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メディアで、自衛隊がにぎやかになってきたので、自衛隊(「軍隊」)の最強の知見が得られる下園壮太さんの3部作の以下の本を読んでみた。全体を読んだ感想としては、まあ、さすが自衛隊(「軍隊」)と思うところもある一方、あんまり大したことはないとも思いました。著者は、防衛大学(→防衛医科大学校を卒業した医官ではないことに注意する必要はある)を卒業していて、学問的にも、プロな状態で、自衛隊に入っているはずではあるんです。「防衛大学」や「軍隊」で得られる知見というのは、「経営学部」で得られる知見と近いはずなんです。しかし、ちょっと、この程度の知見では、「経営学部」に勝てないような気がしました。この3部作のキーワードを一言で言うならば、「疲労」との戦いや解決ということになると思うのですが、軍隊的なオペレーションというのが、民間企業の人のマメジメントでは、使ってもらえないということが問題なんですよね。非科学的、かつ、非合理的な人のマネジメントが、民間企業(組織勤め)では行われているということなんです。学校体育で培われた知見というのも、民間企業では、なぜか使われないし、自衛隊の人の規律は、「学校体育」と近いはずなんです。民間企業でも、朝・昼の就業前には、「ラジオ体操」、就業後には、脳をリラックスさせる体操、病気をする危険性が高い仕事では、「作業服」を着て、仕事をやらせるなどの工夫が、忘れられちゃってるんですよね。
まあ、本書に戻りますと、3冊で、合計2400円くらい払って、得られる知見としては、悪くはないとは思います。何回も読むことで、自衛隊の最強の知見が、体や思考法に染み付いてくると思います。自衛隊に30年間勤めて、この程度の知見では、イマイチだなと思いました。これくらいであれば、システムエンジニアやプログラマーでも、やった方が、良い知見が身に付くのではないかと思いました。
心理学でもないし、脳科学でもないし、体力派を徹底した「疲労」や「疲れ」の分析や対処法という感じで、心理学者とかが、参考文献として挙げることはないのではないかと思いました。
『50代から心を整える技術』という本なんかは、すごく後ろ向きな考えのような気がしました。自衛隊出身の人って、確かに、最強の知見を持ってらっしゃるんだけど、在野や民間にいても、最強の知見というのは、自分の努力次第で、身に付かないことはないと思いました。そういう最強の知見を持つ人に近付いて、教えてもらったり、自分で、勉強すればいいわけですから・・・。

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