【富山市の学生必見!】大学外で可能性広がるコミュニティ施設6つ紹介
富山大学への入学を機に、2019年に沖縄から富山市に来て6年目になります。
この6年間、富山市(富山大学外)には立て続けに若者や学生の居場所、起業やチャレンジを応援する施設がオープンしました。
僕はそのほとんどの施設を立ち上げ期から知っており、運営スタッフも知り合いで、会員になったこともあり、いずれの施設も5回〜数百回は訪れたことがあります。
また僕自身がそういうコミュニティ施設(面白ベース)を作り、運営しています。
ですので、あくまで僕の見解あるいは感想ではありますが、学生に対してそれぞれの施設をご案内することでお役に立てるのではと思い、率直に記事にすることにしました。
それぞれの施設の特性・雰囲気
どんな人たちが集まっているか
いつからあるか
などお伝えしようと思います。
まず、できた順番と筆者のと簡単な関わりを紹介し、その後で詳細について五十音順で紹介します。
<できた順番と筆者との関わり>
【泊まれる図書館寄処(2019年10月)】
物件探しや初期のDIYから関わっており、筆者が名付け親でもあります。
「寄処」に込めた意味は、「よもすがら(夜通し)」語り合える「みんなのよりどころ」として「ご縁」を広げてほしいというものでした。
合計で600日ほど住んでもいましたし、今もイベントにはちょくちょく顔を出しています。歴代スタッフもほとんど知り合いです。
【Sketch Lab(2020年7月)】
こちらは立ち上げには関わっていません。初期の頃から、今も学生研究員(会員)です。クラウドファンディングに挑戦するときなどお世話になりました。
筆者の家からだと少し遠く(富山駅前)、あまり行けていませんが、学生研究員の知り合いは多く、話はよく聞いています。
【HATCH(2020年12月1日)】
一時期、学生会員として登録し、作業スペースとして利用させてもらっていました。イベントへの参加で利用することが多いです。これまで訪れた回数は10回程度かと思います。
こちらの学生スタッフもほとんど知り合いです。
【裏門(2021年4月8日)】
3年前からよく利用しています。訪れた回数は、100回以上にはなるんじゃないでしょうか。週1くらいでは通っています。
5回ほど講演するイベントもさせていただいています。学生スタッフは歴代全員話したことがあります。
【面白ベース(2023年7月11日)】
僕が共同創業者の丸山修平さんと立ち上げた施設です。
2023年7月11日はプレオープンの日で、12月から正式にオープンしました。土曜日以外はほぼ毎日常駐しています。一番内実をわかっているので、贔屓目になっているかもしれません。
【友達の家(2024年4月29日)】
代表の平野くんとは「友達の家」立ち上げ前から知り合いです。
イベントにはいくつか参加していますし、共同で定期開催のイベントをしたりもしています。
できてからまだそんなに日が経っていないので、訪れた回数も最も少ないです。急角度でコミュニティが成長している感があるので、今後印象はどんどん変わっていくかもしれません。
<それぞれの施設についての詳細>
<裏門>
学生コミュニケーターがバーテンダーの役割を務めるBARです。
入り口が地下にあり、ちょっと怪しい雰囲気の階段を降りる必要があるので最初はハードルが高いと感じている方も多いようです。
しかし、安心していただきたいのですが、富山でも有数の会社が出資してできておりちゃんとしています。
重厚感ある扉を開け、10歩分ほどの廊下を歩けば、そこには黒を基調にしたシンプルな内装の高級感すら感じるカウンターのある空間が広がっています。
「世話人」企業からの協賛がメインで、そのため学生のドリンク料金は半額となっています。アルコールは一杯300円、ソフトドリンクは200円。非常に安い。
毎回学生コミュニケーターたちが2人いて、僕の主観ですが、大学内でも群を抜いてで聞き上手な人たち。それぞれ活動的で、本人たちの経験談も面白い。
自分の考えや感じていることを話すもよし、他の学生の話を聞くもよしです。月に数回イベントもあり、初めての人はそちらの方が入りやすいかもしれません。
だいたい3、4年生がコミュニケーターなので、就活話がしたい人は話が合うかもしれません。
よく来るひとたちは、特定の誰かというより、同世代の誰か複数人と真剣な話をしたいような人が多い印象です。
お酒をメインに楽しみたい・知らない人と話したくないなど、普通の居酒屋やバーに行くような感じで利用したい方には向かないかと思います。
<面白ベース>
面白ベースは、有料の会員制コミュニティスペースです。
特徴的なのは、言語化に特化したスタッフ(筆者)が常駐していること。話しているうちに、経験から得られる学びの量が数倍になります。
同じメンターによる徹底的な対話、伴走が他にはない特徴と言えると思います。
常駐している筆者は、過去数百人を取材し、数百本の記事を書いた経験を持つ編集者。東京・京都の経営者の内省・発信によりそい稼いでいる現役富大生です。
会員は現在約20名で、富山大学の1年生から4年生までいます。やりたいことがはっきりしているかはともかく、近いうちに形にしようという意志が強い子が会員になることが多い印象です。
本人が望むのであれば、自分らしい仕事でマネタイズし経済的な自立を目指すための徹底的な伴走支援もします。
その際には、大手(ソフトバンク)からスタートアップ、個人事業主まで渡り歩き、数々の新規事業を作ったり、事業拡大をさせたりしてきた丸山さんとの壁打ちもできます。
何がしたいかわからない。
自分の軸を言語化したい。
自分らしいやり方で経済的に自立したい。
日程調整もいらずすぐ頼れるメンターが欲しい。
そんな学生さんにおすすめです。とにかくより多く出会いを広げたいという方には向かないと思います。
<Sketch Lab>
Sketch Lab(スケッチラボ)は、富山市が整備した会員制コワーキング& イベントスペースです。
社会人や企業会員は有料ですが、学生は学生研究員という枠があり、無料です。面接がありますが、落とされた人を知りません。
「研究員」という名前ですが所属しているだけの人も多く、必ず何かをやらないといけないわけではないので、なっておいて損はないです。
産学官連携組織によって運営され、ビジネスやまちづくりなどで新しいことに挑戦したい人とそれを応援したい人が出会い、交流する場でもあります。
やりたいことがはっきりしていて、特定の学び(特に地方創生系)を深めたいとか、こんな人の協力を仰ぎたいとかがあると有効活用できそうです。
月1回のミートアップに参加すると若者を応援したい社会人との出会いが得られます。
ミートアップや対話会、勉強会、ビジネスプランコンテスト など、挑戦を後押しする様々なイベントやプログラムが充実しています。
特定のメンターにみっちり伴走してもらうのは難しいかもしれません。
<泊まれる図書館寄処>
寄処は名前の通り宿泊施設(ゲストハウス)ですが、一階がコミュニケーションスペースになっており、営業時間は誰でもウェルカム。
定期的にご飯会を開いたり、ボードゲームの大会を開いたりもしています。
よりどころ、という意味の名前の通り、がんばらないありのままの自分を受容してくれる施設というイメージがあります。こたつを囲んで、みんなで楽しく過ごせる。
普通の民家を活用しているのも相まってリラックスできる親戚の家みたいな雰囲気です。
親戚の家と違う魅力は、一期一会のゲストさんがいること。宿泊施設なので、いろんな世代、いろんな地域・国の人がやって来ます。
訪れれば、半分は初対面のゲストさん、半分はいつもの学生たちという顔ぶれ。いつもの学生メンツは、初対面の人と話すのに慣れていて、会話に困ることはまずありません。
安心して交流できます。
ボードゲームをして、初対面の人と他愛のない話をして。ダラダラ過ごしていてもいい。
何か急かされることはなく、気づいたら夜中遅くまで過ごしていることもよくあります。
目標を持って突き進んでいる人が壁打ちしたり、自習スペースとして使ったりするのには向かないと思います。
<友達の家>
元民家を利用した施設。開けた畳間のスペースが特徴的。床に座るスタイル。
名前の通り、友人の家に行くようなテンションで気軽に遊びに行ける場所。
オープンしてまだ日は浅いけれど、高頻度でイベントを開催しており学生の来訪者数がどんどん増えています。
SNSの発信やHPにも力を入れていて、見ていて楽しい!先日富山大学から取材もされており、飛ぶ鳥を落とす勢いです。
コミュニティが最初の1年をかけて形成されていく様子は面白いし、今しか見れません。今ならまだ「友達の家」最古参になれますよ笑
コンセプトは「みんなで作るみんなの居場所」。大切にしているのは、「誰 が、いつ来て、いつ抜けても良い」という開放性なんだそうです。
学生ノリで面白がってやってみることを大事にしていて、学生発のプチイベントがどんどん生まれています。
Instagramから興味あるイベントを見つけて訪ねてみると良いと思います。
よすがと違って宿泊施設ではないので、基本的に学生だけがいる感じです(違ってたらすみません)。
代表の平野くんが丁寧にInstagramで日常の様子を発信しているので、写真を見てもらう方がイメージがつかめると思います。
これからどんな場所かというイメージが固まっていくと思うので、楽しみです。
<HATCH>
HATCHは、インキュベーション施設です。
快適で、オシャレな作業スペースがほしい人にぴったりです。日本海ガスの社員さんと知り合いたい人にもおすすめ。他の施設より富山色を感じる施設な気がします。
五福や富山駅から若干遠い(五福から自転車で20分くらい)ため、出不精な人には通うのがきついかもしれません。
僕は会員になっていたとき、結局3ヶ月で2回しか使いませんでした。
ただ、通える人はHATCHで過ごす時間が長い傾向にあり、かなり快適な作業タイムを過ごせている印象です。
座り心地の良い椅子、zoomも安心してできる個室、ウォーターサーバー、疲れたらおしゃべりできるコミュニケーションスペースなど揃っています。
学生スタッフたちがとても生き生きしている印象もあります。他の施設に同じく、定期的にイベントを開催しており、それを考え運営するのも学生スタッフの仕事のようです。
快適な作業空間があり、かつ五福から離れているからか、スタッフとなった子たちは特に他の施設への行き来が減る傾向にあります。
適度な運動がしたい五福の学生なら、運動がてら快適な作業スペースに移動するのも兼ねて会員になってもいいかもしれない。スタッフ募集中なら、スタッフになるのもおすすめ。
作業スペースは個室もあり、リモートワークにも適しています。
イベントは、施設のあるあたりの商店街と絡めたものか、学生のチャレンジを応援するようなイベントが多い印象です。
<どんな可能性が広がっているか?>
今回紹介した6つの施設を上手く活用すると、どんな状態で学生生活を終えられる可能性があるか?
僕なりの視点で書いてみます。
以下箇条書きしました。
各学年・各学部の学生とのつながりがある
富山県内外の生き生き働く社会人(日本では少数派)にいつでもキャリアの相談ができる
学外で人を巻き込み、資金を集め、大きなイベントを開催した実績がある
キャリアにおいて自分の理想を行く、著名な方と繋がれる
自分らしく生きていくための具体的な戦略が固まっている
自分らしく稼ぐための武器がある
同志が見つかっている
いつでも帰って来れる第2の実家みたいな場所がある
こんな感じだと思います(もちろん早く行く方が到達できる可能性は上がります)。
これらのいくつかだけでも魅力的だと感じるのなら、今回紹介した施設のいずれかに顔を出してみるのをおすすめします。
どの施設も見学は気軽に受け入れてくれるので、あとはちょっと勇気を出すだけです。友達と行ってみてもよいかもしれません。
<書き手紹介>
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