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英雄神の甥っ子日本武尊“倭姫命版”ヒーローズジャーニー47ことの葉綴り一〇二一

平らかに慌てずに

おはようございます。師走も後半に入りました。今夜のお月様もちょうど下弦の月の半月です。
十二月十六日(金)の暦は、六曜は「先負せんぶ」で、午後が吉。平静を心がけて急がないようにしてよしの日。十二直も「たいら」物事が平らかになる日。平が続きますね。地固め、柱立て、建築、婚姻、引越し、旅行、お祝い事、相談ごと、すべて障りなし。二十八宿は「こう」で、婚礼、結納、種まき、お買い物、裁縫に吉。
そして、ご神事やお参り、お墓参りにいい「神吉日」です。
週末からさらに寒くなりそうです。
皆さん、お元気でお過ごしくださいね。

今日は、もう外出するので、ショートバージョンで失礼します!

宝登山神社奥宮

“倭姫命版”ヒーローズジャーニー47

今から二千年以上前、伊勢の神宮に天照大御神さまをお祀りされた、倭姫命やまとひめのみことさまのご巡幸の物語を「英雄は旅立ち、成し遂げ、生還する」という神話の法則の倭姫版「ヒーローズジャーニー」として綴っています。

天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされてからも、祭祀、ご神饌をはじめ、神宮のお祀りの礎を築かれて、倭姫命やまとひめのみことさまは、また共に旅をした重臣や物忌み、仲間たちを大切にされて、さらに次の世代へ、天照大御神さまをお祀りする「斎王いつきのみ」、姪っ子の皇女に継承されました。
そして、ご自身は、神宮の宇治の機殿で、皇大神さまのお側でお仕えを続けられました。

そんな、倭姫命やまとひめのみことさまのもとを、“訪れたもの”がおりました。

倭姫命世記やまとひめのみことせいき』にも、『日本書記』にも、そのことが綴られています。


甥っ子の英雄神、伊勢の神宮へ

それは、英雄神として知られる、倭建命さま。
そう、日本武尊やまとたけるのみことでした!

倭姫命やまとひめのみことさまからすると、ご自身の「斎王いつきのみこ(さいおう)」を継承したのも、兄である景行けいこう天皇の皇女で、姪っ子ですし、同じ、景行けいこう天皇の皇子、日本武尊やまとたけるのみことも、甥っ子になるのです。

英雄神でありながら、父に愛されなかったヒーローの、日本武尊やまとたけるのみことさまは、叔母で、斎王の倭姫命やまとひめのみことさまを、とても頼りにされていたのです。

父、天皇の命を受けて、東国の荒ぶる神を平定する前に、伊勢の神宮をお参りした皇子。

もし、このときに、日本武尊やまとたけるのみことさまが、伊勢の神宮をお参りして、倭姫命やまとひめのみことさまにお会いしていなければ、歴史も大きく変わっていたでしょう。
三種の神器の「草薙の剣」にも関わることですし、
英雄神として、これほどお祀りされることもなかったかもしれません。


関東には、日本武尊やまとたけるのみことさまをお祀りするお宮も多いです。その神社をお参りするたびに、二千年も昔、甥っ子の旅立ちを見送った倭姫命やまとひめのみことさまにも思いを馳せているのです。

どうか無事で健やかでいてくださいと祈りながら……。

―次回へ

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