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年末に向け一段高の期待感が高まった-米国株テクニカル分析レポート-

┏━米国株テクニカル分析━━━━━━━━━━━

昨晩の米国株は、パウエル議長の発言が予想よりハト派的だったことを受け全面高となりました。

チャート上の事実(ファクト)を整理すると・・・

・日足上昇トレンドラインでサポートされ、大きな出来高で大幅反発
・前回レジストされた200日MA(白色曲線)を強くブレイクアウト
・上位足の下降トレンドライン(もう一つのレジスタンス)が目の前に控えている
・インジケーターは上辺に張り付き(強い上昇トレンドであることを示唆)

総合すると、今回の日足上昇トレンドラインでのサポートにより、10月中旬からの上昇トレンドが継続していることが証明された形です。

レジスタンスの一つを強く上抜いたことで、次のレジスタンスである上位足の下降トレンドラインを上抜くことも期待感が高まりました。

今回の上昇波動のような、小さな上下動で長期間にわたりジリジリ上昇していくトレンドは、非常に強い上昇トレンドと言えます。
パウエル議長講演前にリスクオフの動きは出ましたが、年末に向けて、「利上げペース減速」と言うファンダの追い風を受けて引き続き上昇していく期待値が高まったと考えています。

ファンダメンタルズの詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。


一方で、年末までに最高値にチャレンジできるかということについては、僕は懐疑的に考えています。

今回の米国株の大きな下落は、
①高インフレと急速な利上げによるリセッション懸念
②急速な利上げ継続によるリスク資産バリュエーションの剥離
の2点が主な要因でした。

パウエル議長講演により払拭された売り圧力はあくまで②の一部であり、「利上げペース鈍化によるリスク資産バリュエーション下落の打ち止め」でしかありません。

米経済のソフトランディングの可能性についても示唆されているものの、投資スタンスに反映できるほどの確度はありません。

また、そもそも短期間で最高値にチャレンジできるほど株価が上昇することは、FRBの望むことではないでしょう。
(株価が上昇すると資産効果が生じて消費が拡大し、インフレ圧力が高まる。)

これらを踏まえると、投資家としてのスタンスは、
・年末に向けてもう一段高は期待して良さそうだが、最高値更新までは期待しない。
・経済指標や国際政治の情勢次第では梯子外しの可能性も十分ある
としておくのが健全だと考えます。

上記を踏まえた僕の投資戦略は以下の通りです。

■投資戦略■
【短期】
レバレッジ商品で短期上昇の値幅狙い。現物資産も、ETF等の買い入れを若干増やす。
ポジション保有期間は、長くても12月中下旬まで。
株価の上昇が性急である場合は早めに手仕舞い。
直近のレジスタンス突破に時間がかかったり、逆に跳ね返されるようなら損切り。

【長期】
ドルコスト平均法を粛々と継続。
年末までの上昇具合では年明けに大きな下落が起こる可能性が高まるので警戒を続ける。

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