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失敗は成功のもとでありたいと思う私の20代の大失敗

わたしは20代を大失敗の連続で過ごした。
何を失敗したかって、人生の大切な選択のほとんどすべてである。

失敗は成功のもとといえど、同じ失敗を繰り返しては意味がない。
もう、これ以上自分を失望させることのないよう
戒めと懺悔のために、ここに私の20代の失敗を記録する。

そもそもの失敗の始まりは、大学受験。
いや、その前の進路選択にあるかもしれない。

学校という狭い世界に生きながら、学校生活が最高に楽しかった私は
学校が好きという浅はかな考えで教育学部への進学を志した。

本当は、さして教員になりたかったわけではないが
方向性が決まっていたほうが恰好がつくと思ったのだ。

これが私の失敗の始まり。

なるべく偏差値の高い教育学部を受験したが
ことごとく落ちた。

落ちた原因の1つは、受験勉強期間に人生初の彼氏を作ってしまったことにある。

あれは本当にバカなことをした。
自らの頭の悪さを彼氏のせいにするなと言われてしまうかもしれないが
目の前の青春と、受験勉強の選択を迫られたとき
青春を選んだ自分を心から責めることはできない

仕方なくちょうど地元にある、いわゆるFラン大学の教育学部へ進学したが
さして教員になりたくなかった私はとにかく勉強に身が入らない

当時は、自分は教員になりたいのだと自分に言い聞かせていたが
就職活動をする時期になり
教員採用試験の勉強と企業への就職活動の両方を行う中で
やっと、教員になりたくないという自分の思いと向き合った

向き合ったことで、無事に学校ではなく企業へ就職することができ
就職した会社での仕事も最高に楽しく、結果オーライに思えたが
就職から3年後、私はまたもや選択ミスを犯す

もっと仕事をしたい
もっと成長したいという気持ちが爆発を起こして
何も考えず、楽しそうな企業への転職を決めてしまったのだ

これは大失敗だった。

会社=楽しい場所だと思っていた私は、転職先の企業の雰囲気の悪さに愕然とした。

暗い表情で仕事をする入社2年目のSEたちの疲れた表情
同僚に対する陰口、気に入らない人は退職へ追い込む先輩方
また、当初聞いていた業務内容とは違った仕事に違和感を覚え
逃げるように別の会社へ転職した

逃げた先は一人暮らしをしていた住まいから好アクセスの
とあるソフトウェア企業

そもそも、なんとなく好奇心で転職したため
自己分析でなんてできていない

引き続き、なんとなくで転職した会社でまたもや痛い目に遭うこととなった

この会社での失敗に関しては、上司にも非があったのではないかと私は疑っているが
2019年の秋に入社した私は、入社後3か月間担当顧客がなく
2019年の冬からは新型コロナウイルスの感染拡大により、顧客なしのまま在宅勤務となり
その後約1年間、担当なしのまま月日だけが過ぎ去っていった。

もちろんこの間私は何もせずに寝ていたわけではない

新しい販売パートナーを開拓すべく、ひたすらテレアポを行っていた

この時学んだが、私という人間は一人で仕事を進めることに耐えられないタイプの人間で
仲間がいるからこそ、仕事を楽しいと思えるタイプらしい

同じ新規顧客の開拓を担当している仲間がおらず
家でひとり、孤独感に耐える日々

結果がでない日々にどんどん自信を失い
ネガティブ思考に陥り
遂には友人とも楽しく話ができなくなってしまった。

これはまずい。
自己肯定感が下がってしまった私は、新しく何かにチャレンジできるような精神状態ではなく、すっかり省エネモードになっていた。

そんな最悪なタイミングで、同棲していた彼が適応障害になる

彼が働けない間、家賃を払うのは私である。

省エネモード中の私は、とりあえず現状を打破するために、
1社目の企業のアムルナイ採用を頼り、出戻りという形で新卒で入った会社に戻ったのが1年前の話だ。


何か大切な選択をするとき
私はいつも思い出すことがある

大学3年先生のある日
同じ学部の友人がわたしにこんな話をした

母の知り合いに霊能者がいて
その人は人のオーラが見えるという。
その人の父親はもっとすごい霊能者で、その父親が書いた絵はご利益があるため高値で売れているらしい

オカルト好きでもなんでもない友人が急にこんな話をしてきたので
なんとなく、頭に残っていたのだが

その数か月後、その友人と都内の神社へ行ったとき、偶然その噂の霊能者の方に遭遇するという奇跡が起きた。

霊能者は友人に挨拶をし、横にいた私にも初めましてとあいさつをしたのだが
私の顔を見るというより、私の目の奥を見るような
そんな感じがして、少しそわそわしたことを覚えている

それから数か月後
友人の母親経由で霊能者の方から私にメッセージが届いた

なんでも、その方の頭のなかで、私のイメージが下りてきたそう。

そのイメージの中の私は、自分が慌てて選択したことに、とても後悔していたらしい。

あなたはきっと、物事を早く選択しないといけないときに
判断を見誤りやすい。
だから、何か大切な選択をするときは、この水晶玉を握って、いったん落ち着いて、冷静に判断するように、と。
親切に、手紙が入っていた封筒には透明の数珠をつなげたような小さなリングが同封されていた。

あの手紙をもらった日からもうすぐ7年

あの手紙に書いてあったことに心あたりがすでにいくつかある。

実は、最初の転職の時、入社を決めるメールを送る前に
もらった数珠をなんとなく握ってみていた。

あの数珠には有効期限があったのか
握っているだけで、頭の中は冷静ではなかったのか

今でも、あの時の判断を私は激しく後悔している。

霊能者の頭に降りてきたイメージの私とは
きっとまさに、今の私かもしれない。

お手紙まで書いていただたいたのに、未来を変えられず
なんだか申し訳ない。

もしくは、こうなることはもう決まっていたのか

未来を変えることはできないのか
なんて、変なことを考え始めてしまう(笑)


今私は29歳。4月生まれなので、同世代の中でも早めに30代を迎える。

たくさん後悔して、泣いて、惨めな思いをして、特に何も成功せず
まだ何の夢も持てないまま、30代を迎えそうだ

でもきっと、20代ってこんなものなのかもしれない

Instagramではみんなキラキラした人生を送っているように見えるが
そんなキラキラに見える人たちも
裏では私と同じように、たくさんの惨めな思いをしているのかもしれない


人生は、きっとまだこれから

これからきっと、数えきれないほどの失敗と、後悔と

それと同じくらいの、幸せで、最高の瞬間と出会いながら

歳をとっていくのだろう。


こんなポジティブな言葉で
わたしの20代の懺悔を締めくくろうと思う。


読んでくれた皆様、ありがとうございました。

皆様に、何か素敵なことが起きますように。





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