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好機を得たのならば、迷わず自らの業を尽くすのみ

「場当たりの合戦に権威もなく 民を治める法度も作れぬ かような我らを時勢が選んだ 然らば是非もなし 人間(じんかん)の限り 業を尽くすのみ」

(センゴク外伝桶狭間戦記・織田信長/宮下英樹)

先日に引き続き、桶狭間戦記より引用。
桶狭間合戦で勝利した信長の台詞です。

作中でも述べられていますが、桶狭間合戦は単に戦国時代という時勢や豪雨による奇襲等といったミクロな視点だけで紐解ける合戦ではなく、小氷河期や中世から近世への移行期、技術革新に伴う大航海時代等といった様々な要因が絡み合った結果の、一表出された事案であるというマクロな視点も必要です。
即ち天道、運命のような奇跡的な成果である事は変わりないですが、当時を生きる大衆からすれば、激動に激動を重ねた時代背景をもとに成し得た成果である事が伺えます。
ご存知の通り、桶狭間合戦を通して信長は大いに台頭し、天下人への歩みを踏み出します。
激動の時代背景から民意が後押しとも云えると思います。

(今川義元、最高にカッコいいいです!)

冒頭の台詞を意訳すれば

能力や資金、立場や権威などが無くとも、少しでも好機を得たのであれば、迷わず自らの信念に基づき行動し続ける事が重要である

と、いったところでしょうか。
時流やトレンド、先見性といった世論に敏感になる事もポイントですね。

チャンスを活かせる人と活かせない人、一番の大きな違いはここにあると思います。
現代に於いても全く同様の事が云えますね。

寧ろ大成したいのであれば、自らの業を最大限に活かせる環境に身を置き、好機を待つという方が正しい意思決定でしょう。

『チャンスの神様には前髪しかない』の言葉の通り、ひょんな事から得る知己や好機、奇遇を逃さないためにも、常日頃から準備に勤しみ、自らの信念に基づき研磨し続けたいですね。