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内清浄・外清浄 身も心も清めていたい 元伊勢六七  神話は今も生きている ことの葉綴り三九五

天赦日+一粒万倍日+寅の日!

こんにちは。弥生三月末日は、大吉日が三つも重なる開運日。
一年に5~6日だけの大吉日の天赦日に、一粒万倍日、さらに寅の日と、金運にもいい日ですね。貯金はじめや、お財布の新調などもよさそうですね。
私は、「ことの葉綴り」を書き終えたら、氏神さまにお参りいこうっと(^^)。
と、今日も、早速、神話の物語を綴ります。
倭姫命(やまとひめのみこと)さまが、皇祖神の天照大御神さまを、伊勢の神宮へお祀りされるまでの物語。

※これまでの神代~13の神話の物語(1~343回まで)のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。


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お祓いの道具「麻神(ぬさはらへ)」

前回、伊勢の国の櫛田川を御船で御巡幸されている倭姫命さまへ、大若子(おほわかご)の弟、乙若後(おつわかご)が、お祓いの道具を奉りました、というところまでご紹介しました。

そして、倭姫命さまは、“この祓の道具”をお使いになり、「お祓いの儀礼」をとり行われました。

乙若子(おつわかご)が奉ったのは、罪や穢れを祓う
麻神(ぬさはらへ)」と、「蒭霊(くさひとがた)」でした。

麻神」は、ぬさはらへという、神さまに奉る幣帛(へいはく)のこと。
これは、麻を小さく四角に切ってつくった幣(ぬさ)。
で、この「(ぬさ)・幣帛(へいはく)」とは、神さまにお祈りするときに、お供えして捧げる物や、罪・穢れを祓うときに、差し出されるものが、「ヌサ」。
主に、木綿や麻、後の世では布や紙が使われています。
麻神(ぬさはらへ)は、字のごとく、麻を小さく細かく切った四角い幣(ぬさ)は、お祓いをする道具の一つのことです。


みなさん「地鎮祭」をされたことありますか? 
建物を新しく建築するときや土木工事のときに、その土地の神さまをお祀りして、工事の無事を御祈願します。
このとき、現代でも、土地の四隅に塩、米、酒、そして麻と半紙を切ってつくった「切麻(きりぬさ)」を撒いて、その土地を祓いお清めします。
これが、罪や穢れを祓う「麻神(ぬさはらへ)」とイメージに近い気がします。

ちなみに、「地鎮祭」では、四方の境界を司る「四至神(みやのめぐりのかみ)に、この土地に悪しきものが入らぬようにと祈ります。

伊勢の神宮にも「四至神(みやのめぐりのかみ)」さまがお祀りされています。

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人形の祓道具、「蒭霊(くさひとがた)」

もう一つ、乙若子(おつわかご)が倭姫命さまに差し上げたのが、「蒭霊(くさひとがた)」。
草でつくった人形(ひとかた)のことで、草や藁(わら)でつくった人の形をした人形(ひとかた)。
形代(かたしろ)とも呼ばれます。
人の体を撫でて、また息を吹きかけて、罪、災いや穢れを、この「人形」に移し、私たちの身代わりとなってもらいます。
その上で、その「人形」は川に流していきます。

六月三十日の「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」と、十二月三十一日の「大祓(おおはらえ)」のときに、人の形をした紙で、身体を撫でて、穢れをとってもらいますよね。そのイメージです。

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祓に始まり祓に終わる

乙若子(おつわかご)は、お祓いをする、この「麻神(ぬさはらへ)と、「蒭霊(くさひとがた)」を道具を、倭姫命さまに奉り、そして、その幣帛と草人形で、倭姫命さまは、お祓いの儀礼をなさったのですね。

神道は、「祓に始まり、祓いに終わる」と、言われます。
伊勢の神宮では、神職さんたちは、ご神事の前には、も、身を浄め、心静かに過ごす「参篭(さんろう)」されています。
倭姫命(やまとひめのみこと)さまも、ご巡幸の先々の川で、禊もされて、お祓いの儀礼もされています。

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内清浄・外清浄

私たちも、人生生きていると、いろいろありますよね。
内清浄(ないしょうじょう)・外清浄(げしょうじょう)」という言の葉もあります。
内清浄(ないしょうじょう)」は、心の清浄
外清浄(げしょうじょう)」は、身の清浄をいいます。

我が身、我が心の邪気、悪しきもの、”なんかな~”というような感覚になることだってありますよね(^^)。そうした“もの”を、我が身も、そして心も祓って」いくことを、暮らしの中でも忘れずにしていたいですね。

天赦日・一粒万倍日・寅の日、お参りに行ってお祓いして参ります(笑)

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―次回へ

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