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体調と現実と不思議

体調は毎日ちがう。
朝起きてなんだか体が軽い日や、死ぬほど体調が悪い日がある。悪い日はどうしようもない、一日どんよりしているから必要最低限のことしかできないものだ。
程度の違いはあるかもしれないけれど、きっと誰しもそんな体調の良し悪しがあると思っているし、実際そうだという確信もある。

現実はそうなっているけれど、仕事となるとちょっと違う。
死ぬほど体調が悪くても、どうしても抜けられない仕事があれば、その仕事に体力の最大瞬間風速をなんとか持っていき、かろうじてくぐり抜けたりする。終わった瞬間、もう動けない。そんなことも何回か経験した。

当たり前に見ている朝の情報番組には、週に5日間もそこで仕事をしている人たちがいて、一見毎日同じように笑顔で、礼儀正しくて、見ている私たちに安心感を抱かせるような空気感をテレビの中から発している。
子供の頃は毎朝放送されているこのテレビ番組がどうやって制作され、放送されているかなんて考えたこともなかった。でも、だいたいの社会の仕組みがわかると、これは実際なかなかハードな仕事だと理解できた。当たり前に、この人たちも会社員で、この番組に出演する以外に仕事がたっぷりあるだろうに、仕事でも生活でも抱えているものがあるだろうに、この番組で映される姿には微塵もそんな他のことを想像させる余地を残していない。

人ってこんなことできるのか。そう思うくらいに不思議に思う。
本当にいろいろな人がいるんだなと思うけれど、私はそういうことができる種類ではないようだった。

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