きっとそうだろうと思う

自分のことを考えるとき人のことを考えたりする。自分を満足させることと他人を満足させることはぜんぜん性質の異なることだから、だけどどちらをするにしてもすっかりと疲れてしまうほど人の心を満たすことは難しいんだなと思う。世の中の、世の中というのはテレビやネットや新聞のニュースで言われていることに接しているとどんどん感じたこともない情報を知ることができて触れてはいけない事柄だったり気をつけなければいけない事柄がわかってくる。人は他人のことを考えることにたくさんの力を費やしているように思うのは私がそうだからで無意識のうちに近くにいる人の気配から頭の中でいろいろな情報をつなぎ合わせて自分が納得できる形に整形していく、そんなことしなくてもいいのに気づかなければいいのにしてしまうのは、私がそうしなければ安心しないからだった。
理解できないことほど怖いものはない。

不可解な行動や理不尽はいちばん疲れてしまうから、それを無意識に避けようとしてしまう自分を保護するために知らず知らずのうちについた習性のようなものだと思えた。