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鷲取の翁は火除けの神に「辰の井」の初水 ことの葉綴り九三九回

秋晴れの朝、佳き一週間を!

おはようございます。秋晴れの朝、気持ちいいですね。九月二十六日(月)の暦は、六曜は「先負せんぶ」で、午後が吉。万事に平静、控え目にしてよしとされる日。十二直は、物事を納め入れる「おさん」お買い物もいい。二十八宿は「しん」で、神さま仏さまへのお参り、祭祀、旅行、引越しに吉。あそして、ご神事やお参りにいい「神吉日」です。
新しい週のはじまり、そして新月。気分一新したいときですね。皆さま、お元気にお過ごしくださいね。


内宮摂社 御食(みけ)神社さん

二千年以上前、伊勢の神宮に天照大御神さまをお祀りされた、垂仁天皇の皇女、倭姫命さまの「ご巡幸」されたところを巡る旅をしています。

天照大御神さまをお祀りされる宮処をを探しもとめ、あるとき、倭姫命さまは、伊勢湾の入り口の浜で、鷲取の老翁から、冷たく清らかな水をご馳走されました。
その伝承地のうち、伊勢市編をご紹介しています。

前回、前々回は、伊勢市大湊の海岸に、地名も残る「鷲ケ浜」と、近くの、日保見山八幡宮さんの「水饗神社」さん。
そして、住宅街の児童公園に残る「忘れ井」の井戸をご紹介しました。

さて、今回は……大湊の海岸を少し南下すると入江があり、そこから、五十鈴川と、宮川の支流勢田川せたがわに分かれています。

この勢田川せたがわは、伊勢の神宮に奉る魚をとっていた川で、御贄川おんべがわとも呼ばれます。
この勢田川せたがわ沿いにご鎮座するのが「御食みけ神社」さん。
こちらは、内宮こと皇大神宮の摂社です。

住所は伊勢市神社港(かみやしろこう)という町名になっていますが、その由来も、「御食みけ神社」さん。
向かう途中に、白鷺さんを発見! 二羽いるのわかります?(^^)



御食神社さん


この地名の神社港(かみやしろこう)には、天照大御神さまにお供えするご神饌の干鯛(御幣鯛おんべだい)が、三河湾の篠島から届く港、ということで「御食みけ神社」さんの、御手洗は、船の形をしているのです!

御食神社さんの御手洗石


こちらもご祭神は、倭姫命様に清水を差し上げた、鷲の老翁こと、水戸御饗都神(みなとのみけつかみ)さまです。

拝殿も新しく、清清しい気が満ちています!


「辰の井」の初水!

境内にはこの清水を汲んだとされる「辰の井」もあります。
ちょっと写真わかりづらいですね。すいません。



でもなぜ辰? 
この神社さんでは、新年最初の「辰」の日に、この「辰の井」で汲んだ「初水」を頂いて、この水で、家の周りを清めたり、お供えすることで、「火除け」「水難除け」のご利益があるとされているそうです。

今も、地元の皆さんに、崇敬されて大切にされて、鷲取の老翁こと、水戸御饗都神(みなとのみけつかみ)さまも、喜んでいらっしゃるようです!

小さいけれど、なんだか、きらきらと、喜びに満ち溢れたお社でしたよ。

さあ、今週も皆さん佳き一週間でありますように!!
いつも、ありがとうございます。

―次回へ

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