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記録の記憶

 スケジュール帳が好きです。初めてスケジュール帳を買ったのは小学6年生の時で、高校生の時からは毎年欠かさず買っています。
 年末になると文房具屋の手帳コーナーから一年を共に過ごす相棒を選ぶのが毎年恒例。一目見てこれだ!と即決する時もあれば、ずらっと並んだスケジュール帳をひとつひとつ見比べて悩みまくる時もありました。今はスマホだけでスケジュール管理なんていくらでもできるのでしょうが、なぜだか私は手書きで管理するのがしっくりくるのです。
 なんとなく勿体無くて捨てられず、実家の段ボールの中で保管していた過去のスケジュール帳たち。ちょっと開いて眺めていたら大掃除の手が止まってしまいました。せっかくなので過去の私の相棒たちを紹介したいと思います。

○2008年

この表紙の感じ懐かしい…

 小6の終わりから中1まで使っていたもの。中は当時ハマっていた漫画(テニプリとリボーン)のキャラクターの誕生日でほぼ埋め尽くされていました。あとピアノ教室とか友達と遊ぶ予定とか見たいテレビの予定とか。黒歴史感盛り盛りで普通に恥ずかしいのでちょっと他人には見せられないですね…
 最後の方にあるメモ欄に読みたい本がいくつか書き出されていて実際全部読んでいたのですが、そのタイトルを見ると今でも小説の中身が思い出せるのでこの年頃に触れた作品ってものすごく刻まれるものなんだな…と思います。

○2011年

 ひとつ目からちょっと飛んで中3の終わりから高1にかけて使っていたものです。相変わらず好きな作品(たぶんポップンミュージック)のキャラクターの誕生日は書き込んでました。3年経っても何も成長してない。あとは学校とか部活の予定とかですが全体的に見ていて一般的な高1よりだいぶ中身が幼い感じだな…と思って悲しくなりました。
 あとメモ欄に「ディズニーワンデーパスポート4,800円」と書いてて安!!!!と思いました。十数年前はそのくらいだったのか…

○2012年

 高1の終わりから高2まで。
 まだキャラクターの誕生日書いてます。あとはテストとか模試とか面接の文字が多くなりましたが、あんまり熱心に使ってはいなかったようで文字も適当な感じです。ポケットに当時友達から描いてもらった絵とか挟んであります。
 25日に「お小遣い日」と書いてあって懐かしくなりました。25日だったのか。

○2014年

 高3の終わりから大学1年生まで。この辺から毎年買うようになってますね。
 大学1年生は予定が色々あってハードなのでスケジュール帳をかなり活用してた形跡があります。さすがにキャラクターの誕生日は消えましたが相変わらずゲームオタクなのと、ちょっと音楽にハマっていたようで音楽番組の予定が多いです。あと大学で演劇サークルに入ったので稽古のダメ出しのメモがたくさん書かれてました。

○2015年

これは今もお気に入りのデザインです

 大1から大2まで。予定としてはテストとバイトで忙しそうです。
 最初の方は前のスケジュール帳と同じように音楽番組の予定がちょこちょこ書いてありましたが徐々にそれが少なくなり、後半に観劇の予定がひとつふたつ書いてありました。この辺で私は観劇沼にハマって現在に繋がっていくわけですね。
 ポケットには証明写真が1枚だけ挟まってました。

○2016年

 大2から大3まで。この辺で厚さのあるスケジュール帳に憧れてウィークリーを買うようになってきました。とはいえ結局ほぼマンスリーの部分しか使ってないですが、ウィークリーのところにちょっとだけ日記のようなものを書いていたようです。
 いよいよ観劇の予定が増えてまいりました。あとゲームやアニメもかなり見ていてオタ活に勤しんでいたのが伺えます。鉄血のオルフェンズ放送してたのってこの年なんですね…時が経つの早すぎる…
 サークルとオタ活が忙しい一方授業はサボりがちで、ちょっとだけ書いてある日記に「今日もサボってしまった」という一文が度々出ていました。やらなきゃいけないのはわかっているのにできなくて悶々としていたのを鮮明に思い出しました。

○2017年

そのスケジュール帳かわいい!って友達が褒めてくれたのをなぜかすごく覚えている

 大3から大4まで。変わらずサークルとバイトと大学の予定が大半ですが、いよいよ観劇遠征の予定が多く登場するようになってきました。観劇と一緒にこの年から映画鑑賞にもハマりだしたようで、スケジュールの下の空いている欄に1ヶ月の間に見た映画のタイトルをメモしてました。映画館で新作を見るのが主な現在と違って、テレビで放映している映画を片っ端から見まくっていたので、かなり幅広く観れていたようです。1月なんて「ゴッドファーザー」「雨に唄えば」「タクシードライバー」「ターミネーター2」「キッズリターン」が並んでましたよ。節操なさすぎる。

○2018年

 大4から社会人1年目まで。中になぜかたくさんステッカーが貼ってありました。
 死ぬほど映画を見ています。2月なんて特に暇だったみたいで36本見てました。それ以外の月もコンスタントに20〜30本ほど見ていたようです。この辺から映画館で新作を観るようになってます。
 あと3月末に一人暮らしを始めるギリギリまで自動車学校に通ってました。こんなにギリギリだったのか。それ以降は主に仕事の予定ですが、仕事の予定なんてあって無いようなものなので後半は全く書かず、観劇の予定がちょこちょこ書いてあるくらいです。

○2019年

このスケジュール帳、今までで1番お気に入りです

 社会人1〜2年目。私は地方住みですが、ほぼ毎月東京で観劇の予定が書いてあります。なぜなら寮住まいで金があったからです。予定の内容がまじで観劇とチケットの予約で埋め尽くされている。あと相変わらず映画を見まくっています。
 後ろのメモ欄で2019〜2022年の観劇の予定を立てていたのですが、2020年の夏頃に「7/22〜8/9オリンピックと被る?」(ホテルの予約を心配している)と書いてあってア〜その時はそういう感じだったな…と懐かしくなりました。

○2020年

 社会人2〜3年目。相変わらず観劇予定がたくさん書いてありましたが、2月頃から横線で予定が消されている箇所が多くなります。そうそう、たくさんチケット取ってたのにたくさん中止になってしまった悲しかったんだよね…。9月頃からは観劇予定がすっかり消えてしまいました。悲しい。

○2021年

 社会人3〜4年目。ここからマンスリーに戻りました。なぜならウィークリーをほぼ使ってなくて無駄だと思ったのと、部屋にあるホワイトボード式のカレンダーに予定を書いてしまうことが多くなって、スケジュール帳自体使う頻度が少なくなったからです。
 書いてある予定は歯医者とか整骨院とか習い事とかの予定が大半ですが、夏の終わり頃からぽつぽつと観劇の予定も戻ってきました。地方公演が復活した影響のようです。とはいえ以前のようにガッツリ観劇遠征の予定は全く書いてないです。これまでで1番寂しいスケジュール帳でした。

○2022年

ユルさと大人っぽさが絶妙な塩梅で好きなデザインです

 社会人4〜5年目。この年1番スケジュール帳を賑わせていたのは「着付け」の予定です。着物の着付け教室に通い始めました。観劇の予定や友達と会う予定なども少しずつ増えてきてだいぶ賑やかになってきました。
 後ろのメモ欄には家具のサイズや引越し業者の電話番号がたくさん書いてありました。この年の11月に寮を出たからです。だんだん現在に繋がってきました。

○2023年

ペンを付けるようになりました

 来ました!ついに今年です。
 今年は資格勉強のために1月から9月頃までパソコン教室に通っていたのでその予定が大半でした。あとは着付け教室と観劇予定ですが、寮を出て家賃など全て自己負担になったのもあって金銭的に余裕がなく、2、3年前ほど観劇予定は入れられていません。とはいえ2冊前の寂しいスケジュール帳と見比べてすごく開放感があります。何の気兼ねもなく出掛ける予定を書けるのってうれしいですね。
 メモ欄には会社の会議の内容と、カフェに行った時のスケッチがありました。
そして、、、

○2024年

 じゃ〜ん!今年の相棒はこちらです!
 深い青色に惹かれて購入しました。少しずつ予定を書いているところです。来年はどれほど賑やかなスケジュール帳にできるか楽しみです!


 以上が私のこれまでの相棒たちでした。
 私は今まで何度日記を書こうとしても三日坊主で全く長続きしませんでした。10年以上日記を書き続けている母が過去の日記を楽しそうに読んでいるのをいいな〜と思っていたのですが、スケジュール帳でも十分過去を振り返ることができるんですね。
 スケジュール管理はスマホで十分だし紙で書くのやめようかなぁと思った時もありましたが、こうして続けていてよかったと今は思います。紙で管理するメリットとして、シールやステッカーなどの保管にも使えること、予定以外のメモにも使えること、とにかく使い方が自由なことが魅力かなと思います。もっと上手にスケジュール帳を使いこなしている人もたくさんいらっしゃると思うのでSNSなんかで調べて参考にするのもアリだと思います。

 過去のスケジュール帳の管理に関して、写真撮って実物は捨てようかな…と思っていたのですが、こうやってじっくり中身を見ているうちにやっぱり勿体無く思えてきたのでまだしばらく実家で保管しておこうとおもいます笑

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