思考操作に気づけ

この世は必ず「トレードオフ」
それは自然の摂理。普遍である事は変わらない。

＜幸せになる＞という洗脳がある。
幸せを手にした人間は、往々にしてそれを失う不安を背負う事となろう。
セネカは言う。

＜幸福を維持するのに、別の幸福を必要とする＞

さすが哲学に造詣が深いだけある。
いい視点。
幸せはある種の病気とも言う。
「幸せになりたい！」とただ叫ぶ。
欲望が止まらない状態と同じ。

我々は別に幸福である必要はない。
我々は幸せである必要はない。
そこに気づけ。

＜願いが叶えば、また別の願いを求める＞
ともある。

幸福病とでも言うか。
夢病とも言うか。
甘言に、洗脳に、脳がだまされている。

気づけ

そもそも「幸福」ってなんや？
「幸せ」ってなんや？
「夢」ってなんじゃ？

何を言っている？

我々は動物。
産まれ、生き、死ぬ。
それだけであろう。

高く登れば、それだけ転落時は大怪我をする。

人生も同じよ。
地位・名誉・年収・知名度
それらを手にして、どうする？
それが「幸せ」とでも？
それが「幸福」とでも？

本当に心からそう思うのか？

それはTVが創造した「モデル」であろう。
メディアが洗脳した「ロールモデル」であろう。

なぜ人間に地位・名誉が必要なのや。

問うべき人間は、そなた。

確かに高い場所からの景色は見えるであろう。
それが何と言うの？
その代わり、降りるのにも時間はかかる。
リスクも恐ろしい程にある。

世の中はトレードオフ。
ただそれが証明されたにすぎぬ。

ミニマリスト。
断捨離。
素晴らしい視点が流行している。

モノってのは所有した瞬間から、そのモノに支配される。

車というガスを出す鉄の塊を購入した者はきっとこう合理化するであろう。
「車があったからこそ、便利にどこでも行けるようになった！」
と。

そう。そう思わないと、そう脳に刻まないと。
自分が壊れる。

購入したら「乗らないともったいない」という心理も働く。
よって無駄に車での外出も増える。
車に乗り道路に出るという行為は「事故」のリスクも上げる。
あなたは死ぬ・大怪我をする確率を大幅に上げている。

ガスをまき散らし、
所有にお金をかけ、
ガソリン代もかけ、
死ぬリスクをあげ、
大怪我のリスクもあげて、
運動不足も加速されるその鉄塊を、

「憧れのマイカー♪(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡」

という思考操作に負けてしまう。

「家族をもったら車は必須でしょう(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡」

というワケワカメな視点の持ち主に操作されている。

車を買う事で、車に支配される人生が開始される。

世の中はトレードオフ。
ただそれだけの事。

僕が言いたい事は、たった１つだけ。

他者に思考操作されるな。
もっと、自分だけを信じよ。

我々は悲しきかな、
産まれたその瞬間から思考操作されている。

気づけるのは、ほんの一握り。