砂糖の味を忘れればいい
滅多に他人に褒められることのない事務職員の私の自己肯定感はゴリゴリ削られる一方で、なけなしの承認欲求は一向に満たされることなく常にカラッカラに乾いている。
振り返ってみれば、三世帯家族の末っ子である私はいつも誰かに構われていたし何をするにも褒められることが多かった。姉2人の行動をよく見ていたのでどういう時にどう行動すれば怒られるかをなんとなく理解し、言われたことを文句言わず淡々とやれば叱られることはまずないだろうという考えのもとで、いつもそのように行動していた。小学校中学年