ガラック

ここでは主に自分の体験した怖い話を中心に書いていきます。創作や落ちのついた怪談はあまり…

ガラック

ここでは主に自分の体験した怖い話を中心に書いていきます。創作や落ちのついた怪談はあまり好きではないので、起こったことを淡々と書くと思います。 おっさんです。 リアクションしていただけると励みになりますので、禿げてはないですが。

最近の記事

コックリさんをやめた理由

昭和50年代生まれの世代の方は、コックリさんや類似する遊びを1度はやったことがあるのではないでしょうか? 私も小学5年生くらいからやり始めました。 やり方はどこで覚えたのか記憶に無いのですが、いつしかできるようになってました(それも不思議なのですが)。 昼休みや放課後に教室や屋上前の踊り場なんかでよくやっていました。時にはコックリさんではなくキューピットさんなんかもやってました。鉛筆を2人で握ってやるほとんどコックリさんと同じものですが。 そんな時、突然の知らせが届きました。

有料
100
    • 屋根裏の座敷童

      小学4年生の冬休み、毎年お盆と正月は父親の実家で過ごすことが多く、その年も祖母が一人暮らしをしている父親の実家に行っていました。 本州最北の県で、雪深い町。家は築70年の完全な木造トタン張りの家。2階で人が歩けば、1階の人は足音で手にとるようにどこを歩いているかわかるくらいの簡素な作り。ログハウスの強度を下げたような家でした。 私は秘密基地のようなノリでとても好きでしたが、寒さが厳しかったのを今でもよく覚えています。 そんな寒さにやられたのか、私はあまりひかない風邪をひいてし

      • 引っ越してからの体験② ※短編

        金縛り夏バージョンの話を。 前に話した金縛りの件からしばらくしても、軽い金縛りはちょこちょこありました。でも、何者かが出てくることもなく、動けなくなる恐怖だけだったので、なんとか過ごしていました。 そんなある夏の日。当時はエアコンなんてものは一部のお金持ちしか持っていないような時代、ウチは多分に漏れず扇風機で過ごす家庭でした。夜になり、少しでも扇風機が自分の方を向くように少しずらしたりして、いそいそと寝る準備をしていました。 寝苦しい中、ようやくウトウトし出した時に、凄く涼し

        • 引っ越してからの体験①

          前の2話で書いた体験をしたのは、日本最北の県のとある市に住んでいるときで、その後は近所の犬と一緒に小屋で寝たり、坂道を三輪車で猛スピードで下ってみたりと普通のヤンチャな男の子生活が続いていました。 私の父は転勤がある職場で、その後、東北地方で何回か引っ越しをしました。一番多くの体験をしたのは東北最大都市のS市に移り住んでからでした。 父は国家公務員だったため、官舎といわれる宿舎に住んでいました。国有地に建てられた団地のようなもので、周りも皆んな公務員で平和な雰囲気です。しか

        コックリさんをやめた理由

          物置からの電話

          鍵の騒動の後、電気工事やら壁紙補修やらが大変だったと母親に聞かされたのは大人になってから。 一応火がでたので、念のため消防隊員が現場を確認しに来たらしいんだけど、あとコンマ数秒長く鍵を掴んでたら無事では済まなかっただろうと。 自覚なく九死に一生を得た。 そこからだんだんと人には見えないものが見えたり、聞こえたりするようになった。 どれがみんなに見えるもので、どれが見えないものかがわからず、気味悪がられたようです。 そんなある日、またもや日中に1人になります。 すると黒電話がジ

          物置からの電話

          始まりの記憶、恐怖体験の始まり

          これは心霊的な話ではないのですが… 普通の人は何歳くらいの記憶から思い出せるのかはわからないけど、僕の記憶は2歳から始まる。 昼過ぎの日が強く窓から差し込む中で、私は一人で居間にいた。母親は後から聞くとお昼寝をしていた僕を置いて買い物に行っていたらしい。 目を覚まして起き上がると誰もいない。別に泣き出すわけでもなく、ただボーッと窓を眺めていた。ふと我に帰り、立ち上がるとそこにはテーブルがあり、その上には鍵がいくつか置いてあった。 まだ引っ越して間もなくだったらしく、家の鍵、物

          始まりの記憶、恐怖体験の始まり