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【潤羽るしあ】炎上屋さんとアングラでは無くなったインターネット【たぬかな】

 夜でもおはようございます、K.P.K.(小池ピアノ教室)砂場です。
私は今心を痛めています。

 私がホロライブの中でも1番好きな世代である3期生の潤羽るしあさんがこの度COVER株式会社から契約解除となってしまいました。
先日ホロライブに対するクソデカ感情をぶつけた記事を書いた矢先の出来事なので本当に面喰うと共に残念な気持ちでいっぱいです。

 ここ最近大きな炎上事件が立て続けに3件起こっています。
1つ目は潤羽るしあさんとまふまふさんの同棲疑惑の件。
2つ目はプロゲーマーたぬかなさんの170cm人権発言の件。
3つ目はロシアのウクライナ侵攻の件。
 3つ目に関しては物理的な炎上且つ後々世界史の教科書に載るレベルの事件だと思いますのでわざわざ私のような1個人が何か物申せる立場には無いので割愛します。

 るしあさんとたぬかなさんの炎上の内容についてはまとめサイトどころかyahooニュースなどでも取り上げられていますので気になる方はググって調べてみてください。
今回この記事でお話しするのはいずれも"犯罪"とまではいかない彼女たちの行動・言動で何故契約解除という考えうる最悪の結果になったのかを私なりに考え、その思いを吐露する場とさせていただきます。


炎上屋さん

 "炎上"という言葉がネット用語として使用されだしたのはwikipediaによると2004~2005年頃で定義としては下記のようになります。

炎上(えんじょう、: Flaming)とは、インターネット上のコメント欄などにおいて、批判や誹謗中傷などを含む投稿が集中することをいう。炎上による損害は、心理的、経済的なものが発生しうる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 1つの件に関して色んな人がコメントを寄せる様子を薪をくべる動作に例えて炎上と形容しているワケです。
この言葉が主流になる前、私の記憶が正しければネットでは人の不祥事や行動に多くの人が注目することを"祭り"と呼んでいたと思います。

今は懐かしいAA(アスキーアート)

 生首を打ち取ってる様子からもわかる通りこの"祭り"という言葉はポジティブにもネガティブにも使われていましたが、一貫してみんなでその事象を盛り上げようと一丸となってネットに書き込むのが常でした。
 まぁ要するにネット版野次馬です。馬鹿なことで騒ぐときもあればニュースに取り上げられるような事でも"祭り"と称しネットの阿呆共が踊っていた時代がありました。

 では現在の"炎上""祭り"にはどういった差異があるのでしょうか。
その時代を見て来た私があえて抽象的なイメージで表現するとするならば、前者はダークで陰鬱後者はバカ騒ぎという感じです。
何故そう感じるのかと言うと現在の炎上には必ずそれによって利益を得る人間がいるからです。

 タイトルにある"炎上屋さん"とは私がさっき思いついた言葉ですがこれは古くから存在する職業です。
それは例えば中世ヨーロッパの広場で行われるギロチンによる斬首刑であったり魔女狩りによる火あぶり、日本で言えば市中引き回しや打ち首後の獄門など。
罪人と思われる人物に罰を与えて正義マンである群衆が石を投げるエンターテイメントはそれはもう古くから存在しています。
それらは姿を変えて情報という形でお茶の間に石を投げる対象を知らせるマスコミュニケーションとなりました。
芸能人の結婚という幸せの絶頂を盛大に祝い、離婚というどん底を一大スクープとして取り上げる様は正に冠婚葬祭の業者のごとく私の目には映ります。

私は人の幸不幸に金銭を発生させるのは歪な行為だという思想を持っています

 ではマスコミが今回のるしあさんやたぬかなさんの件を炎上させたのでしょうか。
残念ながらオールドメディアである彼らはネットの事件には疎い傾向にあります(一部メディアで報道はされましたが)。
現代の令和最新版炎上屋さんは大きく3つ存在します。

1つ目はニュース系まとめサイト、口にするのもおぞましい「ゲーム速報JIN」や「はちま寄稿」などですね。
2つ目は炎上系Youtuberコレコレ氏などが有名でしょうか。
3つ目は炎上系アカウント、今最もネットの情報を伝達する速度が早い個人アカウントと言えば滝沢ガレソ氏でしょう。

 彼らの目的はいずれも人の炎上をネタに自らのHP、動画配信、アカウントに人を呼び寄せることです。
人が集まりアクセス数が伸びればアフィリエイトによる広告収入が得られますし、登録者数やフォロワー数を稼げます。
炎上に火をくべ続けることが彼らの収益につながるワケですね。

現在ゲーム速報JINのコメント数ランキングは見事にこの3項目が上位となっています

 「ほなこいつらが悪いんか」という話でもありません。
彼らは人の不幸に寄ってお金稼ぎをしているという性質上、人間の感情的には不愉快に思われますが別に法を犯しているわけではありません。
そんなことで罰せられるなら今頃朝〇新聞や週刊文〇などはこの世に存在していないでしょう。

ここで語りたいのは善悪の話ではなく、小さな火種を大きくしている人間が世の中には大勢存在するんですよということを皆さんに知識として知っておいて欲しいということです。
そしてこれはタラレバではありますが、るしあさんとたぬかなさんは彼らが存在することによってその処罰が大きくなってしまった可能性があるということです。
要するに彼らは腹立たしくもネット上でのマスコミとして今現在十分に機能しているということです。


 若干話はズレるのですが炎上系Youtuberと言えばシバター氏を思い浮かべる方も多いかもしれません。

 こんな本も出している根っからの炎上系Youtuberなシバター氏ですが、彼が上述の炎上屋さんと違う点は炎上するのは自分だという点です。
元々プロレスラーをやっていただけのことはあり、彼はネット上でヒール役に徹して活動している配信者です。
ヒカル氏やラファエル氏もシバター氏と共に炎上軍などと名乗っていますが、人の炎上に乗っかって商売する人間と自分から燃えて商売する人間、皆さんはどちらの方が"悪"だと思いますか?

 今敢えて"悪"という言葉を使いましたがこういう問題はやはり善とか悪とか0か1かではすぐに片付けられないと思います。
片付けられないのに片付けたがる人が多すぎると思います。
真実なのか虚偽なのか、エンターテイメントなのか悪意を持った危害なのか。
裏側を知ることのできない私たちは意味なく無暗に渦中にいる人間に石を投げるべきでは無いと思います。

今のひろゆき氏はあまり好きではありませんが、やはりこの言葉は至言です


アングラでは無くなったインターネット

 たぬかなさんの発言をめぐる件についてはるしあさんの件よりも多くのネット上の著名人が自身の配信でコメントしています。
それこそ先ほどのシバター氏であったりストリーマーの釈迦氏や同じ格闘ゲーム系配信者のこくじん氏など。

 それらの中でも私の考えと似通っていたと感じたのはFPS配信者の渋谷ハル氏のコメントです。

 この件に関して誰もが思うのは「自分も言ってるんじゃないか?自分もたぬかなのようになっていた可能性はないか?」ということだと思うのですが、私と渋谷ハル氏の意見が一致していたのは"時代が変わるんだな"という点です。

 先ほど炎上という言葉がまだネットで普及していない時代は"祭り"と称していたとお話しました。

敢えてもう1パターンAAを添付

 古のインターネットのノリとは常にこんな感じでした。
誰かが炎上してるぞ~!急げ急げ~~!!もっと火をくべろ~~!!!
こんなバカ騒ぎを体現するようなノリが古のインターネットであり、そこに対して善悪を議論するような輩が現われようなものなら
イミフ乙
と一蹴されるような時代が確かに存在しました。

 ですがISDNの電話回線を使用して2ちゃんねるに書き込んでいた時代はとうの昔に過ぎ去り、スマートフォンとSNSの普及によりインターネット村は急速に"一般人"という外来種が乗り込んできました。
外来種がやってきてからのインターネットの様子は様変わりしました。
フェミニスト、ヴィーガン、LGBTや人種差別を批判する人々、反ワクチン、右翼、左翼、etc……
 インターネット村の住民は皆こう思っているのではないでしょうか
住み辛くなったなぁ…….」と

では、正常だったのはいつの時代なのでしょうか?

 私は悔しいですが今の方が昔のインターネットよりも混沌としていて健全であると思います。
色々な考えを持った人が自由に意見を発信して主義を主張し合う、ただそこにはしっかりルールがあって自治されるべきである。
要するにインターネットの世界は現実の世界に益々近づきつつあるということです。

 私はnoteの記事でよくメタバースの話題を取り上げますが、もし今後私たちがインターネットの世界においてアバターを身にまとい対面で会話するとなるとTwitterやネット掲示板と同じノリで会話できるでしょうか。
姿は違えど目の前に人が存在してその人と会話するとなるともう少しお行儀がよくなりそうなものです。
いずれ現実世界とインターネットは物理世界と論理世界という枠組みには分けられますが、そこでのコミュニケーションの取り方は大きく変わらないものになっているのではないでしょうか。
 まぁ現実世界にも車に乗ると性格が変わる人がいるので一概には言えませんが、今のインターネットの書き込み程攻撃的な人は減るような気がします。

 今回のたぬかなさんの発言は当然ながら社会的に認められるものではありませんが数年前ならここまで大きな騒ぎにはなっていなかったと思います。
この2022年がもしかすると渋谷ハル氏の言う通り、ネットでの発言などを見直す大きな転換点となるのかもしれません。



あとがき

 この記事を執筆中にホロライブ3期生からのお知らせ配信がありました。

 普段明るく元気に配信しているメンバーが涙ぐみながら心境を語る様子は聞いていて非常に心苦しかったです。
思わず脳裏に「✝誰のせいで船長が泣いてるんだよ✝」という考えが浮かんでしまいましたが、フレアが言う通りに起こってしまったことは仕方がありません。
ファンができることは変わらず彼女たちを応援することだと思いますし、それ以外にできることなんてありません。

 インターネットが発達することによりフォロワー数や登録者数の多い著名人たちは今後より有名税が重くのしかかることでしょう。
私たち一般人も含めてSNSを利用する人間が炎上屋さんたちに狙われないようにするにはネット上で品行方正に活動すること。自衛することのみです。

 今ロシアがウクライナに侵攻する様子を私たちはネットやテレビを通して「はえ~」と見ているだけですが、うちの国もロシアに実行支配されている土地がありますよね?
対岸の火事だと思っていたら足元まで火が迫っていた______
なんてことにならないように日々気を付けていきたいものです。


ではまた。

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