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米国株&海外マーケットテクニカル分析|2022年5月14日(土)時点 ※試験運用※

サラリーマン兼業投資家のコータローです。
この記事では、米国株をはじめとした海外指標のテクニカル分析の内容について解説します。
「国際マーケットをテクニカル分析の切り口で把握する」というバリュー出しを目指したいと思います。

《サマリ》

■米国 ⇒ 大きく反発。ただし、信頼性はまだ低い。(ショートカバー?)
■コモディティ ⇒ 上昇再開。当面は上目線。
■欧州 ⇒ ドイツ、イギリスは大きく反発。全体は弱い。
■中国 ⇒ 引き続き弱い。
■日本 ⇒ なんか反発したw ショートカバー?

日経225先物の相場分析記事である「【日経225先物】マーケット分析」記事内の、ファンダメンタルズ情報欄と連動しているので、よろしければそちらの記事もご覧ください。

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《米国マーケット》

■S&P500

S&P500は昨晩は大きく反発しました。
一昨日のピンバーは、底入れした足としてほぼ確定とみて良いでしょう。
ここからは、どこまで反発するかを見ていくことになります。

昨晩の陽線は、値幅はそこそこ出ているのですが、出来高は物足りないですね。
本格的な上昇転換を期待するほどには、まだ確度は高くないです。
まずは、今回の底入れが本物かどうかを見極めるためにも、大きな出来高を伴った大陽線(フォロースルー)の出現を待つ必要があります。
ファンダの好材料(※)を根拠とした上昇であれば理想的ですね。
※FRB議長によるハト派的な発言や、戦争の状況好転など

ただ、個人的にはフォロースルーが出る可能性は低いか、またはフォロースルーっぽい動きが出てもダマシになる可能性が高いのではと考えています。

直近安値からの上昇幅はNASDAQ(6.73%) > S&P500(4.66%) > DOW(3.36%)の順となっております。
金融緩和期待ができるような状況ではないですし、長期金利も上昇傾向なのにちょっとチグハグな動きです。
これは単純に、売られすぎた分ショートカバーが入っているだけと見ることができます。
ショートカバーが尽きたら、再び売られ直す可能性が高いと考えます。

その上、今回の米国インフレが短期で収束するとは思えず、それまではFRBは緊縮的な政策を取らざるを得ないです。
またウクライナ-ロシア戦争や中国経済減速など、中長期的な悪材料も豊富にある状況です。

これらの状況を踏まえると、短期で上昇したとしても、最高値更新は期待できないと考えます。
短期的な上昇目処は、直近下落波動の5割〜7割戻し程度と予想します。
ななおフォロースルーが出なければ、ボリンジャーバンド基準線〜下降チャネルの中間線程度までしか戻せないのではと踏んでいます。

中期的には、下落トレンドが続くものと考えています。
下落目処の所見については、前回記事と同様に緑丸あたりのエリアと予想しています。

いずれにせよ、到底フルインベストメントで臨める環境ではないですね😟


■DOW30

ダウも大きく切り返しています。
直近安値からの上昇幅は3.36%となっており、S&P500(4.66%)やNASDAQ(6.73%)の方が大きいです。
上でも解説しましたが、今回の上昇はショートカバーにとどまっている可能性が高いです。


■NASDAQ

ナスダックも切り替えしました。
ただ、下落波動がきついですね。
今回の反発も、下降チャネルのレンジ内に復帰した程度でしかありません。
本格反転を期待するのは時期尚早でしょう。
短期的な上昇目処は、ボリンジャーバンドの中間線〜下降チャネル中間線あたりと予想します。
また中期的な下落目処は、緑丸で囲ったあたりのエリアと予想します。



《コモディティ》

■DBC(コモディティ全般に分散投資する総合コモディティETFの代表格)

コモディティは上昇再開しています。
上昇ウェッジの動きに見えてきました。
上昇トレンド終盤の上昇ウェッジは弱気サインというのがセオリーなのですが、逆に上抜いてグイグイ上がっていくパターンもあります。

少なくとも当面、インフレ基調が続くことは既定路線なので、短期で急落する可能性は少ないでしょう。
一方で、インフレがピークアウトしつつあるのも事実です。
これまでのような強い上昇が未来永劫続くと考えるのも危険です。
インフレピークアウトの判断には、もう何回か物価の指標を確認する必要があります。
物価の指標次第ではありますが、数ヶ月単位で徐々に勢いを落としながらピークをつけていく、というのが基本線として見ていきたいと思います。

■石油ETF(USO)

オイルも強いですね。石油価格の底堅さよ。
オイルが強い限りは、インフレ収束の道のりは遠そうですわ。
トライアングルを上抜けたら、一段高期待です。
またオイルが上にブレイクアウトしたら、コモディティ全体を牽引すると思われます。


■ゴールドETF(GLD)

日足トレンドラインを下抜けました。
ギャップダウンで下抜けており、かなり印象が悪いです。
2,3営業日以内にトレンドライン上に復帰できなければ、下落転換を疑っていくことになります。


《欧州マーケット》

■ドイツ(DAX)

ドイツ株は反発です。
日足下降トレンドライン(黄色破線)の水準に到達。
ここから、トレンドラインを上抜くことができるかがポイントになります。


■イギリス(UK100)

大きな陽線で上昇しました。
200日MAがサポートとして機能しているのは安心材料です。
最高値更新までは期待できないでしょうが、底堅い動きではあります。


■ユーロストック

ユーロストックは弱いですね。
日足下降トレンドライン(黄色破線)から離れたまま推移しています。
安値割れを警戒すべき動きになってきました。


《アジアマーケット》

■香港ハンセン指数

引き続き弱いですね。
安値割れを心配すべき動きになってきました。


■CSI300(※)

ダブルボトムっぽい動きですね。ちょっと判断に迷います。
まずは、あまり時間をかけずに日足下降トレンドラインを上抜けるかがポイントですね。
※上海証券取引所と深圳証券取引所で取引されている上位300銘柄の加重平均



《日本マーケット》

■日経平均

昨日は大きく上昇しました。
前回上昇波動の7割押し水準からの反発です。
今回の大幅上昇には、界隈も困惑していましたねw
まぁこうして俯瞰してみると、まだそう大した動きではないことがわかるかと思います。
おそらく、ショートカバーがメインの動きかと。


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けに、国内外の株価指数等に関するテクニカル分析の手法や事例などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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