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駅前散策日記 JR東京駅編

 JRの駅を下車して書店を探す旅。本日は東京駅です。東京駅の近くの書店といえば、探すまでもなく、八重洲南口を出てすぐのところに八重洲ブックセンターがあります。8階建ての大型書店で本好きならば、やはり、いつか行ってみたい場所でありました。

 いつか行きたい、いつか行きたい、なんてことは思っているだけでは、いつまで経っても辿り着けません。それどころか、いつかいつかと言っているうちにそのチャンスが潰えることだってあるのです。私が著しく健康を害した場合、そして行きたいその場所が無くなってしまう場合!八重洲ブックセンターがもうすぐ無くなってしまうらしい!本好きで、いつか行きたいと思っていたくせに、閉店の情報をチェックしておらず、今回の東京旅の直前にツイッターでその情報を得た私は、今回こそは行かねばならん!と心に決めて、それを実行したというわけです。

 近頃はこじんまりした個性派書店隆盛で、私もそういったタイプの好きな書店が何軒かあるのですが、そういったタイプの書店は、やはり、どこまでいっても亜流であってほしいというのが個人的希望でして、亜流に対する本流のどっしりした佇まいがあってこそ、亜流は光り輝くのだと思っています。京都にあったジュンク堂なんぞはまさに本流代表格で、私は大学入試で初めて京都に来たとき、金閣寺でも清水寺でも嵐山でもなく、ジュンク堂に興奮しました。あんな大きな書店があるのか!滋賀の田舎者の私のハートを鷲掴みにした、あのジュンク堂もコロナ禍前くらいに無くなってしまいました。

 あのジュンク堂を超える大型書店が八重洲ブックセンターですが、そんな八重洲ブックセンターも、もうすぐ無くなってしまいます。私はオープンした店の1人目の客になることを趣味にしていますが、無くなる店に「もうすぐ無くなるから」と訪れるのは好きではありません。じゃあなんでもっと前から足繁く通っておかなかったんだい!と腹立たしくなるからです。しかし、一度も行ったことのないお店で、しかもそのお店がいつかは行きたいと思い続けていたお店なら話は別です。しかも文庫を買えば限定のブックカバーを設えてもらえるということもあり、本日、ようやく、ついに、八重洲ブックセンターへ足を踏み入れることと相成りました。

ついに来ました!


 もちろん私は八重洲ブックセンターに立ち寄るために東京に来たわけではなく、仕事が後に控えているなか、入店しましたので、いかんせん時間がありません。10時過ぎに入店して、12時半には笹塚におらねばならぬという強行軍。1階から8階まで、それこそ舐めるように、男優が女優の髪を撫で口づけを交わし、首筋からお乳、そして秘部へと舌や手指を這わせていくようにして、まあ、1階から8階に上がっていくわけなので男優の経路とは真逆になるわけではありますが、ともかく、そのように愛撫していきたかったのですが、残念ながら時間が無いため、ブックカバーを設えてもらえる文庫本のフロアオンリーを攻めることにしました。

 文庫本だけで1フロアあるのに感動しました。ここだけで3時間くらいおれるやないか!
私は限定のブックカバーと通常のブックカバーの2種類が欲しかったので、2冊探すつもりでおったのですが、サザンオールスターズ の楽曲の中からベスト2を挙げなさいというのでさえ悩むというのに、おそらく◯万冊はあるであろう文庫本のなかから懐事情とも相談しながら2冊だけ選ぶには時間が無さすぎました。かなり、「ざんない」愛撫の仕方ではあったと思いますが仕方ありません。今日の私は結果を求めました。安部公房『カンガルーノート』とアガサ・クリスティ『ポアロ登場』を購入。「本当のオレはもっと上手で丁寧なんやで」と言い訳しながら店を出ました。

左が限定ブックカバーやで



1月27日

Today,
I went out of Tokyo-station at exit Yaesu-south and went to Yaesu-bookcenter.
Yaesu-bookcenter is big-bigger-biggest book store!! "B4"store!!
Like a adventure,caress,foreplay,
I dig dig dig digged books,
I baught "Abe Kobo"&"Agatha Christie".

冒険や愛撫前戯する如くディグりす八重洲ブックセンター


英語日記とそこから生まれた短歌

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