皇位を巡り…気になる従兄弟 安康天皇十五 神話は今も生きている ことの葉綴り七六四
仏滅…だけど一粒万倍日
おはようございます。四月最初の週末。皆さん、お元気ですか?
朔日は、午後から雨が上がりお天気よくなりましたね。今日も気温は低そうですが、お天気よいといいですね。
四月二日(土)の暦は、六曜は「仏滅」で勝負なしの日。十二直は、「破」で、物事を突破する日。人を説得するのに良いとされます。
二十八宿の「柳」は、物事を断るのに吉の日。そして、仏滅と一緒なので吉が半減はしますが一粒が万倍になる「一粒万倍日」。そして、ご神事によい「神吉日」です。
さて、早速神話の物語に入ります。
今日はショートバージョンになりますが、宜しくお願いします。
<神話の物語マガジン>
最新マガジンは、「仁徳天皇さまの物語」です。宜しくお願いします。
兄のお気に入りで、家臣にも信頼篤い従兄弟
第二十代、安康天皇さまが、史上初めて暗殺された後、末弟の大長谷谷王をはじめ、仁徳天皇を祖父にもつ第十七代履中天皇さまの御子、市邊の忍歯王も皇位継承権を持っておりました。
大長谷谷王とは、従兄弟同士になります。
ある日のことです。
大長谷谷王のところへ、近江の国の佐佐紀の山の君の祖となる、韓帒が、やってきました。
「近江の久多綿というところの蚊屋野には、猪や鹿が、それは、それは多くおります。猪や鹿が立っている足の数は、まるですすきの野原のようですし、頭を下げて見える角は、まるで枯れ木の如し! それほどまでに、猪や鹿が多く、これほど楽しい狩場はありません」
そうです。狩りへのお誘いだったのです。
そこで、大長谷谷王は、従兄弟で、第十七代履中天皇さまの御子の、市邊の忍歯王と共に、この近江に出かけていったのです。
この市邊の忍歯王は、臣下の信頼も篤く第二十代、安康天皇さまにも、可愛がられていたそうです。
楽しい従兄弟同士の、狩り……そうなるといいのですが……。
―次回へ
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