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大いなるものに"生かされている"倭姫命版ヒーローズジャーニー②ことの葉綴り九六七

霜降+一粒万倍日!

おはようございます。秋晴れの日曜日!十月二十三日は、二十四節気「霜降そうこう」。朝の露が霜にかわる晩秋。二十四節気は、気の流れが変わる節目。お参りにすごくいいそうです。
さらに、一粒の種が万倍の稲穂に実とされる「一粒万倍日」。お参りはもちろん、お財布の新調、宝くじ購入もですが、暮らしに新しい習慣をスタートするのもいいですね。

大いなるものに「生かされている」

今朝、神社にお参りをしてきました。
最近、人生の節目を迎えて、状況がいろいろ変化している真っ最中で、「しっかり生きなきゃ」「これから先大丈夫?」と、感じることがあります。
今朝、朝の光が煌めく自然豊かな鎮守の杜の参道を歩いていて、ふと気づいたことがあります。
「頑張らなきゃ」は、まあ、努力するのはもちろんですが、“大いなるものや、自然、神聖さに、私達の命は生かしてもらっている“という視点を、ここのところ、忘れていたなと気づきました。

……思い起こせば、子供時代から、人生のいろいろな節目節目に、大いなるもののサポートを受けて、見えないお手配がついて流れが生まれ、またサポートしてくれる家族、仲間、人々がいて、励まされて、助けられて、人生が流れて、今日まで生きてこれたことを思い出したのです。

人がひたむきに一懸命に頑張って生きる。
それももちろん、尊いことですが、大いなるもの神さま、仏さま、ご先祖さま、見えないけれど、守ってくれている……“大いなるもの”に、自身を委ねて、「生かされている」……周りのもの全てに、「生かしてもらっている」という視点。
おかげさまの心……とても大切だな~と、忘れないようにしたいなと思ったのでした。
霜降の朝のお参りで……今回は、その美しい朝日の写真をご紹介!


皇女豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまの「召命」

さて、世界中のあらゆる神話に登場する「英雄」には、共通する「元型」(分離<旅立ち>→移行<通過儀礼>→統合<成就・帰還>)という、神話の法則
「英雄は、旅立ち、成し遂げ、生還する」
倭姫命版ヒーローズジャーニー。

この法則にある8つのステージの
①     分離 旅立ち
日常の世界から、召命を受けて、冒険へ誘なわれる「天命を知る」。

倭姫命世記やまとひめのみことせいき
この物語の出発点は、倭姫命さまではなく、叔母である初代の御杖代みつえしろとなられた、崇神すじん天皇の皇女豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまです。

では、なぜ、豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさま天照大御神さまの御杖代みつえしろとなられたのでしょうか?

二千年前も疫病流行、社会・政情不安が

『日本書紀』にその理由が書かれています。

父である第十代、崇神すじん天皇の五年
国内に疫病が流行し、民が亡くなること人口の過半数に及んだ
翌六年、百姓おほみたからたちも、都から逃げ出し離散し、背くものもあり、社会・政情不安に陥っていました。

崇神すじん天皇は、朝から深夜まで政務に励みつつ、天神地祇に祈り謝罪されます。
そして、これまで代々、宮中で天照大御神さまをお祀りし、ご一緒に住まわれていたことを「畏れ多い」と感じられて、宮中以外で、天照大御神さまをお祀りする宮処を求めることとなりました。

このとき、選ばれた(召命された)のが、皇女の豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまでした。

御杖代みつえしろをどなたにするか?
のちの斎王いつきのみこさまも、みんな、ご神意を占う「卜定ぼくじょうで選ばれています。
皇女の豊鋤入姫命とよすきいりひめのみことさまも、ご自身の意思ではなく、「召命され」、皇女としての宮中での日常の暮らしから、冒険の旅へ(祈りの旅、ご巡幸)と誘われたのです。

その背景には、疫病により多くの人々が亡くなり、また都から離れていく人々、信頼も失い背く人も増えた……という、社会と政情の不安があった……。

興味深いなと感じるのは、二千年前と現代の、社会の状況がとても似ているなと……。
皆さん、そう思いませんか?
さて、ここから「倭姫命様版ヒーローズジャーニー」が始まりました。


―次回へ

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