命をつなぐ米 ご飯が沢山は素晴らしい 元伊勢五八 神話は今も生きている ことの葉綴り三八六
「幸を探そう」どこからみても「開運日」(^^)
こんにちは。週明けの月曜日、今日は、万事によい大吉日の「大安」(六曜)、すべてが満たされる「満(みつ)」(十二直)。
ご神事に関することが吉日の「神吉日(かみよしにち)」
二十八宿の「危(き)」も、文字は、え? ですが、壁塗りや修理、工事に吉日です。
きわめつけは、六十日に一度の、金運によい弁天様のご縁日「己巳(つちのとみ)の日」!
「ことの葉綴り」が、仕事の後の夜に更新になってすいませんが、
今日の残り時間、「大開運日」の一日を振り返って、「いいことあったな」と、ご自身の“幸”を見つけましょう。
そしてどこから見ても「開運日」で、「幸」を味わってくださいね(^^)
さて、今回も、倭姫命(やまとひめのみこと)さまが、天照大御神さまを、伊勢の神宮にお祀りされるまでの物語を綴ります。
※これまでの1~343回までの、神代~13の神話の物語のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。
「飯野高宮(いいのたかみや)」
倭姫命(やまとひめのみこと)さまご一行は、伊勢の国の「藤方片樋宮(ふじかたのかたひのみや)」から、次のご巡幸地へと遷られていきます。
さあ、次はどこへ向かわれたのでしょう?
垂仁天皇二十二年癸丑(みずのとうし)、飯野(いひの)の高の宮に遷りたまひて、四箇年(よとせ)斎(いつ)き奉る。
時に、飯高(いひたか)の県造(あがたのみやつこ)の祖乙加豆知(おやおとかづち)の命に、「汝(いまし)が国の名は何そ。」と、問ひ賜ふ。白さく、「意須比飯高(いすひいいたか)の国。」と白して神田並びに神戸を進(たてまつ)る。
倭姫の命、「飯高しと白す事貴(とうと)し」と、悦び賜ひき。
「ご飯が沢山」は、素晴らしい!
垂仁天皇の御代、二十二年癸丑の年のことです。
倭姫命(やまとひめのみこと)さまご一行は、伊勢の国の、「飯野の高の宮」にお遷りになられ、天照大御神さまを、四年間お祀りされました。
現在の三重県松阪市のあたりです。
このとき、飯野を治める県造(あがたのみやつこ)の祖先となる乙加豆知命(おとかづちのみこと)に、「あなたの国の名はなんというのですか?」と、その国の“真実”の名を、お尋ねになりました。
乙加豆知命(おとかづちのみこと)は、「はい、意須比(いすい)の飯高の国でございます」と、お答えになると、天照大御神さまに、飯高の神聖なる田と、奉仕する神戸を献上いたしました。
その国が「飯高」であることをお聞きになられた、倭姫命(やまとひめのみこと)さまは、
「ご飯がたくさん盛られている、飯高(めしたか)しとは、なんと、素晴らしい。めでたいことです」と、とてもお喜びになられました。
なんか、微笑ましい、ですよね(^^)
いのちを糧、高天原の稲穂を授かって
ご飯は、私たちの生きる糧。お米は、日本人のソウルフードです。
いのちをつなぐ、大切なものです。
多くの民が生きていくには、食料が必要です。
そのお米を炊き上げたご飯が、椀に、たくさん盛られている!
豊かさの象徴ですし、人々が、潤っていることの証ですね。
近年、貧困の差が広がり、子ども2人に1人が、貧困状態で、学校の給食しか食べられない「1日1食」の子どももいます。
一方、飽食による、食品廃棄物「食品ロス」も問題となっています。
天照大御神さまは、孫神の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)様が、地上へと天孫降臨するときに、高天原の稲穂を授けられました。
それは、私たち人間の生きる糧、基礎となるもの。
地上で暮らす私たちが、生きていけるために授けて下さったその尊い意味。
倭姫命さまが、「ご飯がたくさんは、素晴らしい」と、素直に喜ばれたお姿……。
と……綴っていて、私たちは、何か大事なことを、忘れてしまったのかもしれません。ふと今日はそんなことを感じました。
目の前に、“あたりまえ”にあるご飯、お米に、ちゃんと感謝して。
どこからみても「開運日」の今夜、私は、炊き立てご飯のありがたさに、しっかりと「幸せ」を感じて手を合わせて感謝をしたいです。
いただきます。ありがとうございます、と……。
―次回へ
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