二千年の時を超えて 神様も“失敗”して成長した ことの葉綴り。百四三
神代から続く縁
おはようございます。今日は土用丑!
土用の「うなぎ。梅干し、うどん」で、夏バテ予防したいですね。 「ことの葉綴り。」神話の物語は、国譲りから、天孫降臨へとうつっていきます。宜しくお願いします。
地上の豊葦原中つ国では、大国主神さまのために、
出雲に、荘厳な神殿が建てられました。
島根県の「出雲大社」です。(リンクは出雲観光ガイド)
そして大国主神様にお仕えしてお祭りを奉仕するのは
代々、天菩比神(天穂日命)の末裔の出雲国造。
出雲大社の宮司の千家家は、今も続いています。
皇室と出雲国造という
神代から続く縁(えにし)!
現在、第八四代出雲国造は、出雲大社宮司の千家尊佑(たかまさ)氏。
そのご長男の国麿(くにまろ)さんと、皇室の高円宮家の次女の典子さまが、平成二六年(2014年)にご結婚されました。
その婚約の記者会見で、国麿さんは、こう仰いました。
「千家家の初代が、天照大大神の次男、天穂日命(あめのほひのみこと=天菩比命)にあたる。
二千年を超える時を経て、今日を迎えたことに深いご縁を感じている」
神話は今も生きている!
天照大御神さまの孫
さぁ物語に戻りましょう。
建御雷男神さまは高天原に戻り、
国譲りという大仕事を成し遂げたことを
天照大御神さまに、ご報告しました。
それを聞いた天照大御神さまは、たいそう喜ばれ労いました。
何度も使者を送り、音沙汰がなくなったこともありました。
出雲の国で結婚した神もいました。
どうなることかと思っていたことでしょう。
けれど、戦うことなく、
どちらが善悪ときめつけることなく
話し合いで成し遂げられた……。
それは、胸をなでおろしたのではないでしょうか。
そして、天照大御神さまは、豊橋原中つ国へと、
高木神(高御産巣日神)の御心と一つになり、
我が子の天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)に
「今、葦原中つ国を平定を終えたと報告を受けた。
ゆえに、以前にも委任をしたように、
あなたが天降り、この国を治めなさい」
そう仰いました。
ところが、この息子神の天忍穂耳命さまは
こうお答えになったのです。
実は、私が天降るための準備をしておりますときに、
御子が誕生いたしました。
名前は、天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命
(にあめにきしくににきしあまつひこひこほのにぎのみこと)
と、いいいます。
この御子、邇邇芸命を葦原中つ国へとおつかわしください」
この御子、邇邇芸命(ににぎのみこと))さまは、天忍穂耳命さまが
高木神(高御産巣日神)の娘の、萬幡豊秋津師比売命(よろづはたとよあきづしひめのみこと)と、結婚をして生まれた子。
天火明命(あめのほあかりのみこと)と、
次に生まれたのが、日子番能邇邇芸命の二柱でした。
天照大御神さまに、とってはかわいいかわいい孫です。
おお、そうでしたか。それはめでたい。
そして、まだ小さな孫神をお抱きになり
「大きくおなりなさい。
すくすくと育ち大きくなったら
行きなさい。
地上の豊葦原の中つ国は、
あなたが統治すべき国である
と、私は委任しますよ。
私の命にしがたい、天降ってゆくのですよ~」
天照大御神さまは、大喜びで、息子の天忍穂耳命さまの
申し出を快諾なさいました。
―次回へ。
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