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クラブ別戦力評価#2 鹿島アントラーズ

記事編集日:2023年1月9日

みなさん、こんにちは。
本日より、2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。

すでに、2023年に入り、各クラブが新体制発表、キャンプインなどという状態になってきました。

「クラブ別戦力評価」の第2弾は、鹿島アントラーズ編です。

評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

考察

『強い鹿島を取り戻す』

 まさに、この言葉がしっくりくるようなオフシーズンであったと言えます。クラブOBであり、黄金期の鹿島アントラーズを支えた岩政監督の元、シーズンをスタートする2023シーズンですが、植田選手、昌子選手といたかつて鹿島アントラーズで活躍したレジェンドともいえる選手を加えました。
 両選手の加入によって、一番手薄とも言えたセンターバックの層は、一気にJリーグ屈指になりました。

 また、和泉選手が退団したサイドのポジションには藤井選手を加えるなど、盤石な体勢です。
 特に、センターFWに関しては、昨夏の上田選手の退団以降、なかなか得点数が伸び悩みましたが、川崎フロンターレから実績のある知念選手、そして垣田選手、染野選手の復帰により人数が多くなり、バリュエーションが増しました。
 エヴェラウド選手こそ退団してしまいましたが、補って余りある補強とも言えるのではないでしょうか。

評価

GK

 昨年、試合に絡んでいたGKが全員残留しています。
 大きな戦力値の増減はないと言えるでしょう。

 一方で、昨年も27試合に先発出場したクォン・スンテ選手はかなり高齢になってきており、新守護神として早川選手、沖選手の台頭が期待されます。
 昨季終盤戦は、試合に出場した早川選手もシーズンを通して活躍した経験はありませんので、少し懸念点はあります。

 このようなことを踏まえて、GKの評価は『A』としました。

DF

 人数が少なく懸念点であったセンターバックには、植田、昌子といった鹿島アントラーズから海外に渡った元日本代表を加えました。
 若手の関川選手を加えた3人がメインになってくるとは思いますが、昨年のようにボランチが本職の三竿選手をセンターバックで使うなどということにはなりませんので、昨年よりは+評価であると言えるでしょう。

 一方、サイドバックに関しては人数が少ないなという印象を受けます。
 安西、常本というスタメン2選手が負傷などをした際に、広瀬選手はいるものの小田選手が試合に絡んでいなかったことを考えると、人数が少ないなと感じます。加えて、サイドバックで湘南ベルマーレに期限付き移籍していた杉岡大暉選手の完全移籍も発表されておりますので、サイドバックはセンターバックと比べるとかなり「ー」な評価です。

 総合的な評価としては、昨年もこのサイドバック構成で乗り切っているということも踏まえ、「A」評価にしました。

MF

 次に、MFの評価です。
 「MF登録」という観点で言えば、三竿選手と和泉選手の2名の退団が決定しています。

 三竿選手の本職であったボランチには、樋口選手、ピトゥカ選手に加え、将来性豊かな佐野選手をFC町田ゼルビアから獲得しています。
 一方で、佐野選手は昨年の後半戦を負傷により棒に振っているということもあるので、その負傷の状態によるということで、パフォーマンスが計算できないのが難点ですが、とは言え頭数的には問題ないでしょう。
 加えて、一部報道にあった柴崎選手の加入が実現すればさらに盤石なものになります。

 和泉選手はサイドハーフを本職としている選手ですが、チーム事情により昨年はサイドバックでの起用もあるなど不本意なシーズンでした。
 「絶対的主力」ではありませんが、多くの出場機会を得ており、ある種「便利屋」のようなイメージでの起用法になっており、退団は痛いと言えます。

 一方で、サンフレッチェ広島より藤井選手が加入しており、一瞬のスピードが武器の藤井選手ですが、広島在籍時はウイングバックでプレーしていたということもあるので、守備力向上さえ見れればサイドバック起用も考えられなくはないので、大きな穴にはならないのでしょうか。

 各ポジションにJ1主力とも言える選手がしっかりと揃えています。
 退団した選手こそいるものの、しっかりと穴を埋めており、大きなマイナスにはならないでしょう。
 一方で、三竿選手の穴は埋め切れてはいないと考え、『A』評価としました。

FW

 昨年から今季にかけての一番のFWの動きは、「上田選手退団」です。

 2022シーズンの前半戦はとんでもない勢いで得点を量産してきた上田選手がベルギーに渡ってしまい、鈴木優磨選手との強力2トップが解体されてしまいました。
 後半戦は、エヴェラウド選手なども出場機会をつかみましたが、どうしても攻撃力、得点力の低下が目立ってしまい最終盤の停滞に繋がってしまいました。

 今季に向けては、そのエヴェラウド選手が退団しているということはありますが、鳥栖で結果を残した垣田選手が5年以上にもわたる武者修行から復帰
 東京ヴェルディ加入後、瞬く間に主力になった染野選手も復帰
 加えて、川崎フロンターレから知念選手を獲得するなど、J1で実績のある選手を中心にスカッドに加えています
 また、ジュビロ磐田内定であったものの、ジュビロのゴタゴタにより鹿島加入が決まった師岡選手も大学屈指のFWであり期待値は高くなります。

 昨年前半戦のような「Jリーグ屈指」と言える攻撃力になるかは、疑問も残りますが、メンバーを見ても「Jリーグ上位」と言える攻撃力になるだけの選手は揃っており、『S』評価にしました。

その他

 なんと言っても懸念点は岩政監督の手腕です。
 レネ・バイラー監督が来日できていなかった昨年もキャンプは指揮していました。その後は、好調を維持していましたが、昨年後半戦に正式にバトンを受け継いだ後は課題であった「得点力」を解消できなかったこともあります。

 加えて、今季も練習初日から負傷者が出るなど幸先の悪いスタートを言わざるを得ず、岩政監督の手腕が不透明であります。
 また、仮に完成まで時間がかかった時に、「常勝軍団」を求められる鹿島であるが故に、我慢がしにくいのも懸念点です。

 そのようなことを踏まえると、「その他」の項目は『C』評価にしました。

予想フォーメーション

予想フォーメーションは、昨季に引き続き4-4-2を考えました。

 GKは、昨年の最終盤に主力になった早川選手がスタメンになるのではないかと考えました。
 クォン・スンテ選手が再度守護神になる可能性も否定できませんが、年齢的な面や監督が継続ということを踏まえても早川選手が第一線となる可能性が高いのではないでしょうか。

 4バックは、右常本、左安西は昨年に引き続きでしょう。
 サイドバックの選手の入れ替えは、杉岡大暉選手の退団のみであり、個々のポジションに関しては、序列が大きく変わることはないのではないでしょうか。
 
 センターバックに関しては、以前の記事と予想を変えています。
 トレーニング初日に昌子選手が開幕に間に合うかわからない程度の負傷を負ってしまったということを踏まえると、昌子選手がスタメン確約とも言えない状態になっています。
 そのため、関川選手をスタメン候補に入れていますが、ミンテ選手も実力者であるため、誰が植田選手とペアを組んでも不思議ではありません。

 ボランチは、三竿選手退団に伴い、町田ゼルビアより佐野選手を獲得しましたが、負傷で昨年後半は棒に振っているということもあり、いきなり主力などにはならないでしょう。
 そのため、樋口選手、ピトゥカ選手という鉄板の組み合わせが今季も続くのではないでしょうか

 サイドハーフに関しては、和泉選手が退団したものの主力ではなかったということを踏まえると、左のアルトゥール・カイキ選手は確定でしょう。
 右サイドに関しては、前述した和泉選手含め、なかなか主力が決まらなかったポジションですが、サンフレッチェ広島よりスピードスターの藤井選手を獲得したということもあり、いきなり右サイドの主力になってもなんら不思議ではありません
 また、仲間選手や松村選手など昨年も所属していた選手が継続した在籍しているため、過密日程であっても十分に戦い抜ける陣容です。

 最後に、最前線です。
 上田、鈴木という鉄板コンビが、昨夏に解体されて以降、なかなか鈴木選手のペアが定まらなかった中ですが、フロンターレより知念選手の加入。レンタル組の帰還。などということで選手数が非常に多くなっています
 鈴木優磨選手はある種、スタメン確約だとは思いますが、ペアを組む選手は知念、垣田を中心に争いが繰り広げられます。加えて、大卒の師岡選手も入ってくるかもしれません。
 
 垣田、染野、知念、師岡とタイプが異なる選手が多く在籍していますので、攻撃のバリュエーションという面でも大きな意味を持ちます。

まとめ

これまでの評価をまとめます。

総合評価は、『A』となりました。

目標

 現実的な目標は、「ACL圏内&タイトル争い」になるでしょう。
 昌子選手、植田選手の復帰を始め、非常に本気度を伺えるオフとなっております。
 岩政監督の元、「常勝軍団」復活の狼煙を上げることができるでしょうか。

最後に

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