傘を差し伸べてほしいのはだれ?

モヤモヤ企画についにモヤモヤが寄せられました。

感激です。k_maru027さん、ありがとうございます。

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どこから手をつけたらいいか難しい問題ですね。

僕がどのように考えているかを書いてみたいと思います。

抽象度を上げた問題は遊び

公開の場で何か自分のことを語ろうとするときって、つい問題を大きくして語りがちですよね。

サービス心というか、みんなにも関係があると思ってもらうために、大きな主語、社会とか地球環境とか、男性は…とまとめて語りたくなる。

しかし、その部分はおそらく趣味程度に考えている問題なはずで、それによって心を蝕まれるくらい考え込んだりはしないと思います。

哲学的な問いや社会問題を頭でいじくりまわすのは、賢い人の遊びで、これを創作表現につなげたりして達成感を得たりするようなもの。少なくとも僕にとってはそういうものです。

今回のモヤモヤでいえば、「男女雇用機会均等法〜何故なんでしょうね」までがそういう遊びの部分です。

僕もそうですが、k_maru027さんも大きな問題を考えるのが好きなタイプだと思われるので、後で僕の考えを述べます。

ここまでを踏まえると、k_maru027さんに直接関係があるモヤモヤは、周りにいる、「セクハラ親父に悩む女性の声」という具体的な部分でしょう。

アラサー世代男性のボヤキはたぶん趣味程度のやつです。違っていたらすみません。

いじめを補助線に考えてみる

では、まず「セクハラ親父に悩む女性の声」にフォーカスして僕の考えを述べてみます。僕がk_maru027さんの立場ならどうするか。

結論から言うと、セクハラ親父の懐に入り込む、になります。

話が飛躍するようですが、いじめの問題から考えてみましょう。

クラスでいじめが発生した時、いじめた側にはみんなからの激しい軽蔑ときついお仕置きを与えるべき、という意見についてどう思いますか?

僕は賛成できません。

『スカッとジャパン』が嫌いなタイプです笑。

何故こう考えるか。いじめている側にこそ、何らかの癒されるべき問題があると考えるからです。暴力的な固い鎧の奥に寂しさや孤独が隠れていたりする。

もちろん、いじめられた側へのケアは必要です。しかし、いじめる側へのケアこそ必須だと思うのです。

アメリカのバージニア州では、いじめの加害者生徒に感情のコントロールに関するカウンセリングを受けさせたり、共感トレーニングを施したりするといいます。またイギリスでは、加害者の親に子育て講習を受けさせ、拒否すれば罰金を科すこともあるそうです。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6880104

セクハラ親父の懐に入り込む

話をセクハラ親父に戻すと。

もし、そのセクハラ親父さんが自分と関われる範囲にいる人なら、僕は迷わずその人の懐に入り込む努力をします。

周りには変な目で見られるかもしれませんが、お構いなしです。

しんみりとした雰囲気で、1対1で話せる場を用意して、今自分の中で最も大切な人は目の前のこの人だと信じて(騙して?)とことん話を聞く。

奥さんと上手くいっていないのかもしれませんし、「俺たちの時代」が失われたことへの寂しさがあるのかもしれませんし、寿命が近いと思っているのかもしれませんし、夢が潰えたのかもしれません。

「不惑世代の男性」と一括りにしていては見えなかったであろうそれぞれの背景に焦点を当て、深掘りします。

ちょっと傲慢だったり、カッコつけたりしているその鎧を『北風と太陽』の太陽よろしく一枚一枚脱がせていく。

k_maru027さんはライターとして取材もされている方なので得意分野かと思います。

そうやって、時間はかかるかもしれませんが、数ヶ月くらいかけて懐に入り込んだら、k_maru027さんの発言は相手の中で響くものになると思います。

そうなれば、いじめ加害者の子にやるように共感トレーニングと感情のコントロールのイメトレもできる。

相談の形でやるか、連想ゲームとしてやるかわかりませんが、誰かの気持ちを想像させるような質問をたくさん投げればいいんです。200パターンくらい想像させたら、共感能力が鍛えられそう。

あとはストレートに「どんなふうにしている〇〇さんのことも僕は受け止めるけど、〜する〇〇さんを見ていると悲しくなる」みたいなことを伝えたらいいんじゃないでしょうか。

懐に入り込めないなら黙過

もしこのモヤモヤの主が女性の方であったら、あるいはセクハラに遭われた方であったら、懐に入り込もうと僕は言いません。さすがに酷すぎます。

k_maru027さんが第三者だからこそ、そうしてほしいなと思ったのです。もうしているのかもしれませんけど。

セクハラ親父をみんなで追い込んでも、追い払っても、けっきょく問題は場所を変えて再発するか、より深刻になるだけです(セクハラ親父が開き直ったり、鬱になったり、自殺したり)。

だから、周りにいる人は、又聞き情報だけをもとに中途半端に関わったり、噂を広めたりして、被害者・加害者を追い込むべきではない。そう思います。

もちろん、そうはいっても、懐に入り込むのは大変ですし、共感し難い相手、変わろうとしない相手に付き合うのはしんどいものです。

僕は割と迷いなくそちらを一人でやることを選びますが、あまり得する選択には思えません笑。そういう性分みたいです。

実際には、おそらく人の力を借りた方がいいんじゃないでしょうか。

例えば、その人を色々なコミュニティに引っ張って行って、懐に入り込んでくれる人と出会うのをお膳立てするのが賢いやり方なのかもしれませんね。

以上!!


編集後記

改めまして、k_maru027さん、モヤモヤを書いていただきありがとうございました。楽しくモヤモヤさせていただきました。


少ない情報から、なんとか意味のあること、役に立つことを言おうとするって難しいですね。できたかどうか不安でいっぱいです。

とはいえ、モヤモヤが寄せられる限り続けていきます。(たぶんしばらく寄せられないけど…)

最後までお読みいただきありがとうございました。

k_maru027さんからの返答記事。




参考記事


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