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一騎当千の本質

僕の記事ではたびたび登場する、「指揮官と兵士」という視点

戦争において、
将校は<指揮>を担当。
兵士は<戦闘>を担当。
有名な言葉としては
「万卒は得易く一将は得難し」
ですね。
そのまんまの意味です。
兵士は吐いて捨てる程にいくらでもいるんですけど、<指揮>ができる将校ってのがなかなかいない。
従業員はいくらでもいるけど、<舵取り>ができる社長がなかなかいない。
選手は山のようにいるけど、<判断>ができる監督がなかなかいない。
そう、人の上に立って仕切れる人材ってのは時代関係なく稀有な人材なのです。

それを深くまで分からずに、
年功序列とかにして、時間経過と共に将校にしてまうから、ピーターの法則が成り立ってしまうのですよ。(ピーターの法則:みんな無能になる)
能力のない者が将校になれば、兵士は死にます。
長く務めたからというだけで、兵士を将校にしてしまうと
えらい事になるのは自然です。


とんちんかんで利己的な指示を出す上司、やる気を失う部下達。



現場で優秀であった兵士が、上に立って指揮をとれるか?
は全く別の話ですから。

<優秀な選手が監督になれば、うまくいきます。>
なんてありえないでしょう?
そういう事です。
人の上に立つなんてのはそんな簡単な話じゃない。

話は戻り。
将校ってのは士官学校の卒業生から構成されるエリート集団です。
現在の日本で言えば、主に防衛大学校の卒業生が該当します。
何回も言いますが、<指揮>をとれる人材なんてのは稀有すぎるんです。


なのでとにかくその人間の
<判断力><計画力><実行力><思考力><統率力><人間力>
を問うに問い、エリートの中でも可能性がある者だけを徹底して育成する。
というsystemが登場するのです。

能力のない者が将校になれば、兵士は死にます。

それどころか、戦争で負けます。
死者も大量に増えます。
戦後に領土と賠償金を奪われ、長~~く苦しみます。

なので<将校>の育成には命懸けなのです。
コストも時間も膨大にかけます。

フランスの英雄として名高いナポレオンも、士官学校出身の将校です。

1769年  - 1821年 

彼は26歳という若さで、フランス軍のイタリア方面司令官に任命されています。
1人優秀な指揮官が登場すれば、兵士は劇的に活きる(生きる)のです。
組織ってそういう性格をもつのです。

<判断力><計画力><実行力><思考力><統率力><人間力>
です。
尊敬もされている。
この人の為なら死んでもいいと思われている。
誰もがその人の判断を信用している。
そんな<実力>と<人間力>を合わせ持った人間ってのが、ほんとに
たま~~~~~~に登場するものなのです。

【一騎当千】

群を抜いた勇者のたとえです。
また、人並みはずれた能力や経験などのたとえ。
一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる意からきています。

この言葉の本質をご存知でしょうか??

1人で千人もの敵を相手にできるというアニメ的なのではありません。
その1人が登場すれば千人の兵士の士気が劇的に向上する。
その1人が千人の力を最大限引き出す。
これが本質です。

ナポレオンのデビュー戦でもあるトゥーロン要塞攻略の指揮の際。
へとへとで士気が下がりまくっていた兵士達がいましたが、彼が戦場に登場するだけで
「よし!!勝てる!!」と千人以上の兵士が士気をあげたそうです。
勝てる、そう思えるような指揮官なのです。

高杉晋作もそうです。
彼が指揮をとると決まっただけで、部下達が奮い立つ。
荒くれ者の多い長州が一気にまとまる。

たった1人の指揮官が
1000人以上の人間の能力を引き出す。

これ、恐ろしい事です。

ですが、そのような人材ってのは昔から、、、、
全くいません。

「万卒は得易く一将は得難し」・・・・・

この言葉、、、沁みますね~~( ;∀;)

なので、みなさんの組織にそのようなカリスマがいなくても
それって自然です。

もっと優秀な人が上司になればいいのに、、、
なんであんな無能が上司なの・・
なぜあんな人が指揮をとってるの!?
自分の事しか考えてない上司やん!!

みなさん、気持ちは分かります。
がね。

「万卒は得易く一将は得難し」

ですよ(^^♪

イライラするのは、あなたの思考不足です('ω')

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