話を「聴いて」もらうこと
12月に入って、「話す」「聴く」という体験を意識的に持っている。
「話す」立場
「聴く」立場
を明確にして、それぞれの立場で1週間に1回、30分話を聴いたり、話している。
今日は私が「話す」立場での30分だった。
全4回設定されており、3回目の今日、私は「自分の好きなこと、心惹かれること」をテーマに聴いてもらった。
私は「書く」ことが好きだと思って生きていた節があるのだけれども、最近「そうなのか?」と感じることが多かった。
もっというと「得意だと思っていたのは自分だけだった」と感じることが続いたことで、改めて考え直す機会があったということだ。
私がどうして「書く」ことを表現の一つとして自分の中に大きな居場所を作ったのか?
私にとって「書く」とは、どういった経緯で表面に出ることになったのか?
改めてそれを考えてみたいと思い、30分聴いてもらった。
お話を聴いてくださる方は、興味を持って質問を投げかけてくださり、私は自己探求の旅に安心して出かけることができた。
30分はあっという間だった。
あっという間だったけれど、私の中にある「タネ」を見ることができた。
「タネ」は周りの土に覆われており、それを私は話を聴いてくださる方と一緒にそっとそっと払って、改めて手のひらに乗せてみた。
私の中にあった「タネ」はこんな形をしていた。
文章というよりも、文章を構成している「言葉」そのものに興味があること
目に見えない自然の中にある美しいものを「言葉」で表現することに喜びを感じるのだということ
その美しさは「人」に対しても適用されるのだということ
ここ最近、もわもわと掴みどころのない雲のようなものを掴もうとしていた感じがしていたけれど、今日の30分でこうやって言葉にできたことでとてもスッキリした。
そして「話を聴いてもらう」ことのありがたさ、重要性を改めて感じたのだった。
ドンピシャではなくても、一度「こんな感じかも」と言葉にすることで、感情や思考は客観的に眺めることができる対象となる。
眺めることができると、次どうしていくかを考えることができる。
「話す」「聴く」とは、私にとって大変に貴重な時間であることが、よくわかった時間だった。
丁寧に丁寧に、興味を持ってお話を聴いていただいたお相手の方にも本当に感謝している。
願わくば私もそういう「聴く」人になりたい。
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