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クラブ別戦力評価#12 京都サンガF.C.

記事編集日:2023年1月25日

みなさん、こんにちは。
本日より、2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。

すでに、2023年に入り、各クラブが新体制発表、キャンプインなどという状態になってきました。

「クラブ別戦力評価」の第12回は、京都サンガF.C.編です。

評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

<考察>

 このオフの京都サンガFCの移籍はなかなか試合に絡めていなかった選手を放出したと言えるでしょう。
 大前選手や武富選手、本多選手など実績はありながらもなかなか主力として試合に絡むことができていなかった選手を多く放出したイメージです。

 一方で、複数名の主力選手の退団もありました。
 得点源だったピーター・ウタカ選手に関しては契約満了での退団ですので、チームとしてもある程度想定内ということはできるかもしれません。
 また、左サイドバック出会った荻原選手も、本人が本所属元の浦和レッズでのハイレベルなポジション争いをのぞんだということでレンタルバックとなりました。

 退団の中で一番大きいのは、上福元選手の退団ではないでしょうか。
 絶対的主力であり、出場停止などを除きリーグ戦32試合に先発した選手です。名前をもじって「神」福元と呼ばれるなど愛されていた選手ですが、川崎フロンターレへの移籍を決断しました。
 後釜として、スリナム代表経験もあるハーン選手を獲得していますが、Jリーグ初挑戦ということを鑑みてもどの程度通用するか不透明ですし、前所属チームのヨーテボリでも今季のリーグ戦出場がないことは懸念点です。

評価

GK

 最初にGKです。

 前述したように、絶対的主力であった上福元選手が川崎フロンターレへ移籍してしまいました。
 その他のGKの去就に変更はなく、若手有望株の若原選手とニュージーランド代表のウッド選手が所属しております。

 昨季はウッド選手と若原選手の序列にあまり大きな差はありませんでした。
 しかし、個人的には将来の日本代表としての呼び声も高い若原選手に期待値も込めて主力の座を奪い取ってほしいと思っています。

 新加入のハーン選手に関しては、前所属チームでも今季の出場がないことや、ビザの関係でまだ入国できておらずチームにも合流できていないことなども踏まえると開幕当初から主力というのは非常に考えにくいのではないでしょうか。

 とはいえ、三ヶ国のフル代表ないしは世代別代表を揃えたGK陣営というのは非常に夢のある陣容で、なかなか例を見ないのではないでしょうか。
 J1で主力としてシーズンを戦ったことがある選手がいないというのが懸念点ですが、どの選手も持っているポテンシャルは確かなものでその開花に期待は膨らみます

 このようなことを踏まえて評価は『D』としました。
 ポテンシャルさえ開花すれば一気にJ1トップクラスになれる陣容ではありますが現状は低い評価になってしまいます。

DF

 次にディフェンダーです。

 昨季からの入れ代わりという観点ですと、期限付き移籍で加入していた荻原選手が本所属元であった浦和レッズに復帰することを選んで退団していますが、その他の選手に関しては動きがありません

 メンバー構成に変化がない右サイドバックは昨季と同じようなメンバー構成でしょう。
 昨季、ロアッソ熊本で躍進し、今季より京都に加入するイヨハ選手はJ1初挑戦ということもありますが、昨季安定したパフォーマンスを見せた麻田、井上のバックアップにメンデス、イヨハが入ることになり、「J1屈指」とは言えませんが、十分に戦える陣容でしょう。

 主力の退団があった左サイドバックは、大分より三竿選手を獲得しています。荻原選手と比べると動きのベクトルは異なりますが、攻撃的な選手であることにかわりなく、持ち味であるクロスから今季加入した木下選手へのホットラインが構築されるかもしれません

 また、大卒ルーキーの福田選手は持っているポテンシャルは確かですが、いきなり主力は難しそうです。
 ただ、右サイドバックの二番手になる可能性は大いにあり、そのような場合、荒木選手はポリバレントな選手として重宝されるでしょう。

 昨季の京都は、38失点と順位と比べるとかなり少ない失点数でした。
 その主力メンバーをほとんど残したということは非常にポジティブで、イヨハ選手の加入で厚みを増していることを踏まえて、評価はJ1で平均より少し上と考え、『A』評価にしました。

MF

 次に、ミッドフィルダーです。

 武富選手の退団こそありましたが、主力であったわけではなく戦力値に与える影響はそこまで大きくないのではないでしょうか。
 加入に関しては、町田ゼルビアから平戸選手が加入、栃木から谷内田選手が復帰しています。

 アンカーに関しては、金子選手を完全移籍に移行し、キャプテンも務める川崎選手との一騎討ちが勃発しました。
 両選手とも残留組で戦力値として大きな変動はないでしょう。

 インテリオールに関しては、爆発的な運動量で攻守にわたりいぶしぎんの活躍を見せた武田選手を中心に起用があるでしょう。
 退団した武富選手のポジションには谷内田選手が復帰しており、谷内田選手と福岡選手の2名がポジション争いを繰り広げるという観点ではよい選手構成と言えるかもしれません。

 町田より加入した平戸選手は、インテリオールでのプレーも可能ですが、左右のウイングでのプレーも可能な選手で、そっちでの起用も考えられます。

 このようなことをふまえ、ミッドフィルダーの陣容は、「十分にJ1で戦える陣容」というふうに考え、平均値である『B』評価にしました。

FW

 フォワードです。

 前半戦はウタカ選手が爆発し、得点を量産しました。しかし、後半戦はウタカ選手の勢いに陰りが見え、得点力不足を露呈しました。

 そのウタカ選手も退団したフォワードはおおくの加入がありました。
 前線でターゲットになれる選手として、水戸ホーリーホックでブレイクした木下選手の獲得の他、一美選手も獲得しました。

 そして、何よりも大きいのはパトリック選手の獲得です。
 パトリック選手は、ガンバ大阪で長い間活躍してきたストライカーで、日本語習得にも精力的に取り組んでいる選手です。
 木下選手同様、ターゲットになれることに加え、泥臭いプレーもできる選手で、フリー移籍にて獲得しました。

 また、入れ替え戦で活躍した豊川選手などは残留しているものの、イスマイラ選手に関しては「契約交渉中」であり去就が不透明です。

 昨季は、30得点と名古屋グランパスと並んでJ1最下位であり、加入した選手もパトリック選手を除いてJ1での実績がないという点で不安は残ります
 戦力upにはなったと思いますが、とはいえせいぜい『C』評価が、限界なきがします

その他

 最後に、その他です。
 チョウ・キジェ監督3年目ということで、主力級の選手に多くの入れ替えがあったわけではなく、しっかりと継続路線です。
 一方で、資金的な面もあるとは思いますが、加入選手が「J2屈指」という選手が多く、どこまでJ1で通用するか不明である点は懸念点です。

 このようなことを踏まえて、評価は平均値の『B』としました。

フォーメーション

フォーメーションは昨季と同様に4-3-3と考えました。

 主力であった上福元選手の退団により、横一線の争い
 新加入のハーン選手は、未だ合流できておらず開幕時からのメンバー入りは難しいと判断。
 若原選手とウッド選手の一騎打ちとなるが、期待値も込めて若原選手と予想

 右サイドバックに関しては、メンバー構成に大きな変更はなく昨季同様に白井選手が一番手ではないか。
 ルーキの福田選手の適応次第では、二番手の荒木選手は、右サイドバックに限らずおおくのポジションをこなせるユーティリティプレーヤーとして重宝されそう。

 センターバックは、昨季の麻田、井上コンビがそのまま続くのでは。
 メンデス選手が残留している他、熊本で良いパフォーマンスを見せたイヨハ選手の獲得もあり、昨季と比べると全体的に押し上げられたイメージ

 主力の退団があった左サイドバックに関しては、Jリーグでの実績が豊富で、大分トリニータより加入した三竿選手が一番で予想
 高性能な、クロスからチャンスを生み出すのでは。

 アンカーは、キャプテンであることもあり川崎選手を入れているが、浦和レッズからの加入形態を完全に切り替えた金子選手も湘南時代にチョウ・キジェ監督と共闘している選手であるだけに、ほぼほぼ差はないのではないか。

 インテリオールに関しては、爆発的な運動量で攻守に圧倒的な存在感を誇る武田選手を中心にメンバーが組まれるのでは。
 コンビには、谷内田選手を入れているが、J1での実績がなく、その面では福岡選手に見劣りする。しかし、非凡な攻撃センスは栃木で発揮しており、ここはどちらが主力になってもおかしくなくヨコイッセンの争いか。
 また、前線の人数が多いため、平戸選手、松田選手がこっちに回ってくる可能性も。

 左ウイングに関しては、監督の愛弟子であり昨季もバッグンの信頼をおいていた松田選手を予想。その松田選手の起用により、昨季の町田で左サイドでの起用が多かった平戸選手を右に回した
 豊川選手に関しては、大一番での力などもあるため、スーパーサブとしても十分に活躍できると判断した。

 最前線は、山崎選手を始め、木下選手、パトリック選手、一美選手でポジションを、争うという非常に難しい展開
 J1での実績という観点では、パトリック選手に分があるためこのような予想をしていますが、それぞれにタイプが異なる選手で相手によって使い分けるでしょう。、

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「J1残留」になるでしょう。
 昨季は、悲願のJ1残留を果たし、多くの主力選手が残留した今季は、20チーム制となる新レギュレーションにおいても、「J1常連」と言えるために、早い段階で「残留」を確定させることが目標になるでしょう。

最後に

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