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箏の波 kotonoha
2024年3月26日 11:44
紀尾井ホール小ホール。生田流箏曲白秋会を率いるお家元の会。江戸時代の曲を、箏・三味線・胡弓で演奏。と聞くと、堅苦しそう、かしこまって聞かなくてはならなくて、そして眠そう。そんなイメージを持たれるかもしれません。しかし、そのイメージが覆る「演奏会」ではなく「ライブ」でした。 幕開けは2面の長磯箏で「みだれ/京みだれ」長磯箏は、豪華な装飾がなされたお箏です。蒔絵や螺鈿、鼈甲で彩ら
2023年10月10日 10:33
深海さとみさん、福永千恵子さん、吉村七重さん大御所お三方による「The 箏 KOTO」の4回目の公演です。 サブタイトルはspin-off。これまでは大曲が多かったのですが、皆さまの声にお応えして、「聴きやすい曲」にしてみたとのことです。確かに、他の演奏会でも耳にしたことのある「聴きやすい曲」のラインナップです。ですが、全然違います。 トップバッターは福永千恵子さん「鳥のように」
2023年4月20日 11:42
山田流箏曲協会の定期演奏会。今年は、協会創立百周年記念とのことで、盛大に開催されました。開演は11時。そして20時終演。いずれの曲も聴き逃しがたいとは思いながらも、さすがに全曲を集中して聴き続ける体力に自信が無く、途中から拝聴いたしました。 箏曲には大きく山田流と生田流があります。学校の教科書等では、爪の形が違う、くらいしか習いません。演奏される曲も、どちらの流派でも演奏される曲もあ
2022年12月3日 11:13
中井智弥さん。二十五絃箏をメインに演奏され、ご自身で作曲もされます。リサイタルは毎回凝ったプログラム。今回のテーマは「砧(きぬた)」です。 昔、麻や葛の着物の繊維を和らげるためや、木綿のしわを伸ばすために、布を木槌で叩いていました。この動作や道具を「砧」と呼びます。秋の夜長に、あちらこちらから聞こえる砧の音は、秋の風物詩となり、様々な文化芸能に取り入れられています。 箏曲にも数あ
2022年11月8日 15:03
山田流箏曲演奏家である下野戸亜弓さん。2019年から、古典の会と現代曲の会をそれぞれ開催されています。本日の公演は、古典の会の3回目にあたります。山田流は、声の表現も重視した流派で、歌も聴きどころです。下野戸さんは、箏曲演奏家であり、かつ日本の歌唱法の専門家でもあります。そのお歌を聴くのも楽しみに、足を運びました。 それぞれ趣向が凝らされた3曲が演奏されました。 「小督曲」平家物
2022年10月20日 16:34
お箏といえば、お正月に流れる「春の海」。皆さまご存じのこの曲を作曲されたのが、宮城道雄さんです。この宮城道雄さんの教えを、守り伝承されている新宮順子さんの演奏会。目で見ても耳で聴いても大変美しい「絵巻」そのものでした。 越天楽変奏曲昭和3年、昭和天皇即位大典の奉祝曲として作曲された独奏箏とオーケストラによる協奏曲。今回は宮城道雄さん本人が、邦楽器の合奏曲として編曲したバージョンとのこ
2022年10月9日 13:21
圧倒的な、揺るぎのない、正確無比なテクニック。どの音も、音程もリズムも、一分のブレもありません。気迫のこもった演奏には、1曲終わる度に、客席から感嘆のため息がこぼれます。 その爪音を、存分に味わうことの出来るプログラムは、バラエティ豊かで、とても贅沢な気分を味わえました。 超絶技巧の十三絃箏奥深い古典、低調子の十三絃箏十三絃箏と十七絃箏のアンサンブル十七絃箏の独奏総勢12名での