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【本】『キリンビール 高知支店の奇跡』(田村 潤)

一時期はアサヒビールに国内シェア一位の座を明け渡してしまったキリンビールが、いかに再び首位に返り咲いたか。

その立役者である、田村潤さんの闘いのストーリーです。

やはり、成し遂げられる変革というものは、それ相応のリーダーの存在があってこそなんだなと、改めて思いました。

一番感激をしたのは、本社の意向に反する諫言を行うべきかどうかと悩みに悩んだ挙句に結論を出す、いかのくだりです。

   “この会社は自分がリスクを背負ってまで立て直さなくてはならない価値のある会社なのかどうか。(中略)そして3ヶ月ほど考え込んだ末、私は結論に達しました。
・百年の歴史と「品質本位」「お客様本位」の理念をもつこの会社は残すべき会社である。
・日本人に愛飲され、ひとりひとりの大切な記憶につながるキリンラガーは、守るべきブランドである。
・だから、最後のひとりになっても闘う”

さらりと書いていますが、相当に悩まれた上で至った結論だと思います。

ここまでの覚悟を持って、その仕事に向かうビジネスマン(サラリーマン)が、果たして今の日本にどれだけ存在をしていらだろうか。

そして、偉業と呼ばれるくらいの成果をあげる人は、やはりそれだけの努力と「覚悟」を持っている人である。

この本からも、沢山のことを学びました。


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