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全人類におすすめの心理テクニック、認知行動療法を解説

メタ認知能力の開発 認知行動療法の心理学VOL.1

これまで様々な心理的・精神的な問題に対して、「認知行動療法」が効果的な解決方法である!という話を何度かしてきましたが、認知行動療法そのものに関しては解説してこなかったので今回から連載で解説していきます。

認知行動療法はもともとセラピストと対面で行う治療法ですので、一番良いのはセラピストを見つけて治療を施してもらうことですが、自分で実践しても効果は大いに実感できますので、ぜひお試しください。

また、そこまで重い疾患を抱えていない人でも、たとえば、「不安を感じやすい」「イライラしやすい」というちょっとした心理的な問題を解決するときにも認知行動療法は役立ちます。実際に私もよく使っています。

認知行動療法は、できれば多くの人に知ってもらいたい心理テクニックのひとつなので、心を今より少し強くしたいという人もこの機会に読んでみてください。


認知行動療法の基礎となるメタ認知能力

認知行動療法では、「メタ認知(能力)」が重要です。

メタ認知は「自分の思考、またそれらに関連するあらゆるものについての思考・思考プロセスの認識、または分析)」のことで、自分の状態を客観的に観察(モニタリング)したり、現在の状況を適切に評価するときに使う認知能力です。

簡単に言うと、「自分が何を考えて(感じて)いるのか?」や「なぜそのように考えて(感じて)いるのか?」を理解する能力です。


メタ認知能力が低いとなぜメンタルが参ってしまうのか?

例えば、「なぜイライラしているのかがわからない!」「なんかよくわからないけれど不安になる!」という感じで理由もわからず感情がざわついて混乱していると、メタ認知能力が低い!メタ認知ができてない!ということになります。

こうなってしまうと、ただただネガティブな感情や悪い思い込みに私たちの心を支配されてしまいます。

つまり、メタ認知能力が低い人は、今抱えているの問題すら正確に掴むことができないので、問題を解決するための正しい計画や戦略などが立てられず、いつまでもずっと悩み続けてメンタルがやられていってしまうのです。

だからこそ、メタ認知を鍛えることは誰にとっても生きていくうえで大切なのですね。

自分を客観的に見ることができればパニックになることも少なくなり、必要に応じて悪い思い込み(認知的なエラー)を適切に修正することできるようになります。


メタ認知能力開発トレーニング

というわけでここからはメタ認知能力を鍛えるトレーニング方法を紹介していきます。

具体的には、次のような方法で認知的な問題に取り組んでいきます。

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