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クラブ別戦力評価#8 横浜FC

記事編集日:2023年1月19日

みなさん、こんにちは。
本日より、2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。

すでに、2023年に入り、各クラブが新体制発表、キャンプインなどという状態になってきました。

「クラブ別戦力評価」の第8回は、横浜FC編です。

評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

<考察>

 2022シーズンは、3年ぶりとなるJ2での戦いでしたが、開幕当初から素晴らしいスタートダッシュを切ると、アルビレックス新潟・ファジアーノ岡山との攘夷争いに中で、2位に入り込み見事、自動昇格圏内でフィニッシュしました。

 2021シーズン以来のJ1となる今季は、なかなかスタメン出場の機会がなかったベテラン選手を中心に放出し、J1で出場機会を得られていない選手やJ2での主力選手を大量に補強しました。

 主力の退団でいうと、イサカゼイン選手と亀川選手が退団しましたが、そのポジションには、坂本選手なども獲得しており、大きな穴になるかといえばそうではないでしょう。

評価

GK

 他のJ1クラブへの移籍の噂もあった守護神のスベンド・ブローダーセン選手の残留も決まりました。
 最終盤は、脳震盪による離脱もありましたがその時は、六反選手が代わりに守護神となりました。

 今季に関しては、清水エスパルスから永井選手を獲得しています。
 清水エスパルスでは、権田選手、大久保選手の後陣を拝していましたが、J2のギラヴァンツ北九州でJ2屈指のプレーを見せたシーズンもあり、実力は折り紙付きです。

 今季に関しては、戦術浸透度なども踏まえ、ブローダーセン選手がメインとなるでしょうが、有事の際には六反選手に加え、永井選手も控えている現状は、J1でも上に食い込む陣容でしょう。
 このようなことを踏まえ、『A』評価としました。

DF

 次に、DFです。

 昨季の主力級の選手で移籍をした選手で考えますと、右ウイングバックを務めていたイサカ・ゼイン選手、3バックに入ることもあった亀川選手の二名が退団しています。

 右ウイングバックで考えますと、3バックの一角を務めている中村選手も対応できる他、去年も山下選手と併用でした。今季に関しては、山下選手は在籍しているため、山下選手がメインになるのではないでしょうか。

 3バックに関しても、昨季の主な組み合わせである岩武選手、ガブリエル選手、中村選手は3人とも残留しており、そこに加え吉野選手(←ベガルタ仙台)、ンドカ選手(←東京ヴェルディ)も加入しており、充実の陣容であるといえます。
 しかしながら、J1での実績という面で見ると若干不安要素は残るかなとは思います。

 また、橋本選手の復帰ということは非常に大きいです。
 元々、下部組織出身の選手で、昨季はプロ一年目ながらレノファ山口で主力となったサイドバックです。
 なかなかレギュラーが固定できていなかった左ウイングバックの一番手になるのではないかと考えています。

 一方で、J2での失点数がそこまで少なくなかったチームであり、J1主力級の補強が少ないということも懸念点です。
 このようなことを踏まえ、『D』評価としました。

MF

 次に、MFです。

 ダブルボランチに関しては、ハイネル選手が退団しており、和田選手が残留という形になりました。
 一方で、加入選手に目を向けると、ヴィッセル神戸から井上選手、FC東京から三田選手とJ1での実績がある選手。また、ブラジルからユウリ選手を獲得しており、戦力値だけ見れば昨季以上でしょう。

 特に、三田選手は2022シーズンのFC東京ではなかなか出場機会に恵まれませんでしたが、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸在籍時には主力であり、実力は確かなものです。

 シャドーなどに関しては、キャプテンマークを巻いた長谷川選手が残留しており、今季も主力なることが想像できます。
 また、高井選手などJ2屈指の選手も加入しており、昨季よりもより安定したプレーが期待できそうです。

 MFに関しては、J1での実績がある選手がある程度揃っているということも踏まえ、評価は『A』評価としました。

FW

 いい意味でのサプライズであったのは、小川選手の残留です。
 ついに、才能が開花し圧倒的な得点力でJ2得点王に輝いた2022シーズンで、J1上位クラブへのステップアップ移籍や海外への移籍なども噂されましたが、残留したことでJ1でも強烈な得点力を強みにできます。

 加えて、ベトナム代表のエースであるグエン・コンフォン選手やJ2で活躍してきた新井選手、坂本選手なども加えており、ある種「J2オールスター」のような顔ぶれになっております。

 他のポジション同様、J1での実績という面では一抹の不安は残りますが、J1でも決して引けを取らない陣容でしょう。
 J2で1試合平均1.5点程度であった得点力がJ1でどの程度通用するかは未知数で、J1での実績という面では小川選手も不安要素はあり、このようなことを踏まえ、評価は『C』としました。

その他

 最後に「その他」です。

 四方田監督が続投しており、戦術の浸透という面ではポジティブと言いたいところですが、なんせ移籍加入選手が大量にいるため、戦術浸透度にあまり期待はできないのではないでしょうか。

 もちろん、加入選手に大半はJ1での実績やJ2での実績がある選手ですが、いくら「個」の力があったとしてもチグハグでは、通用しないのがJ1で、継続性という部分は少し課題です。

 ただ、あくまでも新監督を迎えたわけではないのでそういうクラブと比べればポジティブであろうと考え、『B』評価としました。

予想フォーメーション

予想フォーメーションは、昨季同様に3-4-2-1を考えました。

 まず、GKは昨季も主力であったブローダーセン選手が入るでしょう。
 永井選手も実力があるGKであることは確かですが、スタイルへのフィットなどという面も考えれば、開幕当初はブローダーセン選手でいくことが妥当でしょう。
 一方で、シーズン中にも激しいポジション争いは繰り広げられるとは思いますので、シーズン終了時までこのまま行くかはわかりません

 3バックに関しては、昨季の基本布陣と同じメンバーを予想しています。
 吉野選手、ンドカ選手ももちろんいい選手ではあるものの、中村選手の独特さなども踏まえると、守備力だけで彼らがいきなり主力の座を奪うことは難しいのではないでしょうか。
 一方で、試合状況によってンドカ選手などを入れ、中村選手をウイングバックにという起用方法はあり得そうです。

 そんな、右ウイングバックは、イサカ・ゼイン選手が退団したものの、昨季も併用されていた山下選手が健在で、山下選手が一番手となるのではないでしょうか。
 ただ、J2に比べ相手の攻撃力も上がりますので、中村選手をこっちに持ってくる可能性も十分にありそうです。

 左ウイングバックは、昨季なかなか主力選手がさだまらなかったポジションです。
 それぞれの選手が10試合程度の出場という状態でした。
 そんな中、下部組織出身でJ2の山口で主力であった橋本選手の獲得は大きいです。J2でも屈指のサイドバックに成長しており、ある種「古巣復帰」ということもあり、主力としての活躍がきたいされているのではないでしょうか

 ダブルボランチは、和田選手は今季も在籍しているものの、ハイネル選手が退団してしまいました。
 ブラジリアンのユウリ選手を獲得したものの、どの程度J1に適応できるかは不透明ということもあり、レギュラー予想はしませんでした。
 和田選手をはじめ、井上選手、三田選手もJ1の実績がある選手でこの4選手を中心にポジション争いが繰り広げられるでしょう。横一線の争いだとは思いますが、期待も込めて、三田選手、井上選手をレギュラー予想しています。

 2シャドーです。
 加入一年目からキャプテンマークも巻いた長谷川選手は今季も健在で、主力であることは間違い無いでしょう。
 一方、昨季もペアを組む選手は流動的でした。
 今季にかけては、J2のレノファ山口より高井選手が加入しており、一番手予想していますが、「長谷川選手+α」という点でもう一人はこれから争いが起きるでしょう。

 最前線に関しては、小川選手がファーストチョイスと考えて間違い無いでしょう。
 昨季のJ2の得点王であり、マルセロ選手らもいますが、序列としては完全に小川選手が上位でしょう。
 一方、小川選手頼みだとしんどいのが正直なところで更なる選手の台頭が期待されます。

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「J1残留」になるでしょう。
 3年ぶりのJ1となる今季は、来季より20チーム制となることもあり、降格チームが1チームです。
 しっかりと、最下位を避けて将来的なJ1定着を見越した戦いになるでしょう。

最後に

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