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理学療法士とトレーナーの差

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は理学療法士とトレーナーについて話していきたいと思います。

過去の記事で理学療法士とトレーナーの違いについて

書かせていただきましたが

この記事では

理学療法士とトレーナーに差がある

という事実に着目していこうと思います。

書こうと思ったきっかけですが

Best Performance Laboratory 代表の

桂良太郎先生の講義に感銘を受けたためです。 

私なりに思ったことを書かせていただきますので

よろしくお願いします。

それでは始めます。


双方の業界の現状

まずこれらの職業ですが

どちらの職業も内容に差がなくなってきています。

どういうことかというと

トレーナーもメディカルについて知らなくてはいけなくなり

理学療法士もトレーニングについて知らなくてはいけない

ような流れになりつつあるのです。

いえ、もうそのようになっているでしょう。

なぜこのようになったのかといえば

私の個人的な考えではありますが

スポーツ選手の復帰に向けて他職種との協力が必要になっているから

だと考えます。

理学療法士は病院でのリハビリ

トレーナーはスポーツ現場でのケアや指導

と完全に活躍する場所が分けられて考えられていましたが

果たしてそうでしょうか。

おそらく全く別に考えることは不可能に近いでしょう。

理由は単純で

職業は違えど一人の選手を見ているためです。

それぞれの職種に考え方はあると思いますが

それを共有できていないと意味がありません。

私の偏見ではありますが

トレーナーはパフォーマンスという総合的な運動を重要視しているのに対し

理学療法士は疼痛やROM、筋力などの機能を重要視しているように感じます。

この考えはどちらがいいかではありません。

どちらも重要な考えであり

双方の職種においてその考え方にかけているように感じます。


理学療法士に足りていない考え

私は理学療法士なのでその視点から話させていただきますが

圧倒的に業界に足りていないように感じるのが

全体的なパフォーマンスにつながっているのか

という考え方です。

このパフォーマンスは理学療法士でいうところの

歩行・立ち上がりなどのADL動作です。

「そんなの見て当たり前だろ」

という方もいるとは思いますが

割と私はおろそかになっているように感じます。

特にトレーナーとの差があると感じる場面がありましたので

2つほど挙げていきたいと思います。


トレーナーとの差①

まず一つ目は

筋力低下に対してOKCを実施する風潮です。

たしかに筋力が落ちているのに間違いはないものの

果たしてOKCの筋力がCKCの筋力につながっているのか

といわれればはなはだ疑問です。

桂良太郎先生がウェビナー中にもおっしゃっていましたが

「パフォーマンスアップは1+1+1=3ではなく、1+1+1で3より大きい数字を出さなければ実現できない」

これはまさに現状のリハビリ業界で認識が足りていない部分に感じます。

「いやMMT5だから筋力はちゃんと戻っている」

と主張する方もいますが

問題は筋力が戻ったかではなく

動作に反映できているか、つまり転移が起こっているかです。

例えばデュシャンヌ歩行で中殿筋が筋力低下している例に対して

バンドをつけて中殿筋のOKCを行うとします。

これで中殿筋の筋力が回復したとしても

デュシャンヌ歩行の改善がなければ

まったくもって意味がありません。

ただ筋力が上がっただけの「患者様」です。

ですから痛みやROMを改善する臨床技術以上に

動きを見極める評価能力が断然重要です。

私たちは動作を発達させるプロであると断言できます。

ですから動きにこだわったリハビリが重要であると考えます。


トレーナーとの差②

二つ目は

運動指導の方法についてです。

理学療法士は前述したとおり

動作を発達させるプロであり

動作分析を得意としています。

ここでよくあるのが

患者様の動きを言葉でフィードバックすることです。

「踵が上がるのが遅いね」「膝が内側に向いているね」

などフィードバックをよくする場面が見受けられます。

これはパフォーマンスアップにおいて禁句です。

なぜかといえば

自分の動きを意識することはパフォーマンスの低下につながるためです。

これは過去の記事で

運動指導の方法について触れているので多くはいいませんが

スポーツ選手に動きをフィードバックすることは

調子を悪くするきっかけになりかねません。

最もやっていけないのは

動作中に動作指導することです。

私たちの職業であれば高齢者への指導でよく見受けられます。

例えば立脚初期に「踵からちゃんとついてね」や

「腕をちゃんとふってあるいてね」

と指導している光景が多々見られますが

これは最悪です。

動作は意識下で変えるのが重要なのではなく

無意識に変わっていく、つまり自動化が重要なんです。

この事実は運動学習について学べばすぐにわかることなので

機能面だけでなく

脳についての勉強も重要だと感じます。


まとめ

①トレーナーと理学療法士の区別がつかなくなってきている
②筋力強化目的のOKCはクソ
➂口頭での動作指導は陰口よりもたちが悪い



今回はこれで以上です。

トレーナーとして活動したことは私は一切ありませんが

理学療法士として成長するには

必要な経験であると考えます。

高齢者だろうがスポーツ選手であろうが

同じ人間であり基本的な考え方は変わらないはずです。

しかしこのようにプログラムの構成に

双方の職種で大きな乖離があります。

もっとトレーナーと理学療法士が関わる機会が多くなれば

業界の発展につながると思います。

そして私自身トレーナーの考え方を知りたいと思い

いろいろ調べた結果

AZCARE ACADEMY

というとんでもないものを友人から聞きました。

内容を調べると今現在私が学びたいと思っているものがたくさんあり

「ぜひ学びたい!」

と思い、早速入会しようと思ったら

なんと100万以上の学費・・・・・・・


私にお金をください。


助けてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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