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#13 ライターの仕事に限界を感じた私が49歳で見出したワクワクできる道
この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。
サイキック能力のあるKANNAさんの透視により、亡き姉(享年53歳)が成仏しておらず、さらにこの3次元の世界ではなく、もっと低い次元に居ることを知った私(詳しくは前回のお話)↓↓
低い次元に居る姉を救い出して、本来行くべき場所へと成仏してもらいたかったが、今は姉のことよりも、生きる気力を失っている自分を救い出すことに力を尽くそうと決めたのだった――。
前世での家族との関係性はいかに?
4年前に亡くなった姉が成仏していないことにも驚いたが、まさかこの3次元の世界ではなく、もっと低い次元に落ちているとは、想像だにしていなかった。
だが、今は姉を救い出すことよりも、波動が地下(だいぶ低い次元)に落ちてしまっている自分を救い上げることが肝心だ。いったん、姉のことは脇に置いて、再びKANNAさんとの対話を進めた。
「いやぁ、母もしかり、姉もしかり、家族には苦労させられている気がするんですよね。家族とは、前世で関係が深かったとしか思えません……」
長年、家族のことで苦しんできた経緯を話すと、KANNAさんは、少し微笑みながら、こんな一言を放った。
「KOTOさん、ご家族とは前世で関係が深かったと思いたい気持ちもよくわかるんですけど、実際、視てみたところ、つながりはなさそうですよ。お互い、“はじめまして”の関係みたいです(笑)」
「えー? 嘘でしょ~?? そうじゃなきゃ、こんなに苦労しないですって」
「いや、でもホントにご家族の誰とも会ったことがないように視えるんですよ。多くの人は生まれる前に親を選んでくるものなんですけど、KOTOさんの場合は、『なんとなく、この人たちでいいかな』と、“なんとなく”で、選んでいますね(笑)」
「ヤダァ、そうなんですか!?」
私自身、家族とは縁が深いと思っていただけに、これはかなりショックだった。
母と姉に関して言えば、嫌な部分も多かったけれど、少なくとも家族としての愛着はあったから、縁もゆかりもないと聞いて一抹の寂しさをおぼえたのだ。
「でも、この人たちでいいかなって、私、ずいぶん上から目線じゃありませんか?」
「うーん、今なら言っていいかなぁと思うので、言っちゃいますけど、KOTOさん、一つ前の前世で下の人たちを圧でコントロールしていた時代があるんですよね。下の人たちは皆、KOTOさんにビクビクおびえながら仕事をしていたのが視えますよ」
「またまた~(笑)。それはちょっと信じられないなぁ。だって、ビクビクオドオドしているのは私のほうですよ! 姉からも、以前働いていた編集部の上司からも、圧をかけられてよく泣いていたんですから」
「ふふふ。そうなんだ」と、KANNAさんは笑みを浮かべている。
いつも周囲の人にヘーコラしながら縮こまっている私が、パワハラまがいのことをしていたなんて、信じられない。いったい全体、どういうこと!?
ちょっと腑に落ちなかったので、この部分については話を掘り下げずに受け流した。どうも私は、自分の意に沿わない情報はスルーする癖があるようだ。
ライターの仕事以外のワクワクする道
「今、KOTOさんの魂の性質について視てみたんですけどね。KOTOさんは、場全体を自分のエネルギーで染める力があるんですよ。なので、たとえば講演会とか、大勢の人の前で話をして会場全体に響かせることとか、すごく得意だと思います」
「えっマジですか??」
そういう、自分が好きそうな話題なら、前のめりで聴く。鼻息荒めで聴く。
なんとも現金である。私はついうれしくなって、KANNAさんにこう打ち明けた。
「実は、これまで何度かイベントの司会とか、結婚式の友人スピーチを頼まれたことがあったんですけど、自分のトークで会場全体がどっとウケてくれると最高潮にうれしくなるんですよね。でも、めちゃめちゃ緊張するから、人前で話すのは向いてないと思っていたんです……」
「うんうん。KOTOさんが人前で話すのが楽しいと感じるのも、すごく緊張してしまうのも、全部理由がありそうですよね」と、これまた意味深な発言をするKANNAさん。
ともあれ、このときの私は、限界を感じていたライターの仕事以外の、ワクワクできる道を指し示してもらえた気がして、気持ちが浮足立った。
しかも、それは前々から「やってみたいな」と夢見ていたドンピシャなことだったから、なおさら。
「KOTOさんは、今、どんな気持ちがしますか?」
「講演会とか、人前で話すのが向いていると言われて、すご~くうれしかったんですけど、なんだか今の自分には程遠いというか……。できる気がしないんです。毎朝、起きるたびにうんざりして、何もする気が起きないので、そういう明るい未来はまったく描けないです」
「確かにKOTOさんの内側には、過去から抱えている感情がまだまだたくさん残っていますもんね……。では、これから自分の中にある感情とつながってみたいと思うんですが。KOTOさんの、このうんざりな気持ちって、体のどのあたりにあると感じますか?」
生まれて初めて自分の内側を感じる
「え? 体の中に感情が残っているんですか?」
「ありますよ。自分の内側に意識を向けて、感じてみてください」
KANNAさん、いきなり難しいことを言うなぁと思った。だけど、ボールを投げられたからには、やらないわけにはいかないよな……。
目を閉じて、体のどこに「うんざりな感情」があるのか、感じてみた。
こんなこと、50年近く生きていて、やったことがない。生まれて初めてじゃないか?
うんざりな感情、ねぇ……。
朝起きた瞬間のあの、うんざりした重だるい感覚を思い出してみる。ついつい頭で考えてしまうけど、目を閉じて体のほうに意識を向けてみる……。
正味3分ぐらい、唸っていただろうか。みぞおちのあたりに、モヤモヤとうごめくものがあって、それではないかと思った。
「当たってるかわかりませんけど、みぞおちのあたりでしょうか。何かモヤモヤするものがあります」
「確かにありますね!」
おっ当たってんだ!と、ほころんだ。
「それはどんな風に視えますか?」
「はい⤴?? どんな風に、ですか?」
これまた無理難題を言うKANNAさんである。
私に視えるわけがあるまい。さすがにそこまでの能力はないぞ。KANNAさんが待っている手前、もう空想で答えるしかないか!?
「すみません。ぜんぜんわからないです」
早くも降参した。もう、自分の内側を感じるのがしんどいのもあった。
するとKANNAさんは、
「大丈夫ですよ。私には、その感情が『黒い小石』のように視えますね。その小石たちが、みぞおちのあたりにいっぱい散らばっているように感じます。その『黒い小石』ちゃんは、なんて言っていますか?」
「ええ?? なんて言ってるんですかね?」
「なんて言っているんでしょう(笑)? その黒い小石ちゃんに聞いてみてくださいっ」と、KANNAさんはニコニコしながらマイクを返した。
これはもう、向き合うことから逃げられないパターンなのね……。それだけは、理解した。
私は、眉間にしわを寄せながら、「黒い小石ちゃん」とやらの言うことに耳を傾けた。
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