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和歌・早く逢いたい一心で

「この夕(ゆふべ)降り来る雨は彦星のはや漕ぐ舟の櫂(かい)の散りかも」
万葉集巻10・2051 よみ人しらず

七夕の夕方に天から降ってくる雨は、
彦星が織姫に早く逢いたいと
天の川を船で漕ぎ進む
かじから飛んだ飛沫(しぶき)であろうか。

*

織姫に早く逢いたい一心で
彦星は一生懸命に船を漕ぐ。

天の川を漕ぎ進む
彦星のかじから飛び散った飛沫が、
地上のわたしたちのもとに
雨となって降り注ぐ🌌

なんて美しく、
ロマンチックな発想でしょうか。

もうすぐ七夕ですね🎋
みなさんはどうお過ごしになりますか?

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