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なかにし(nia)
2016年9月22日 15:06
誰もいない夜の道路が好きだ。真ん中を歩くと、時間が止まっているような気がする。わたしは人生の真ん中にいた。ビジューつきのハイヒール。腐るほどに長い駅のホーム。点字ブロックに引っ掛かってガラガラとキャスターが鳴く度に死にたくなった。もう全部を投げ出して、ここから消えてしまえたらよかったのにと、そう願うわたしは夜の隅っこにいる。———いつかのわたしのスマホメモから。安易な希望をつけたして。
2016年8月31日 23:44
空と海って似てるね。とろむ空に、さっきまでなかった小さな光をみつけて、一番星をみつけて、思わず泣いた。豆電球の灯りみたいな光の粒にどうしようもなく泣けてくる。長くなった煙草の灰がぽたりと落ちた。———2016.06.14 スマートフォンのメモより明け方だったのか、真夜中だったのか。と思ったら19:44だった。