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出会いを御歌に 応神天皇九 神話は今も生きている ことの葉綴り六二八

東の空に朝日が昇る

おはようございます。日暮れが早くなり日の出がじょじょに遅くなっていますね。皆さん、お元気ですか? いつも、ありがとうございます。
昨日早朝、東から空が白み始め、そして東の山から朝日が昇るのを車内からですが、見ることができました。
美しかったです!

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さて、十一月十八日(木)の暦は、六曜は、「大安」吉日! 万事によい日。婚礼、引っ越し、旅行、新規事業、終日吉。
十二直は「あやぶ」で、何事も控えめがいい、物事を危惧する日。二十八宿は「かく」で、衣類の新調、旅行、結婚、改修、建築に吉。
さらに、ご神事によい「神吉日かみよしにち」です。
今日も皆さん、一日佳き日でありますように!!(朝日の写真と共に)

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<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。

最新のマガジンをつくりました! 
神話19 成務天皇・仲哀天皇と神功皇后

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応神おうじん天皇さま 運命の出会いの物語>

第十五代応神おうじん天皇さまは、あるとき、宇遅野うぢの(京都府の宇治)の木幡村こはたのむらで、矢河枝比売やかはえひめに一目惚れの運命の出会いをされます。


この比売の父、丸邇わに比布禧能意富美ひふれのおおみは、娘に惚れたお相手が、天皇であることに気づき、「畏れ多いことじゃ、悦んでお仕えするように」と、娘を諭します。
そして天皇さまをお迎えするために、屋敷を整え、天皇がお召し上がりになるご馳走やお酒大御饗おおみあへを用意したのです。
豪族が、大御饗おおみあへを天皇に奉るのは、丸邇わにの家は、「服属しております」という、儀礼にもなるそうです。

さて、翌日となりました。
応神おうじん天皇さまは、本当に、娘に約束した通り丸邇わにの屋敷へとお立ち寄りになられたのです。
丸邇わに比布禧能意富美ひふれのおおみは、大御饗おおみあへで、おもてなしをします。
娘の矢河枝比売やかはえひめに、お酒の盃を手に取らせて、天皇へと奉らせます。
矢河枝比売やかはえひめは、しずしずと恥ずかしそうに盃をそう~っと差し出すのですが……。

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出会いを恋の御歌で


天皇さまは、矢河枝比売やかはえひめ様子をご覧になりながら、盃を手にとります。また目の前に出された料理の中に、蟹の塩辛を見つけられました。

そして……御歌を詠まれたのです。

この蟹や 何處いづくの蟹 
百傳ももづたふ 角鹿つぬがの蟹
横去らふ 何處いづくに到る 伊知遅いちぢ島 美島にき 鳰鳥みほどりの かづき息づき
しなだゆふ 佐佐那美路ささなみぢを すくすくと
我が行ませばや 木幡こはたの道に はしし嬢子をとめ

「この珍味の蟹はどこの蟹であろうか? ここからは遠い遠い角鹿つぬがの蟹であろう
そして、蟹は横這いをしてどこにいくのだろうか きっと、伊知遅いちぢ島 美島に着いて……そして、かいつぶり(鳰鳥みほどり)が、水に潜って、息をつくように、
私が、息をつきながら、上り下りの坂道を歩いて佐佐那美路ささなみぢ(琵琶湖の南側の)への道を、どんどんと歩いていくと……木幡こはたの道で、一人の乙女に出会ったのだ……」


おお~蟹から、矢河枝比売やかはえひめさまとの出会いまでを、御歌に詠まれています。

で、この恋の歌は、まだ続くのですが、長くなりそうなので、
前半戦は、蟹から出会いまでということで(笑)。
後半は、さらに求愛編で情熱的です! 次回までお待ちくださいませ。

恋心を歌に詠むのは、今のSNSやメールよりも情熱的ですね~(^^)。

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―次回へ
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