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時世の流れとともに消え去ってしまったものを憂うのではなく、新しく生み出されたものに喜びを
「コロナだから中止?そんなのはもう時代遅れだ。」
新型コロナウィルスの影響であらゆるイベントが中止や延期となっている中、果敢に逆境に立ち向かう高校生たちがいることを知りました。
今回はそんな文化祭の話。
私自身高校・大学と部活漬けであったため、文化祭というものに全くと言っていいほど縁の無い学生時代でした。
なので文化祭については正直なところ、記事を読むまでは「あ、文化祭なんてあったね。参加したこと無いけど。」ぐらいの感覚。
しかし彼らのTwitter、HP、YoutubeなどのSNSを通して、並々ならぬプロジェクトへの想いと推進力、時世への適応能力を感じました。
微力ながら、彼らの熱意に応え、少しでも多くの人に知ってもらえればと思い、勝手&簡単ながら取り上げさせてもらいました。
筑波大附属高校 桐陰祭Online
言わずと知れた筑波大付属高校。通称”つくふ”。
同校は、例年9月に行っていた文化祭「桐陰祭」の通常開催を断念したが、来る10月18日に「桐陰祭Online」と銘打ち、オンライン上での開催を決定。
桐陰祭Onlineでは、バーチャルSNSである「cluster」を活用し、自分の分身となる「アバター」が、VR空間に再現された校舎やライブ会場に足を運べるようになるようだ。
このVR空間も含めて、全部で4つのオンライン空間が桐陰祭Onlineでは用意されている。以下「桐陰祭Online公式note」より。
①バーチャル空間
バーチャルSNS「cluster」を使った「歩き回れる文化祭」アバターが会場を練り歩き、ライブや企画ステージに参加できる。
②相互的な世界
Zoomを利用した、参加者⇔生徒間の相互コミュニケーションの取れるコンテンツ企画。学校説明会や進路相談、国際交流に関する企画等。
③動画の世界
Youtubeを使った動画配信
④アーカイブの世界
アーカイブ作品の展示
Twitterには日々小出しで、どのようなコンテンツが企画されているのかがアップされています。個人的にはお化け屋敷?と思われる催しものがあるのですが、VRゴーグルとかで視聴するのかな?気になっています。これを機にVRゴーグル買っておこうかと思う。
文化祭の歴史が今、動き出す。
— 筑波大附属高校 桐陰祭Online (@toin_fes) May 20, 2020
2020年の桐陰祭は、オンラインで。 pic.twitter.com/kWfYp0QzdK
時世の流れとともに消え去ってしまったものを憂うのではなく、新しく生み出されたものに喜びを
やはり時代を引っ張っていくのは、いつの世も若者だということ。
◆ ◆ ◆
前例がない。大企業に属していると、この類の言い訳が横行し、話がなかなか前に進まない、あるいは仕事を断られる渋られることがしばしばある。
前例が無いということは、その集団・企業あるいは世の中において、前人未到の地であるということ。また、時代の変化に伴い、未踏の地が生まれたり、見つかったりしている。時代の変化に伴い、新たな価値観が生まれ、未踏の地が開拓されてきた。
これまでもこれからも、前人未到であるからこそ価値があり、未踏の地に到達できた人あるいは企業や団体が生き残り、生み出した価値の旨味をもっとも享受することができる。
二番煎じに価値がないということはないけれど、一番風呂の価値から見れば比較にもならない。
彼ら彼女らは、そんな未踏の地を開拓しようとしている。
◆ ◆ ◆
”つくふ”の生徒たちは、前例の無い中、前例を作ろうとしている。さらに従来の文化祭をそのままオンラインへ移行するというだけではない。オンラインならではのコンテンツの企画検討している点が面白い。
企業における業務のシステム化でよく陥りがちな失敗例として、これまでのアナログ業務をそのまま移植してしまうことがある。結局、アナログとデジタルの齟齬感が払しょくされず、ユーザビリティの低いシステムになってしまう。
全貌は明らかになってはいないが、”つくふ”の桐陰祭Onlineでは、オンラインに適合したコンテンツ企画になっており、オンラインへの単純移行ではなさそうだと、Twitterの端々から感じ取れる。
◆ ◆ ◆
時世の流れとともに消え去ってしまったものを憂うのではなく、新しく生み出されたものに喜びを感じたい。
”つくふ”の生徒たちの取り組みは学ぶべき点が多くあり、出来ない理由を挙げるのは誰でもできるが、いくつもの制約下の中、どうやれば出来るのかを模索して突き進むパワーは素晴らしいと感じた。
この件に限った話ではなく、いつまでも昔話をしている場合ではない。昔話は昔話で価値はあるが、前例の無い前例が生み出されたことを喜ぼう。
全てにおいて迎合せよ、と言っているのではなく、対話と理解をせよ、ということ。前例の無い前例を人は恐れてしまう。しかし、時代を突き動かしていくのは若者なのだ。
と言ってぼーっと眺めていないで、アラフォーおじさんも手を動かし、頭動かし、体動かし、負けてられないと日々奮闘中。
最後に情報まとめ
”つくふ”以外にも多くの学校がオンライン・バーチャル文化祭を企画・実行しているようだ。時間が合えば覗いてみたい。移動が必要ないから、全国の学校の文化祭に参加できるという点も面白い。
▼以下はけいえすの過去note▼
仮想空間の拡張による現実との融合
まさに桐陰祭Onlineがこのnoteに該当しますね。
VR/AR/MRの違いを理解しよう
ここをきっちり理解しておきましょう。
結婚とはコンバージョン
新しい価値観。
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