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引っ越してからの体験② ※短編
金縛り夏バージョンの話を。
前に話した金縛りの件からしばらくしても、軽い金縛りはちょこちょこありました。でも、何者かが出てくることもなく、動けなくなる恐怖だけだったので、なんとか過ごしていました。
そんなある夏の日。当時はエアコンなんてものは一部のお金持ちしか持っていないような時代、ウチは多分に漏れず扇風機で過ごす家庭でした。夜になり、少しでも扇風機が自分の方を向くように少しずらしたりして、いそい
引っ越してからの体験①
前の2話で書いた体験をしたのは、日本最北の県のとある市に住んでいるときで、その後は近所の犬と一緒に小屋で寝たり、坂道を三輪車で猛スピードで下ってみたりと普通のヤンチャな男の子生活が続いていました。
私の父は転勤がある職場で、その後、東北地方で何回か引っ越しをしました。一番多くの体験をしたのは東北最大都市のS市に移り住んでからでした。
父は国家公務員だったため、官舎といわれる宿舎に住んでいました。
始まりの記憶、恐怖体験の始まり
これは心霊的な話ではないのですが…
普通の人は何歳くらいの記憶から思い出せるのかはわからないけど、僕の記憶は2歳から始まる。
昼過ぎの日が強く窓から差し込む中で、私は一人で居間にいた。母親は後から聞くとお昼寝をしていた僕を置いて買い物に行っていたらしい。
目を覚まして起き上がると誰もいない。別に泣き出すわけでもなく、ただボーッと窓を眺めていた。ふと我に帰り、立ち上がるとそこにはテーブルがあり、その