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感動を買っていたのはわたし

初代iPhoneがアメリカで発売開始されてたから13年、iPhone3Gが日本で発売開始されてから12年。

いつからか、アップル社の次期モデル発表に全く興味が湧かなくなっていた。多くの皆さんもそうではないでしょうか。

◆ ◆ ◆

思い出してみてほしい。
一部の日本人はiPhoneを冷ややかな目で見ていたが、大衆の目は違った。

ボタンはホームボタン一つしかなく、最先端のタッチディスプレイで、無駄な装飾が一切ない美しいフォルム。自分の好きなアプリを自由にインストールすることで、世界に一つだけの自分だけのiPhoneにカスタマイズできる。ケータイからスマホ。世界中の人々は一瞬で、iPhoneの虜となった。

追いかけるように日本はじめ、世界中のメーカーがスマートフォンの開発に乗り出した。しかし、どれもiPhoneに勝る機種は一つもなかったはずだ。iPhoneのスマートさはずば抜けており、日本メーカーは足元にも及ばなかった。

SONY、富士通、東芝、京セラ、シャープ。各社とも毎年幾つもの新機種を市場に投入してきたが、どれもこれもiPhoneと比べたら美しくはなかったし、また同じメーカのものを買おうとは到底思えなかった。

さらにアップルはiPadを市場に投入してきた。これもまた、美しく革新的で他の追随を許すことの無いプロダクトであった。タブレットもスマートフォンと同じく、各メーカーは惨敗を喫することとなった。

私が潮目を感じ始めたのはアップルウォッチあたりからだろうか。これまでは、新しいプロダクトの先駆者であったはずのアップルであったが、スマートウォッチに関しては中国メーカーや韓国メーカーの後追いとなる形で、市場投入してきた。

アップルにも何かしらの戦略があって、後追いとなったのだろうけれど、初めてiPhoneを目にした時のような感動はもはや無かった。

そうか。
iPhoneへの期待は感動だ。
書きながら気がついた。

私はiPhoneには感動を求めている。
カメラの性能やCPUの性能なんて、もはやどうでも良い。
触感タッチ?Qi?別に要らない。
Retinaディスプレイ?確かにすごい綺麗。
Felica対応?わざわざありがとう。
だけれども感動がない。
心が揺れ動かされない。
何としてでも新しいiPhoneを手に入れたいとは思わない。
私はiPhoneを買っていたのではなく
感動を買っていたようだ。

◆ ◆ ◆

今年発表予定の機種はiPhone12。12世代目ということになる。しかし、私にとってはメジャーバージョンアップではなく、もはやマイナーバージョンアップでしかない。

今年も新商品発表の時期が近付いてきた。(今年は一か月遅れ)メールは少しワクワク感を貰えたが、新機種への期待は薄い。

フォートナイトのEpic社との抗争からも見てわかるように、もはやアップルは革新的企業ではなく、iPhoneという先人たちが築いてきた過去の資産を、少しずつ食い潰しながら革新的企業を抑圧し、高い利益を上げている企業にしか、私の眼には映らない。

▼アップルとフォートナイトの抗争については以下参照ください▼

Apple vs Fortnite(フォートナイト)

◆ ◆ ◆

今年の新製品は間違いなく、5G対応機種が目玉になることは間違いない。

4GはiPhoneのためにあった通信技術であったし、iPhoneのお陰で4Gは世界中で普及した、と言っても過言ではない。

5Gはどうか。5Gは誰のためのものとなるのか。私はiPhoneのために飛躍的に普及することは無いと思う。

次のiPhoneが出てこない限り、5Gの普及は無いだろう。私は次の感動を待ち望んでいる。


▼5Gに関しては以下参照ください▼

5G 不都合な真実

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