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【福島県】笹だんごのこと

山のふもとのお土産屋さんや道の駅などで見つけると心ときめいてしまう和菓子『笹だんご』

友達に車を出してもらい出かけた先の道の駅でもふと目にとまり、買う予定ではなかったのだけど無性に食べたくなってしまった。
笹で包まれた団子が袋の中で4個可愛く並んでいる。

宝来堂の笹だんご

東北の田舎出身の私は、頻繁に食べていたわけではないけれどお土産等で食べる機会があった。

『これ好きなんだよね〜』
と笹だんごを手にとると
『あ…私は苦手……』
との友達の返事。

うん、わかる。
そもそも草餅的な味が好き嫌い分かれる。
私は小さい頃から『よもぎ餅』的なものが好きだった。
決定的な理由はない。
『草の香り』が割と好きなのと、
なんだか昔話に出てきそうな雰囲気がそそられる。

美味しい草餅がさらに本物の葉っぱ(笹)に丁寧に包まれてイグサで縛られているビジュアルは存在がかわいい。

おにぎりを葉っぱで包んでお弁当にしたり、異国のよくわからない料理がどでかい葉っぱに乗っかっているビジュアルが好きだ。
意味もなくテンションが上がる。

思い返すと『おままごと』の延長のイメージなのかもしれない。
幼い頃、手を汚して泥だんごを作り、探してきた大きめの葉っぱに乗せて『めしあがれ』と遊ぶのがとても好きだった。
笹だんごはそんな懐かしい記憶を思い出させてくれる。

もし笹だんごが近所のスーパーに売ってたら定期的に買ってしまうかもしれない。
でも日常的に買い物する場所には売ってない。山のふもとの個人商店などに行く機会はたまになので、毎回『笹だんご久しぶりに食べたいな〜』と思える。
私の中では簡単に入手できない特別な和菓子なのだ。

親切
甘すぎなくて美味しい

青い香り、もちもちのおだんご、甘すぎないあんこ。そうそうこれこれ。
お茶にもコーヒーにも合う。

何個でも食べれそう

新潟の名産品として知られる「笹団子」は、笹の葉に包んでスゲなどの紐で結んだ俵形のお団子のこと。およそ500年前から新潟の中越・下越地方と福島県会津地方の一部で食べられており、笹には殺菌作用があることから戦国時代の携行保存食とされ「上杉謙信が携帯食にしていた」といわれている。

農林水産省サイトより

上杉謙信も笹だんごを食べてほっと一息ついたのかもしれない。

笹で包むという伝統的な保存方法は食品の加工が難しかった時代には機能的であり、便利になった現代ではさらに『かわいい』を獲得した。

と、私は勝手に思っている。
葉っぱで包まれてる食べ物はかわいい。

私の住んでいる地域では時折出会うのだけど他の土地ではあまりないお菓子なのだろうか。
懐かしい味わいでお土産に最適である。

今回は福島県猪苗代の道の駅で購入した宝来堂の笹だんごのことでした。

宝来堂さんのサイトはこちら↓

笹だんごについてはこちらをどうぞ↓
(作り方も載ってるよ)


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