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【日経225先物】マーケット分析|2022年4月10日(日)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。

《サマリ》

総合評価は、短期は【弱気】中長期は【弱気】と評価します。
※総合評価は、ファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したものですが、テクニカル分析の評価のウェートを高くしています。

ファンダメンタルズ面では、短期は【悪材料優位】、中長期は【悪材料優位】と評価引き下げます。

米欧株は、低めの水準でのもみ合いが継続。
FOMC声明では、月額最大950億ドルの保有資産縮小が示唆されました。
また、「物価上昇圧力が和らがない場合には今後0.5ポイントの利上げが1回以上適切になり得る」との認識も示されました。
過去の例と比べても急速な金融引き締めプロセスが実施される可能性が高まっており、中期的には米国株の上値を抑える可能性が高いと思われます。

ウクライナ–ロシア戦争については長期化は避けられないとの専門家のコメントが出ています。
ロシアによる国際法違反の残虐行為の情報が出てきており、日本も含め、西側諸国による制裁強化の方針は確定的です。
経済制裁は諸刃の剣であるため、マーケットに対してはリスクオフを促進する材料となります。

米国長短金利差(10年–2年)の縮小傾向が続いています。
直近ではやや勢いが和らいでいますが、リセッションリスクに言及する市場参加者のコメントが増えてきました。

今後の展開については、引き続き、
インフレ対策のための利上げ加速懸念 ⇒ 景気減速懸念
というように、売り材料が展開されるものと考えます。

株価は値幅大き目のレンジを予想します。

★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。


テクニカル面では、日足は【弱い or 中立】、週足は【中立 or 弱い】、月足は【中立】と評価引き下げです。

非常に強い上昇ののち、週足トレンドライン(白色破線)や100日MAに反応し、レジストを受けて頭打ちとなりました。
その後、時間調整を経て反落した形です。
27000円割れにチャレンジしている状況であり、弱い動きといえます。

ただ27000円は、過去にも非常によく意識されたラインなので、目先はもみ合いになるかと考えています。

週明け、あっさり27000円を割れてしまったら意見変更します。

テクニカル分析のチャート画像は《テクニカル分析の詳細》欄をご覧ください。

《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。

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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

4/12 (火)
21:30 米国 3月 消費者物価指数(CPI)

4/13 (水)
21:30 米国 3月 卸売物価指数(PPI)

4/14 (木)
20:45 欧州 欧州中央銀行(ECB)政策金利

4/21 (木)
18:00 欧州 3月 消費者物価指数(HICP、改定値)

4/22 (金)
08:30 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI)

4/26 (火)
23:00 米国 3月 新築住宅販売件数

4/28 (木)
15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)

4/29 (金)
17:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、速報値)、1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 3月 個人消費支出(PCEデフレーター)

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)

《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立(変更なし)

・直近の上昇で、長い下ヒゲの陽線に転換。出来高も大きく、印象が良くなってきた。

・上昇トレンドラインを意識した押し目買いが入っている可能性が高い。

・ダブルトップをつけて下落し始めた形ではあるが、買い圧力も大きそうなので、総合的な評価は中立に引き上げる。


■週足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)

・上昇トレンドライン(白色破線)にレジストをうけている形

・陽線の出来高も物足りない。

・前回下落のネックライン27860円は上回っているものの、上値の重さを感じさせるので評価をさらに一段階引き下げる。


■日足

テクニカル評価:弱い or 中立

・非常に強い上昇ののち、週足トレンドライン(白色破線)や100日MAに反応し、レジストを受けて頭打ち。・そこから時間調整を経て反落した形。

・前回記事で、目先のターゲットは27000円としていたが、いったん下げ止まっているため、短期的にはレンジか保ち合いの展開を予想。



《チャート形成パターンのシナリオ》

①27000円付近で横ばいの動きを続ける。(50%)

②短期間で反発しV字回復。(25%)

③27000円付近で反応したのち一段安。(25%)

※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。





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