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奉祝 御大礼ことの葉綴り。其の十一


令和 元年 御大礼(ごたいれい)の大切な儀式がおこなわれる。
御大礼とは、天皇陛下のご即位の儀式の総称のこと。
それを少しご紹介。
奉祝の秋、一つ一つの儀式を共に寿ぎたいもの。

神無月
十月十二日(火)
即位礼正殿の儀
皇位につかれた天皇陛下が、高御座(たかみくら)に登られ、三種神器を受け継ぎ、ご即位を、天照大御神にご奉告され、国内、諸外国へ宣明される。 皇后陛下が登られるのは「御帳台(みちょうだい)」。
12月には東京国立博物館、京都御所でもこの「高御座」「御帳台」が公開されるそう!

祝賀御列の儀(パレード)
即位礼の後、皇居から赤坂御用地までをお車でパレード。

饗宴の儀
即位礼に参列された国内外の代表者らを宮殿に招き、御即位を披露され饗宴をひらかれお祝いを受けられる。22日、25日、29日、31日も。

そして来月、霜月
天皇陛下御一代に一度の最も大切なご神事
大嘗祭
十一月 十四日(木)十五日(金) 
天皇陛下が、御即位の後、はじめて新穀を天照大御神と全国の神々、天神地祇に、御自らお供えされ、共にお召し上がりにばり、国や国民の為に安寧と五穀豊穣を感謝しお祈りされる。
ご神饌は、古来よりウミガメの甲羅を焼いて占う「亀卜(きぼく)」で選ばれ、悠紀(ゆき)・主基(すき)という2つの地域で収獲されたお米と、そのお米から作られる「黒酒」「白酒」や、全国の特産の地方の産物もお供えされる。

悠紀殿供饌の儀は、14日夜6時~
主基殿の儀は15日未明午前0時~

大嘗祭のとりおこなわれる大嘗宮は、古代の工法のまま簡素にたてられる。21日~12月8日まで一般公開される。

大饗の儀 
十一月十六日・十八日
大嘗祭でお供えされ、天皇陛下も食されたご神饌の「おさがり」を、天皇陛下と大嘗祭に参列した国民の代表へとわけられる。お祭りの最後におこなわれる祝宴「直会」(なおらい)。
陛下とともに、おさがりを戴き、古来の芸能を楽しみ、陛下の御即位を寿ぎ、喜びを共にする。

親謁の儀
天皇陛下は、天照大御神がお祀りされる伊勢の神宮、神武天皇、近縁の天皇の御陵と、ご先祖様や歴代の天皇様へ参拝されて、ご即位の儀式「御大礼」が、つつがなくに終えられたことを奉告されるのです。
十一月二十二、二十三日 伊勢の神宮
十一月二十七日 神武天皇・孝明天皇陵に参拝
十一月二十八日 明治天皇陵に参拝
十二月三日 昭和天皇、大正天皇陵に参拝
これら「御大礼」とは別に
十一月九日(土)「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が、皇居前広場でおこなわれる。
昼の「奉祝まつり」は、皇居外苑と内堀通りで、郷土芸能や音楽隊の奉祝パレード、奉祝御輿が。
夕方からの「祝賀式典」には、嵐、ピアニスト辻井伸行さんたちが奉祝曲を披露。

と、この令和元年の秋、歴代天皇陛下に受け継がれるとても重要な儀礼がおこなわれます。
その儀礼を知り、気持ちを添わせて、共に御即位をお祝いしたい。

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