富山大学向かいの面白ベースってどんな場所?
正しさより、楽しさ重視。
面白がっているうちに、
あっさりすごいことをやれている。
今まで年に2、3冊しか本を読めなかった子が、あっさりと2週間で1冊読めるようになったり(しかも内容を実践に移したり、人に説明したりできる)。
「計画性がなく、いつも中途半端な自分」に悩んでいた子が、財務計画を立て、イベントに飲食で出店し、500個の商品を売り切ったり。
自分がどこでどのようになら十二分に力を発揮できちゃうか。
それをわかった上で、仕事はもちろん、趣味や人間関係を含めた人生のあらゆる領域で望む変化を次々引き起こしていける。
その変化に伴走するのが僕と丸山で運営する面白ベースです。
【面白ベースとは】
面白ベースは、基本的に会員制の施設です。
(非会員の方も参加できるイベントが月3回ほどある)
2023年7月から試験的に10名の無料会員にサービスを開始し、12月より正式に有料会員サービスをスタートしました(2024年9月時点で会員が25名)。
場所は、富山大学でもっとも人数の多い五福キャンパスの真向かいで、正門から徒歩30秒(富山市五福3216-8 林ビル1F)。
この施設(コミュニティ)では、会員の価値観・得意・興味をライター(僕。常駐してます)が取材してともに言語化し、それをベースに面白がることを軸にしたプロジェクトをやってみることを応援します。
会員個々人の面白がれることを、まだ本人が気づいていないレベルで、これまでの人生からヒントを見つけ、言語化、それを元にプロジェクトを立て、他者貢献できる(稼げる)強みにまで育てます。
面白ベースなプロジェクトを進める過程では、メガベンチャーやスタートアップの営業や事業開発で成果を上げてきた丸山さんもサポートに入ります。
定期的に「異質な世界観で生きる面白い社会人を囲んだラフなご飯会」を開いて視野を広げるきっかけを作ることもしています。
現在11名の会員がいて、5つの面白ベースなプロジェクトが実際に動き始めています。
【現在進行中の面白ベースな会員プロジェクト】
会員の面白ベースなチャレンジの一例をご紹介します。
いつもニコニコ、圧倒的に陽気で、人が楽しんでしていることを引き出す聞き方が得意で、食べるのが好きなしおんちゃん。
「飲食店を開いて、そこにいつもの顔ぶれといろんな新しい人がやって来て笑顔があふれる空間を作りたい」という未来を描いてみることができました。仮置きのワクワクするゴールです。
これをもとにより未来の解像度を上げようと、第一歩の挑戦として1dayでイベントに飲食出店してみて管理会計の基礎を学びつつ、目標達成を目指すというのをやりました。
スプレットシートに1dayの事業計画を作り、仲間を集め、告知・声かけの文章をライター(久高)と練って営業を行い、計画的に進めました。
結果、1日で500個のサーターアンダギーを完売! 終了後は1day事業計画との差分を中心にした反省会を行い、悔しさから次の目標も立てられました。
ゆくゆくはこうした面白がりプロジェクトが会員同士の交流から、100個200個と生まれていく1つの面白がりエコシステムができるようにしたいです。
【安全イズムの危険性】
僕らは、周囲の「こうすべき」とか「こうした方がいい」の声に囲まれて生きています。
それに、人口減少・インフレ・紛争(戦争)など不安になるニュースも多い。自分の未来に希望が見えづらいかもしれません。
それで、将来への不安から自分の興味・関心より「こうしておけば大丈夫」という誰かの声を優先させてしまう人が多いように思えます。
それの何が問題なのか。
「こうしておけば大丈夫」という助言は、ほとんどの場合善意から来る助言です。
ところが、それが往々にして
「失敗するようなことははなっからしない方がいい」
「安全と言われる選択肢以外には耳を傾けなくてもいい」
という信念を持たせるメッセージとして機能してしまっています。
異質なものを避け、安全に過度に固執する。こうした発想を社会心理学者ジョナサン・ハイト氏は「安全イズム」と呼び、警鐘を鳴らしています。
【安全イズムに面白がる力で対抗】
人は本来、反脆弱な存在であるとハイト氏は言います。
つまり、多少のケガが皮膚をより固くより丈夫にしてくれるように、失敗や他者との衝突はより健全な精神を獲得するためには必須のものであるということです。
過度な安全イズムは、そうした人の反脆弱性をとり除き、より脆くする働きをしてしまうのです。
では、人はそういう打たれ強い、というか、打たれるほど強くなる精神をどう養っていくのか?
誰も苦行なんて望まないのでは?
その答えが「自由遊び(面白がること)」です。
大人のいう遊びではなく、子どもたちの鬼ごっこなどを想像してください。遊びは、本気じゃなくては面白くありません。
あちこち擦りむきながらも夢中で遊んでいるうちに、気づけば丈夫な心身や状況への柔軟な対応力なんかが大きく成長しているのです。
遊びに関する研究は80年代以降に急増しており、今や遊びがもたらすメリットは有力なエビデンスによって明らかとなっています。(たとえば、その後の人生で不安症やうつ病になりにくくなるとか)
深刻な顔して追い詰められながらやるより、楽しんでやる方が結局はクリエイティビティを発揮でき、大きな成果もついてくることを示す調査がたくさんあるんですね。
そのことを学生中心に体感してもらおう、というのが僕が運営する面白ベースです。
では、面白ベースでは、面白がるをどう定義しているか?
今のところは次の3つの要素で定義しています。
運営側の僕や他のメンバーを含め、会員がこの3つの要素を満たした面白がり方ができるよう、僕らは日々行動デザインやコーチングなどの学習もしながら仮説検証を繰り返しています。
【面白がっていて稼げるのか?】
面白がることを大事にしようという話をすると、それで稼いでいけるのかと不安になる方もいらっしゃるかと思います。
「まずは将来につながる活動に時間を費やすべき」「稼いでからやりたいことを考えればいい」という考え方もたしかにあるでしょう。
安定的な生活をまずは獲得し、そのあとに自分のやりたいことに向き合えば問題ないのではないか。そう思うかもしれません。
しかし、多くの人が「経済的安定を確保した後、夢を追いかける」という選択をするものの上手く行っていないという研究もあります。
その研究は、「今すぐ夢を追いかける」という選択をした人の方が大富豪になる確率はずっと高く、夢中になれることがお金にも繋がると述べているのです。
面白がれることは、こだわれることです。
つまり、「別に悪くないし、これでいいや」とやっつけで終わらせるなんて思いもよらない対象です。
面白がれることで起こる失敗はヘコんで酒を飲みたくなる材料ではなく、次の実験に活かす糧と捉えられます。
もちろん、お金持ちになることが成功の証と言えるかは微妙です。が、そもそも先に経済的安定を選ぶ人は「最終的にやりたいことをやる」ためその選択をしているわけなので、それなら先に面白がれることベースに夢を描く方がよいのでは?
と思うのです。
価値観に沿って生きることは収入や貯金も増加させます。
稼ぐために稼ぐのではなく、誰に止められてもやりたいことをするために稼ぐ。これが大事なのです。
【面白がることのパワー】
「自分に自信がない」「いいところがない」と言う子が、ポケモンのゲームの話になると目を輝かせ語る。
「全部のポケモンの名前を知っているし、どこに出没するかも大体わかる」
人間関係の話になると「どうやったら嫌われないで済むか」と消極的な子が、謎解きクイズのことになるとしつこく根回しまでして文化祭の出し物を自ら主導して実現まで持っていく。
なんなのこの行動力!
そんな様子をたくさん見てきました。
人が面白がれることをやるときの主体性ってすごいです。
報酬がなくても、誰かに露骨に嫌そうにされても、本職の人より一生懸命やれたりしてしまう。起業家も驚いちゃうくらいに失敗を恐れないでチャレンジできてしまう。
なのに、将来の話になるとなぜか「役に立つこと」「安定して稼げること」「目立たないこと」「誰にも嫌われないこと」をやるべきだからと言って、急に元気がなくなる。
そして、お決まりのセリフ「でも、これじゃお金にならないし」「ま、こんなのできても意味ないんですけどね」をボソッとつぶやく。
そんなことはないから!それに、たとえ趣味が金にならなくても仕事の成果につながったりするから!
そういうことを伝え、対話と伴走によって体感してもらうが僕の運営している面白ベースの役割だと思っています。
【最後に】
誰にだって、主体性を発揮し、誰より本気になってやれる領域があります。
そういう領域で発揮される力をリーダーシップと呼ぶのであり、リーダーシップを発揮できる人とそうでない人がいるのではないと僕らは考えています。
この3つが重なるところがわかれば、自分がリーダーシップを発揮し、面白がっているうちにあっさりとすごいことが起きるプロジェクトに出会えます。
先が読めない時代だからこそ、面白がる感覚であれこれといじくり回しを繰り返し、その過程で柔軟に状況に対応する力、リーダーシップ、稼ぐ力を伸ばす。
そっちの方がいいと思いませんか?
【ご連絡】
富山にいる高校生、大学生、若手社会人の方々、気になる方はぜひFacebookかXかInstagramで僕にお声がけください。久高諒也で検索したら出てくると思います。
久高note↓
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