御杖代の伝承 大切な誰かのために “倭姫命版”ヒーローズジャーニー46 ことの葉綴り一〇二〇
満+寅の日
おはようございます。師走も折り返し!
早いですよね~。十二月十五日(木)の暦は、六曜は「友引」で、朝と夕が吉。何ごとも勝ち負けのない日。十二直は「満」で、すべてが満たされる日。ただし控えめにしてよし。祭祀、お参り、婚礼、お祝いごと、引越し、旅行、建築、新規事業、種まきによしの吉日。二十八宿は「角」で、衣類の新調、建築、改修、旅行、結婚に吉。今年いちばんの冷え込み。冬ものの新調にいいですね。
そして、「千里を往き千里を還る」虎にちなんだ、出したお金が必ず戻る、また寅の黄金色は金運に良い色ということで、金運招来の「寅の日」です。
宝くじ、お財布新調にもってこい!旅立ちも吉。
師走で、お忙しくお過ごしかと思います。
温かくして、満+寅の日を楽しくお過ごしくださいね。
“倭姫命版”ヒーローズジャーニー46
天照大御神さまが永久にお鎮まりになる聖地を求めて、今から、二千年以上前、皇女の豊鋤入姫命さまと、姪っ子の倭姫命さまは、二代にわたり、各地をご巡幸されて、伊勢国の五十鈴川の川上に、皇祖神をお祀りされます。
「伊勢の神宮」です。
このご巡幸の物語を、「英雄は旅立ち、成し遂げ、生還する」という神話の法則の倭姫版「ヒーローズジャーニー」として、読み解いています。
神宮をご創建されてからも、倭姫命《やまとひめのみこと》さまは、神宮の祭祀の数々、ご神饌の選定と、天照大御神さまのお側でお仕えを続けられます。
また、重臣や物忌みらの「仲間」たちとともに、仲間を大切にされて、のちに、大若子命は、大幡主神として、九州の守護神にまでなるのです。
一方、倭姫命さまは、その後、どうなられたのでしょうか?
姪っ子に受け継ぐ「御杖代」
年齢を召されて、「すでに年を取ってしまい、皇祖神さまにお仕え申し上げることができない。私は、奉斎の日々を重ねてきました」と、述べられます。
そして、御杖代のお役目を、ご自身も叔母の豊鋤入姫命さまから伝承し受け継がれたように、倭姫命は、兄である第十二代景行天皇の皇女で、姪っ子の五百野の皇女へと、継承されたのです。
それも、新たな斎王としての内親王(皇女)にお仕えする役目の人々を任命されて、御杖代となる姪っ子に仕える人たちの”チーム”を編成し、住まいとしての多気の宮(斎宮)をお造りし、五百野の皇女には、身を清めてお祭りをさせたのです。
ご自身が、きっと、「御室嶺上宮」で、先代の御杖代の叔母、豊鋤入姫命さまと共に過ごされて、器から器へと、お役目を受け継がれたように、ご自身も、次の世代へと、器から器へと、姪っ子のために、尽力されました。
ご自身は、天照大御神さまのすぐお側、宇治の機織り殿で、お祭りを続けられます。
このくだりを読んでいても、倭姫命は、周りの方のために、仲間、次世代のためにと、心をこめて尽くされているお姿が伝わってきます。それも、けっして自分が犠牲になるとかではなく、どこか喜んでいらっしゃる気がするのです。
大切な誰かのために……。
天照大御神さまのために
周りのものたちのために。
自分を助けてくれた人のために。
次の世代の人のために。
私なんて、つい自分のことばかりになりがちです。
皆さんは、いかがですか?
今日は、ちょっと倭姫命さまにあやかって、「誰かのために」を、意識してみようかなって思います(^^)
では、皆さん、今日も佳き日でありますように!
行ってらっしゃい💛
―次回へ
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