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はじめに(語ります・・・)

キャリコンから就職活動を頑張る学生の皆さんへ

これからお話しするのは、学生たちが自身の就職活動の中で得た気付きや学びをまとめたものです。彼らがキャリアコンサルタントの私に面談の中で話してくれたそれらの話を、私は本当に努力した人にしか言えない素晴らしい金言だと感じました。それらは決して誰かの受け売りや書籍からの引用ではなく、自分自身が就職活動の中から得たその人だけのひとつの「答え」です。

そして、本人にとってこのような『答え』というのは、これからの人生で数々迎える転機の際に、自分を強くしてくれる魔法の言葉になります。

社会人をやっていれば、人は必ず苦労や挫折を経験します。仕事の際に嫌な思いをすることもあれば、乗り越えられないような難題に打ちのめされることもあります。そんな時に立ち向かう力を与えてくれるものの一つに、かつての自分自身が成し遂げたサクセスストーリーがあります。

そこで、私は就職活動中の学生の皆さんに、『就職活動は社会人として取り組んでいる最初の仕事』と捉えていただきたいと考えています。一生に一度、初めて社会への入り口に立つ貴重な経験です。限られたこの時間を精一杯努力することで。自分自身の力で結果を出し、その結果(実績)を自信に換えて社会人になってほしい。

いつか果たした過去の成功体験は、今も、そしてこれからも、ここ一番という時に自分を奮い立たせてくれるはずです。そして、私はその一つに、「就職活動における内定獲得」という実績も加えて欲しいと思っています。

一言で内定と言ってもいろいろあります。一生懸命頑張って内定を手にした人。そして、なんとなく頑張らなかったけれど幸いにも内定をもらった人。あるいはコネで楽に内定を獲得した人とでは社会人になってから明確な差が生じます。いざという時に踏ん張れるのは頑張った経験を持つ人です。それは当然のことです。

これからとりあげる話の多くは、真剣に悩んだ人、心から苦しんだ人たちが実際に体験したものです。そして、彼らはその体験を通して、何らかのキッカケで納得のいく答えを見つけて自分自身で進路を定めています。

そんな人たちの言葉ですから必ず得るものがあるはずです。

ぜひ、ご自身の就職活動の参考にしてみてください!

<全体目次>

はじめに(語ります・・・)
【第1章】職業選択・出会いによって進路を決めたケース

◇就職活動は足を使うことが大切!

合同企業説明会等のイベントには欠かさず出席し、多くの人事の方や企業の方々の話を聞いた。1社でも多くの企業と『出会う』ことが大事。運命の出会いはきっとある!
エピソード① 会社の『教育方針』に感銘を受けて入社を決めたA君の場合
エピソード② 出会いを通じて『飢えや渇きを満たしてくれそうだから決めた』B君の場合

◇行き詰った時には視点を変えてみよう

今、見ているものより多くのものが見たいと思ったら、より高いところに上がらなくてはならない。もう一段上がれば視野を拡げ、選択肢を増やすことができる。それが成長である。
★エピソード③ 視点を変えることで居場所をみつけることができたCさんの場合