普通

あの人の普通と私の普通は違うんだ。
そんな当たり前のことを何度も何度も考える。
でも、私は考えるけれどあの人たちは考えてくれないようだった。
あの人たちの普通に当てはまらないものは普通じゃないってことで、私もその普通には当てはまらないようで、異常と思われているらしい。

職場で仕事をすること。何人かで同じ部署を維持すること。
会社で働くということはそういうこと。
仕事をすればいいと思う人。
仕事をするには仕事以外のコミュニケーションが必要だと思う人。
その両方が必要だと思う人。
そんな人たちが集まって集まってたくさん集まって会社はあるようで、
それぞれの主義が正義が経験がひしめき合って、見えないところでそれを押し通そおと必死にもがいて誰かを叩いているような異形で。
自分に合わない場を、自分の正義を押し通そうとして策略を練るような人にはなりたくないと思う人と、必死でそれをしようとしている人。
いろいろな違うところがある、こんな小さなところで起こる矛盾に気づいて、そりゃあ平和なんか訪れないはずだ、なんて絶望してしまった彼女は今年の仕事納め。