。 いいように拡大解釈している声を聞くのも辛いものがありました。 炎上、むべなるかな、ではある。 けれど同時に、糾弾する人々の声に

    • 失われない

      好かれても 好かれなくても 終わらない わたしの世界 手綱にぎって ・ ・ 他人の価値観をすべてにしないで。 ・ ・ 今回、書く/描くにあたって、触発されたものを列挙します。 ◯「明日のたりないふたり」 南海キャンディーズ山里さんと、オードリー若林さんの漫才ユニット「たりないふたり」の、解散配信ライブを観ました。 畳み掛けるように開示された、内面、生き様… あれだけのキャリアを重ねても、それを見せるのを厭わないこと。 その内容にも、姿勢にも、すっかり撃ち抜かれま

      • 美しさ

        美は魔物 承認受けて ゆるぎなく きみの哲学 いつも身勝手 ・ ・ ごめんこうむりたいこと。 (↑「悲しい時ー!」のニュアンスで読んでください) 誰かの価値観にフィットしないときに嗤いの対象になること。 誰かの自虐に巻き込まれること。 誰かの「ふつう」に賛同しないと奇異の目で見られること。 誰かの審美眼に認めてもらわないと許されたことにならないこと。 勘弁してほしい。 悪くもないことで居心地悪くなんてなりたくない。 生きてるだけ、それだけの話だ。 ・ ・ 前回の

        • 呪いを手放す

          輪の中の いやしい笑みの 正しさの 真空パック 消えてしまえよ ・ ・ 「どうせ」で諦めていることや、自分に下している厳しい評価は、 元をただすと、昔かけられた心無い言葉が発端だったりして。 かけた相手は忘れている。 こちらはいつまでも覚えている。 ならば、呪いをかけたのは他の誰かでも、 呪いをかけ続けているのは自分自身なのかもしれません。 完全なる不平等、不均等。 手放しましょう、そんなもの。 ・ ・ 今回は言葉だけで描いているので、それ以上何か語るのは野暮

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        • 絵短歌「途中の話」
          10本
        • Drawing.
          4本

        記事

          溺れる

          光明よ 足をすくわれ 沼に墜つ 不当に占拠 何の因果で ・ ・ 「恋愛」は実に耳馴染みのある熟語ですけれど、 恋と愛は非なるものだと思うのです。 恋は愛の中に内包されるけれど、恋って必ずしも愛じゃない。 では、その違いを問うならば、恋ってこうだなあと思うのだ。 という歌です。 これもまたそれを構成する要素の一つですが。 多くは語るまい。 せっかく31音に納めた歌を事細かに語るなんて野暮じゃんね。 だいたいが自分の主義主張みたいなものを短歌に落とし込み、 知り合いを

          言葉はいらない

          音はぜる 数多の言葉 葬って! つきまとうなよ 地獄の底まで ・ ・ 例えば。 タブラの音が好きです。 指先と掌底を使い分けて、弾くように奏でるインドの太鼓ですね。 艶やかでありながら軽やかな音と、これほんとに太鼓から出てるんですか?と尋ねたくなるような、ぽよんとした不思議な味わいの音。 その組み合わせに惹かれて探るようになり、YouTubeで「Tabla」を検索し色々な演奏家の音楽を視聴しては、気がつけば結構な時間が経っているような事もあります。 頭をまっさらに

          言葉はいらない

          夢で(もいいから)逢えたら

          夢でしか 写真ですらも 見せられぬ 十一度目の 冬を迎える ・ ・ 今年の夏、妹のところに子どもが生まれました。 どこもかしこも「やわらかい」で出来ている、とても可愛い赤ちゃんです。 食べたくなるほど可愛い写真や動画を、LINEで送ってもらってはやに下がる日々なのですが、それが影響しているのでしょうか。 ある日、こんな夢を見たんです。 スマートフォンを片手に、「これが◯◯ちゃんだよ、漢字はこう書くんだよ」なんて説明をしている。 なんで妹を差し置いて私が説明してるん

          夢で(もいいから)逢えたら

          お茶を濁す -Drawing_3-

          なんやかんやと忙殺され、描けない日々が続いております。 今日新しいのを描き始めるんですけど(これからというのがミソ)、今日明日で描きあがる予感がしないので、過去絵をあげてゆきます。 過去絵と言いながらも割と新しめで、今年の夏に描いたもの。 現在各SNSのアイコンにしております。 とある写真を見て、これを描きたいという欲に突き動かされ、以前よく多用していたタッチで仕上げました。 (写真を参考にしつつも構図などはアレンジしています) (華奢な花と生け花に不慣れなT

          お茶を濁す -Drawing_3-

          推す

          かなわない 焦がれるごとに たりないの スロースタート それでも走る ・ ・ 表舞台に立つ人・キャラクターや物語に対して、応援すること・ファンであることを「推し」と表現するようになって久しいですね。 どうですか、みなさん。 「推し」はいますか。 推す行為はいい。 何かを好きでいるのは確実に生活の潤いになる。 没頭することは現実の余計なことをシャットアウトできる。 推しの頑張る姿は自分の励みになる。 なのにそれなのに。 時折、謎の敗北感や劣等感に

          Brain Tree -Drawing_2-

          またも過去のイラストを上げてみます。 具体的に描いた時期は思い出せないのですが、 おそらく前回アップした牛の絵とそう時期は変わらないんじゃないかな。 完全に手描きの時代、インクを指で擦ってしまった跡が泣かせますね…。 モチーフは脳みそ&木。 描いた時の心境までは思い出せませんが、 何か思い詰めたりでもしていそうです。 どうした、お前。大丈夫か。 などとつらつら書きながら、過去に描きためたイラストにさらに絵と短歌を描き足すのもアリかもな、と思い始めました。

          Brain Tree -Drawing_2-

          干支一周しちゃった -Drawing_1-

          今週が本業で大変詰まっておりまして、新しく作品を発表するのは無理そう。 (進めてはいるのですが…) ということで、こんな時は過去に描いたイラストをあげてみようと思います。 短歌を含まないものです。 ワイヤーを密集させて形作るスタイルの最初期なんじゃないかな。 モチーフはご覧の通り(?)牛です。 具体的には水牛あたりでしょうか… ツノが立派な草食動物の絵を描くのが好きです。 これ、どう使ったかというと… じゃーん。 丑年の時の年賀状になったんでした。 とこ

          干支一周しちゃった -Drawing_1-

          正義の王国

          王国の 外の言葉は 聞きません 正義は誰かの 都合ですから ・ ・ 五・七・五・八・七 です。 数学は苦手だけど、一桁くらいの数なら数えられるんです。 けど、五・七・五・八・七なんです。 字余り。 ・ ・ まあ、あの、ご覧の通り、ジョーカーを観ての感想めいたものなんですけど。 (この場合は「バットマン」のキャラクター・ジョーカーではなく、映画「JOKER」のジョーカーですね) (ジョーカーって言い過ぎてダジャレ言った後みたいな口になってる) ジョーカー=アー

          金木犀

          形骸化 されそな布を 纏うから 金木犀が 今年は遠い ・ ・ とても素敵な香りは直で嗅ぎたい。 ・ upすると結構画像荒れますね。 反省。

          はじめまして

          どうも、はじめまして。 星野と申します。 からその先、一文字も書けずになんだか吐き戻しそうです。 緊張しすぎだ。 このたび、絵と短歌を始めてみることにしました。 「ビジュアルを作る」ということを生業にしているものの、 あくまで主役の良さを引き出して、その世界観を目に見える形に翻訳するのがその役回り。 (自分にその力があれば、の話ですが) 自我なんて出さないほうがいい。 それが名前を出して作品を発表しようっていうのですから、まあ緊張しますよね。 我の出たもの

          はじめまして