和歌・恋から愛へ
「思ひ寄り見ては寄りにしものにあれば
一日(ひとひ)の間(ほど)も
忘れて思へや」
万葉集
(互いに恋心を抱いて惹かれ合い、逢瀬を交わしたものならば、一日だってあなたのことを忘れることができるだろうか)
淡い恋心を抱いて
少し離れたところから
あなたをそっと見ていたら、
あなたもわたしを見ていた。
互いに惹かれ合い、近づいた。
そして、
逢瀬を交わして
結ばれて
ますます距離が近づいてからというものの、
一日でさえ
あなたのことを忘れることができない。
わたしたちの恋は
深い愛へと変わっていったみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?